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これまで一切ジャニーズにハマってこなかった二次元腐女子が、25歳になってジャニヲタになりつつある10の理由

Twitterをご覧のみなさんは完全にご存知と思いますが、25歳にしてずぶずぶにジャニーズにハマりはじめている。

ジャニーズとは、この世に空気のようにただよっていて、ときにそれが酸素に匹敵する存在となり、それがないと生きられないくらいハマっている人たちが山ほどいることは、10代のときから知っていた。

小学生のころ、「ねえ、ひらりさちゃんは光一と剛どっちがかっこいいと思う?」とかなり険しい形相で二者択一を迫ってきた友人二人、なぜか一時期昼休みにファンタスティポを踊り狂うことが大流行していた高校時代、それにとってかわった修二と彰、教室中で大回覧されていた『花より男子』、そして朝礼中にもかかわらず朝イチで買ったスポーツ新聞をばさーーっと広げ赤西仁渡米を報じる一面を複雑な顔でながめていたハイフン(KAT-TUN担)たち……。

知っていたけれど、知っていたからこそ、頭のなかの安全装置がそれにハマることを押しとどめていた。

……のに、なぜ今更徐々に沼に浸かりつつあるのか。まだどこのファンクラブにも入っていないし、現場情報も全然チェックできてないし、掲載雑誌も追えてないし、それこそ「ジャニヲタ」と名乗るには、まだまだまだまだおこがましいとは思う。それでも、こんなにもジャニーズのことを最近考えているのは、ひとえにジャニーズのタレントのみなさんの魅力と、それを支えているファンのみなさんの布教のたまものである。

せっかくなので感謝の気持ちをこめて、この歳になってジャニーズにハマってしまいつつある理由を10つ挙げてみた。


1. コンサートが超楽しかった

まあ、言ってしまえばこれにつきます。

私の場合大変運のいいことに、2013年GWのSexyZone横アリ公演のチケットをご好意で一枚いただき、はじめてジャニーズのコンサートを体験できたのが、ジャニーズに心ひかれるようになったきっかけでした。

2013年のGWは、ひいきの声優のライブも、某やめジャニの人のライブも、テニミュも、宝塚の現場もある、という黄金オタク週間だったのですが(そしてどれも本当に楽しかったのですが)、はじめてのジャニーズのコンサートはやっぱすごかった。

ひいきがいなくても、曲がわからなくても、楽しい。ファンサをもらおうというファンのキラキラしたときめきの熱量と、一丸となってコンサートを盛り立てながらも自分により多く視線を向けてもらおうとするそれぞれのジャニーズたちのギラギラした野心の熱量が、会場に充満している。それだけで楽しくて、ジャニーズのことが気になりだしました。

実のところ、それまでは、ジャニーズって、テレビタレントや俳優が本分のようなイメージでいたのですよね。実際「ジャニーズタレント」っていうし。もちろん活動の重心の置き方は人によるとは思うのですが、ジャニーズの本質的な魅力は「アイドル」部分であり、それは音楽番組とかでも展開はされているけれど、コンサートなどの現場で真価を発揮するのだと、まざまざと知らされました。そしてそれはたぶん、ジャニーズとファンの間の「共犯関係」こそが生み出しているものだと思います。

2.曲・PVの魅力を知った

いや、まあ山ほど曲があるのもあるのですが。

テレビですらーっと流れてるときは、耳にひっかからなかった曲でも、ライブで聞いたら気になったり、一般に流れているもの以外にも、カップリング曲やアルバム曲でめちゃめちゃいい曲があるのを知ったり、さまざまなジュニアが歌い継ぐことで愛されている曲があったり。

これはAKBなどのアイドルグループでもあると思いますが、「たくさん出してる」「いつもどこかしら出してる」からひとまとめでスルーしてたところがあって、もったいなかった……。

あまりジャニーズを知らないころは、「自分の好きなグループがいて、そのグループの曲を買う」のが基本かと思っていたのですが(もちろんそれは基本でしょうが)、そうじゃなくて、はばひろくいろいろなグループの曲をチェックしているファンも多いし、担当かどうか抜きにして楽しめる曲が多いというのを知りました。っていうか「ジャニーズ楽曲大賞」がめっちゃ素敵すぎる企画ですよね。今年の結果発表も待ち遠しいです。

