啓意(ヒライ)リナタ
『ぼくと小さな怪獣』イトウハジメ先生のエッセイ漫画は素敵だ!
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『ぼくと小さな怪獣』イトウハジメ先生のエッセイ漫画は素敵だ!

啓意(ヒライ)リナタ

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〜どうやらぼくは 巻き込まれている
君と世界のハジメマシテに~


          ぼくと小さな怪獣:引用



ストン。胸を射抜くあったかさが心地よい。

ワタシは手もとの世界にじんわりと頬をゆるませた。



姪っ子「ふみさん」との日々を「おじさん」である「ぼく(イトウさん)」の目線で描いたエッセイ漫画【ぼくと小さな怪獣】。


やさしい色彩で描かれる登場人物たちの表情、作品に出てくる表現、すべてに愛が溢れている。

小さな怪獣ちゃんに胸キュン。

さらに、「ぼく」の姪っ子溺愛具合にもキュンキュン。



子でも孫でもない。おじさんという絶妙な立ち位置からの視点は新鮮で、供給過多な愛おしさに「もうッ!」と謎の八つ当たりをしたくなる。




この感情をどうしてくれよう。


うれしくて、あったかくて、なんだか幸せな気持ち…。

昔、どこかでくらった気がする。



うむうむ考える。


あっ、と思い浮かんだのは小学生の頃。
【自分が生まれたときのことを親に聞く】宿題のコト。

インタビューで聞きとった内容を模造紙にまとめて発表するという授業があり、母にたくさんの質問をした。

『何時ごろ生まれたの?』
『どれくらいの大きさだったの?』
『どうしてリナタって名前にしたの?』





「いいものがあるよ~。」
母は母子手帳や5歳頃までの様子を記録した成長日記を見せてくれた。


出生直後の身長体重、生まれた日の天気、受けた予防接種などの記録が丁寧に綴られ、日記の端々には母お手製のイラストなんかも描かれてる。


すごい。【今日はいつもより笑顔が多かった】とか、細かい。たくさん書いてある…。

夢中になって眺めてた。



「これは覚えてるかなあ?」


新たなものを差し出された。


受け取ったソレは、グチャグチャで解読不能な記号?の羅列や、ガタガタな丸や歪んだ線がクレヨンで擦りつけられている画用紙たち。


なかなか不細工な作風だ。まぁ、多分ワタシがちっちゃい頃描いたんだろう。


一枚ずつ捲っていると、母の声が聞こえてきた。
「これはね、全部リナタがくれたやつ。」


陽だまりのような声。


これまで聞いたことがないような優しい声色に、吸い寄せられるように母を仰ぎ見る。
世界中の愛を詰め込んだような瞳には、娘のビックリ顔が映っていた。



わかっていたけど、思ってたよりずっとアッタカクッテ、ウレシイ。

あと、心と体がむずむず落ち着かない。



『わざわざ取ってなくていいのに』
私は口を尖らせて、下を向いていた。




母はクスクス笑い、わたしの髪をすくように撫でてくれた。



𓇼

そんな懐かしい宝物をおもいだした。



いつかこの作品は、「ふみさん」にとっての母子手帳…、じゃないや。オメ(叔父姪)手帳?になるのかな。


あなたはこんなに愛されておっきくなったんだよ。って自然と伝わる、何にも変え難くむずがゆい感情。


いつか「ふみさん」がこのエッセイ漫画を読んだときのお話も読んでみたいなあ。

どんな反応するんだろう。

照れちゃうかな?
素直に喜ぶかな?
それとも得意顔で「描いてるの知ってたよ~!」と胸を張るのかな?


きっとそのエピソードも今までと同じような幸福色で描かれるんだろう。


そんな将来に思いを馳せながら、これからも「ぼく」と「ふみさん」の日々を覗き見させてもらうのだ。



𓇼


ちなみに現在、発表されている内容では「ふみさん」に妹が誕生。「ひよさん」が加わり「ふみさん」はお姉さんに!

今まで以上に騒々しくて幸せな毎日みたいです!


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