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失うことを覚悟することから始まる(withコロナを生きる)

過去のパンデミックを調べてみると、病気そのものよりも、経済と社会システムがぶっ壊れたことによって死ぬ人の方が多いことは明らかだ。

もう一度言うけど、「病気より経済で死ぬ人の方が多い」。サラッと言ってるけど、本気で覚悟しないといけないんだと思う。

では、何を覚悟するのか?
それは失うことを覚悟するということだと思う。

日本のニュースからはなかなか分かりにくいけど、アメリカはすでに戦時中の体制。トランプも「わたしは戦時大統領だ」と言っている。トランプのいつもの迷言ではない。これは訓練ではない、これは訓練ではない。と、しつこく伝えたい。本当に、本当に信じられないことだけど、突然世界は第二次世界大戦後の時代に終止符を打ち、全てがリセットされてリバランスされるまで混乱が続くとんでもない時代に突入してしまったのだ。new normalという言葉は優しすぎる。果たしてnew normalになるまで何年という月日が必要なのか分からない…。少なくも、今年や来年ではない。絶対に今年ではない。

コロナはすぐには終わらない。理由は簡単、未感染の人に対する感染を防げないから。だから、withコロナの時代が2年くらい続く。ソーシャルディスタンスは今年いっぱいで終わるかどうか。

そしてAfterコロナは、2021年の終わりか2022年の初めになるだろう。コロナワクチンと専用の治療薬が出来て、ほとんどの人が感染して重症化が怖くなくなる。ここでようやく「次」を考えられるようになる。もしかしたら明るく前向きな気持ちになる人も多くなるかも。

でもそのときの景色は元の世界ではなく、今とまったく違うものになる。それまでにたくさんの人が死ぬし、Afterコロナになっても米中は20年くらい対立し合うだろう。COVID-19と命名されたウイルスそのものより、それをきっかけとして世界はシャッフルされる。いろんな問題が全て噴出し、多くの人が思考停止する。だから新しい世界秩序はそう簡単には訪れない。まったく、こんなことがいきなり起こるなんてビックリだよ。ほんと。

これから僕たちは、そんな数年間を過ごしていくわけだから、当然、今、自分の手のなかにあるものは無価値になるかも知れない。必死でこぼれ落ちるのを防いでも防ぎきれないかも知れない。
だからこそいろいろ失ってもなお残したいことは何なのか、一緒にいたい人が誰なのか、本当に失いたくないことが何なのかを、真剣かつ前向きに考えて、腹を括る必要がある。

腹を括るのは、早ければ早いほどいいはずだ。

人にとって幸せって、結構ささやかなことだったりするはずで、それを守ること(あるいは育むこと)に専念すれば、この2年の超混乱期を病まずに乗り切れるのではないかと思っている。ちなみにものすごくたくさんの人が病むから、健康で心穏やかに2年過ごせるだけで、超ラッキーだし上出来だ。合格点を下げろ。

この混乱期の良い生き方は、「誰かと支え合う」というごくごく当たり前のことになると思う。そんな当たり前のことすら今までできていたかどうか怪しいものだ。じゃあ「支え合いたいな」って思える誰かが自分にいるかどうか。いるならその人に「支え合おう」と声をかける小さなアクションから、withコロナは始まるんだと思う。

嘆くことなかれ。金はなくなっても、人の縁はなくならない。何もなくても、縁はつくれる。元気で生きていられさえすれば、あとは自分を縛っているのは自分自身だ。これから僕もあなたも酷い目に遭うだろうけど、でも大丈夫、きっとやり直せる。

まだみんなそこまでのことにはならないと思ってるかもだけど、先に言っておく。


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