ちなみに私は全然網羅できていないのもあり、楽曲大賞に投票はしなかったのですが、2014年最高にときめいたのは、「ぶつかっちゃうよ」です。

http://j-lyric.net/artist/a055cda/l030340.html

作詞が三浦徳子さん。なんと「青い珊瑚礁」を作詞した方なのですが、二次元ヲタにも響く歌詞とメロディととんちきさでマジで最高です。本当iTunesでぽちっと購入できるようにしてほしい……。
(iTunesで曲が買えないのは、ライト層がアイドルとしてのジャニーズにハマるのを相当さまたげていますよね……)

あと、ジャニーズって結構本人作詞曲があるというのも最近知りました。そして、そこにそれぞれのアイドル観・アーティスト観が如実に出ていて、それがめっちゃいい。

とりあえず中島健人さんの「CANDY」は歌詞を見ただけで、中島健人プロの異常なまでのアイドルぶりに触れられると思います。

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-131023-256

かけ声が「LOVE KENTY」……。ライブではこれを、大きな棒付きキャンディを持ったジュニアをしたがえて歌うからな……。

あと今私はNEWSにハマリかけているのですが、加藤シゲアキさんのソロ曲「ヴァンパイアはかく語りき」をコンサート映像で見て、かっこよすぎて、小山担を名乗ったくせにこればっかヘビロテしてます。

http://www.kasi-time.com/item-62448.html

3.エピソードが日々公式から供給される

私は今まで知らなかった。二次元よりも三次元のほうが、大量に無尽蔵に萌えるエピソードが湧き出てくるということを。
熟練したクリエイターがエンタメとして磨き上げて送り出してくださる二次元の萌えも私は本当に好きなのですが、三次元の男子たちが無造作に日常的にくりだしてくるエピソードたちの破壊力って、ほんとすごいですね……。

公式の会員限定エッセイで交換日記のようにお互いに言及しあう(しかも険悪な話)ふまけんとか、「噛み癖」がある平野紫耀くんが本番の舞台袖で永瀬廉くんの腕を噛みながらステージに出てくるというしょおれんとか、共演テレビの企画でジムにいったらジャージがおそろいだったコヤシゲとか、正月もいっしょにハワイに行くところをテレビに激写され照れながら語るコヤシゲとか、なぜか小山さんがシゲアキさんに大量のすだちをあげたというコヤシゲとか、シゲアキさんが将来は小山の娘と結婚したいと言うコヤシゲとか、なんかコヤシゲエピソードばかりになってしまいましたけど、フィクションだったら「いやそれちょっとやりすぎでしょ」って言われちゃうようなエピソードばっかですねコヤシゲさんは……。

4.グループ内・グループ外の人間関係が楽しい

これは宝塚にも通じるものだと思いますが、グループ・事務所という強固な枠組み、Jr・デビューという強固な縦割りが存在することにより、グループ内の関係性・グループ外との関係性・そして事務所外との関係性という、レイヤーの違うさまざまな関係性が存在していて、シンメ・同じグループ・先輩後輩・デビューした者としなかった者・趣味がいっしょ・全然接点なさそうなのに仲いい、などなどいろいろな角度から楽しめる。

ジャニーズどうしが任意のジャニーズにメッセージをつづる、WiNK UPの「ジャニーズ伝言板」で、先輩から後輩へ「今度ごはん行こう!」とか書いてあったり、後輩から先輩へ「メッセージありがとうございます!」とお礼が書いてあったりするのが、めっちゃいい。(「尊先」という言葉がジャニーズ用語なの、最高すぎる)

個人的には、女の子のときめきだけを食べて生きてそうなキラキラアイドル王子・中島健人さんと、ときに「ゲス岡」と呼ばれるほどのツッコミ力を持つジャニーズWESTセンター・重岡大毅さんが、お互いに一番なかよしであるというのがすごい萌えました。

それと、この間あややさんから聞きましたが、「コヤシゲはずっとシンメだが、ある舞台のときに一時的に小山くんがKAT-TUNの田口くんとシンメを組んでいたことをシゲアキさんが今でもときどきグチグチ言う」っていうの、めっちゃ最高ですよね、はい。

っていうか、今までは結構ジャニーズって「リア恋単体推し」の世界と思っていたので、(完全なBL妄想は含まない話として)コンビ萌えがこんなに浸透している世界だというのを知ったのは大きかったです。

