中老の男（71）は喫茶店のマスターになった

橘川幸夫はとんでもないやつだ…。

何度も驚かされてきたけど、今回の「オンライン純喫茶キツ」は「地味こそ全て」の極みすぎて心の底から衝撃を受けている。これはどこかで言語化せねばなるまいよ。

キッツは本質しか見てなくて100ステップくらいをいきなりすっ飛ばして、突然完成した企画として我々の目の前に出現させてくる。目に見えてることは大したことないって言うか、ただの荒っぽい企画にしか見えないから、ほとんどの人には「面白いおじいちゃん」としか見えないかもしれない。

ところが、その水面下の考えや目的の深さに想いを馳せると、涙なくしては自分の気持ちの中で消化できない。彼は、それに関わる人たちの地味でリアルなハピネスしか見てない。それをどう遊びとして出現させるかだけを考えている。

例えるなら、写真のように細かく書き込まれた絵画の中で、墨一色で一筆の書によって世界を表現してしまった一枚の作品と出会って息を呑むような、そんな衝撃に近い。
心に直接、射ってくる。

中老の男（71）よ、生きる意味、相手が存在することとは果たして何なのかとかってことをZoomなんかでいきなり表現すんな！こっちはメチャクチャ驚くだろうが！