5.日々TLに流れる現場レポ

レポ文化って、女子アイドル界でも確立していることかもしれませんが、行ってない現場や見てない番組でも、TLに流れるレポートツイートを見るだけで全然楽しいっていうのすごいなと思います。

ファンサが日々変わってくるのと、お芝居系のものは公演回数が多いのもあり、毎日の違いを事細かにレポートする必然性が高いのもあるのでしょうが、140字以内で的確に公演の魅力を流していてすごいなあと。

「山Pは人類のキセキ」って書いてあるうちわ持ってるヲタがいた話とか、握手会で靴が脱げた女の子にたいして「シンデレラ気を付けて!!!!」って叫んだ中島健人さんの話とか、バレンタインの公演で「どうせチョコ渡す予定とか無いんやろwww?」って客席に突っ込み入れるジャニーズWESTゲス岡さんの話とか、全部雑誌とかテレビではなくてヲタのレポによってヲタ界隈に認知されてるという。

もちろんレポだけで満足してしまうというよりも、レポを見ると「今までとくに気になってたグループというわけではなかったけど、これはちょっと公演期間中に1回は入ってみたいなあ」という気にさせられるのです。

6.いっぱい現場があって、人にも会える

先にも書いたとおりジャニーズってテレビ中心でとらえていたので、コンサート・舞台・その他、こんなに現場があるってことを全然知りませんでした。各グループごとのコンサートだけでもだいぶやってるうえに、SHOCKとかPLAYZONEとか滝沢歌舞伎とかジャニーズワールドとかジャニーズ銀座とか、毎年定番になってる現場がいろいろあるし、結構公演期間が長いという。

なので、レポで気になった公演があったら、後からチケット探して入ることができて、その点でもレポ文化にはお世話になっています。まあ、たくさん現場はあってもチケット全然あまってなくて大変なんですが(笑)。

そして、現場に行くときは、だいたい誘ってもらって人と行ったり、いっしょの現場に入る新しい人に会えたりします。で、終わった後はごはん食べたりお茶したりします。

もともと声優ヲタで現場には行っていたのですが、わりと一人で行動することが多く、現場が終わった後も即時解散していたので、これも新鮮でした。

私が友達すくないから(笑)、社会人になったから、ヲタ人口が多いから、などいろいろな原因が考えられるとは思いますが、ジャニ現場の場合、「一緒に行こうよ」とか「同じ現場入るなら会いましょうよ」というのが多く、現場が終わった後もだいたいどっかお店に行ってだべったりするのが、なかなか新鮮でした。そしてそこでまた違うグループの魅力を聞いたり、新しい現場のお誘いを受けたりという……。

結果的に、ジャニ現場以外や単なる飲み会も増え、去年は今までにないくらい新しい人と知り合った一年になった気がします。

7.長い歴史を振り返ったり、独自のシステムを学ぶのが楽しい

マンガは既刊をいっき読みするタイプであり、ハリー・ポッターでは親世代に萌えたタイプであり、かつ行間を読みまくるお勉強野郎なので、過去のジャニーズのいろいろな話、自分が気になっているタレントの昔の話などを聞いたり掘り起こしたりするのが、とても楽しいです。

この歴史には「蓄積されたファン文化」も含まれます。ファンサとかファミクラとか「振り込め用紙」とかそういうヲタ用語を知るだけでもわくわくします。

今から考えると、その影響を受けて「腐女子用語選手権」を書いたのかなあと自分で思いました。

細かすぎて伝わりにくいけど汎用性が高いと思う腐女子用語選手権
https://note.mu/hirarisa_lv0/n/na6ce19fe28cc

この点は宝塚にも通じるものなのですが、ヅカよりもオープンに情報が流通しているので、新参者でもまだとっつきやすいかなあと思います。

8.日々起きる事件・生まれる名言、その後ろに横たわる「事務所」の存在

『事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ』とは、某刑事ドラマの名言ですが、ジャニーズ界隈もほんとうに日々現場で事件が起きてますよね。そして、これもレポ文化と同じくTwitter以降かもしれませんが、とにかくジャニヲタのみなさんがそれをネタにする言語センスと伝播力がすごい。

「本当のエイター」とか「フォト一揆」とか「パーナさん事件」とか「積めないカスヲタ」とかさあ……。

もちろん全然笑えないネタもあって、それが「ジャニーズWESTデビュー」事件だったり、「だいたいセクシーゾーン」事件だったり、「ABC-Zペンラ狩り」事件だったり、「本当にあったマッチカウントダウン」事件だったりするんだと思うんですが、私はそれもそれである意味ジャニーズの引力のひとつではないかと思います。

ある程度のジャニヲタのみなさんはみんな「事務所」の存在を意識していて、ときにその荒波に対してあらがったり反旗をひるがえしたりされつつも、根本的には、美しい少年たちの王国をつくりあげた創造主に限りないリスペクトを持っているがために苦悩されているところがすごい素敵だなと思っています。

いや、いよいよ洒落にならないこともいろいろあったと思いますが、それが逆にすべてをエンタメにするヲタの精神性を磨いているというか、めっちゃ俄かの入門者の外野から見た意見ですが、その「緊張感」のようなものが、ジャニヲタのみなさんをより輝かせているような気もしています。

9.魅力的な文章を書くジャニヲタのみなさんの存在

で、だからこそ、レポも素晴らしいし、何より担当への愛にあふれた膨大なテキストがインターネット上にきらめいているわけですよね。とくにあややさんのブログは先日全然一般の人がFBでシェアしてるのも見て笑いました。

去年あややさんに会えたことも、まず間違いなく私がジャニーズ沼へ向かうのを加速させています。本当にありがとうございます。

それは恋とか愛とかの類ではなくて
http://moarh.hatenablog.jp/

あと、もともと「黒バス短歌」がとても素敵だったことからネットでナンパしてついに家に上がりこむまでにいたった芦屋こみねさんの「ジャニーズ短歌」や「ジャニーズ妄想小説」もだいすきです。

こみねもすなるだいありー
http://ashiyakomine.hatenablog.com/

そしてもぐもぐさんは本当「入門者」と言いながらめっちゃ現場数ふんでてすごい……他の芸能ジャンルとの比較も、もぐもぐさんの分析が的確です。

ときめきマシンガン
http://wink-killer.hateblo.jp/

10.アイドル性の強固さ

や、やっと最後だ……。今日はこれ書いてるだけで一日終わってる……(笑)。

この10は、かなり属人的な事情です。

私は声優にはきゃーきゃー言ってきたのですが、それはまだ、二次元のよりしろとしての萌えが大半で、いまいち三次元に萌えるということができずに人生を過ごしてきました。

しかし、ジャニーズのことを知っていったことで、強固なアイドル性というのは、フィクションの二次元キャラクターという媒介を持たずとも、三次元の人間を「二次元的」たらしめるものなんだなあと、20代なかばになって気づきました。

ここまでの理由のなかで一番わけわからんこと言ってると思いますが、実は今回ジャニーズにハマりだせたのはこれがかなり大きいかなと。

今まではどうしても、三次元に対しては「その先にいる人間」の存在を大きく感じて、それが「推し」たり「萌え」たりすることのハードルになっていました。

つまり、私は、推したり萌えたりすることというのは、ある意味で人間を「消費」することだと思っていて(少なくとも私は二次元のキャラたちを「消費」してきていて)、だからこそ三次元の、私の相手への「解釈」とは関係ないところで自己の解釈、人生を持っている人間に対してそれを行うことへの激しい抵抗があったのです。

しかし、アイドル性を商売にしている人は、きちんとそこを引き受けているし、冷静に「アイドルとファン」を見つめていて、そんな、別にファンひとりひとりの解釈につぶされるようなやわなものではないのかなと気づきました。
(ただ、これはジャニーズによって気づけただけで、他の芸能ジャンルにも言えることだとは思うけど、いまだ女子ドルについて微妙なラインだなあと感じています)

だから今は、この抵抗ってひとりよがりだし、ようは自分が自分の解釈に裏切られることへの臆病でしかなかったのかなあと思っています。なので気づいたというより、開き直った、のが近いかもしれませんが。



……と、めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。これから先さらにジャニヲタ化が進むか、ここで押しとどまるかは自分でもわからないのですが、NEWSの小山慶一郎さんの担当を名乗ることに決めたので、近々「小山さんを担当にした10の理由」も書こうと思います。先人のみなさんの助けを借りつつ、2015年もジャニーズ充させていただきたいと思います。

ちなみにセクゾン、NEWS、ジャニストあたりが現在気になってます。




いつもありがとうございます。より良い浪費に使います。