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広告のない世界をつくる

今日は大事な話をします。

広告やコマーシャリズムがどれだけ時代遅れになるかという予感について話します。
掲載した写真(投稿)は全て僕が最近実感している「すべては人間関係なのだ」の北海道江丹別の一例です。

ひとりめは世界一の「ととのうサウナ」を建設中です。この前、「最高の水風呂のために井戸を掘る!」と水が出ないと言われていた土地で「やめとけ」と言われながらコスト高なボーリングをしてなんと見事に冷たい水を出しやがりました。まだウェブサイトもないし、色んな人からリンク貼られている投稿はテキストのみ(笑)。宣伝する気あるのか!!なのに僕の周囲の人は「全員あのサウナに行く!泊まりに行く!」と言ってます(僕も完成したら真っ先に泊まりに行きます!めちゃ楽しみ!)

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続いては羊毛サウナハット。ここ数日の僕の投稿を読んでいる人なら少しお馴染みかも知れない詐欺にあって羊毛を加工する機械のお金丸ごと盗まれちゃったので泣いてたから、「すげえ高いサウナハットを前払いで売ってぼってくれよ!ぼられるのが趣味なんだよぉ」という同士が5人くらい集まれば少し資金の足しになるかなぁって思ってたら、クラファンもしないで、ショッピングカートもつくらずに、コメント欄で受け付けたら数十人からの受注入ってましたね。これで彼女は江丹別に移住して羊毛サウナハットのお店始められるみたい。よかったね!

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最後はこれもまた笑えるのだけど、1日1組限定の「(音楽)スタジオ付き宿」が来秋江丹別にオープンするらしいんだけど、完全オープンソースでやるらしく、宿自体も手作りで、工程や費用や運営方法もテレポートで公開していくと。で、投稿がひとつもないインスタアカウントを公開してコツコツとささやかにフォロワーが集まってきたんだけどフォローしてる人はほぼ全員「建築も運営も手伝うぜ」って人たちなんだよね(僕もその1人)。インスタのくせに写真一枚すらないのかよwww

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ということでですね、何を言ってるかというと、この事例のいずれも「宣伝してない」んですよ。なのに始まる前から大好きなファンと本気の応援者が集まってるんです。広告を配信して1万人の目に触れて買ってくれる人が100人って世界ではなく、64人フォローしてたら60人が「なんでも言って!手伝うから!」って世界なわけです。

物語と関係性です。この3人は縁もゆかりもない見ず知らずの人に頭を下げてその人たちからお互いの愛もなくお金のやり取りをする装置をつくろうとしていません。

いわゆるこれまでの広告がいかにダサいものになって来ているか、少し伝わりますか?これからはこの感覚が広がります。すでに若い子たちの間では普通でもある(一方でもっとディストピアな若者間でのマーケティング主義もある)。

どういう価値観で生きていくかは自由だけど、僕はこの世界を選びますね。そして物語と関係性を紡ぐことを丁寧に楽しめる世界をつくります。

テレポートは江丹別の人たちのためのものでありたい。かれこれ2年近く江丹別の人たちと交流してきました。#地味こそすべて だから、じっくり村のことを観察してきた。そして僕はコツコツとテレポを彼らひとりひとりのことを思いながらつくってきた。村の日常とテクノロジーの良い関係をつくるためにいよいよ年明けにテレポのアルファ版を持って、江丹別や旭川の子ども食堂的活動をしているカフェを訪ねます。会いたくても会えなかった長くて寒いこの2年のトンネルをようやく抜けられる気がする。今から楽しみでならない!

ちなみに彼らは、「広告のない世界」をつくりながらも、かなり高度なマーケティング分析もやりますよ。サウナの伊勢くんなんてマーケの鬼で、僕、話を聞いて彼の分析力に敵わないと思った。つまり広告っぽい広告をやるなんてダサいってことなんですよ。大好きになってくれる人と出会うためには解析もやる。やらなくていいならやらない。とにもかくにも思考停止した広告マーケティングなんて有り得ねえし、そんなことで愛のない客の対応に追われるために貴重な人生の時間を無駄にしたくないなって思ってるんですよ、多分ね。だから外部からの投資も嫌がりますね。「そうじゃないんだ」と。でも投資の勉強はしてるんですよ。だいたい、一兆円を超える日本一の投資ファンドの最高責任者の藤野英人さんが江丹別が大好きでここでお金と投資に関する授業をやってるし。伝わるかな、この感じ。この感じが僕が思う未来のはじまりなんだよ。

ここは #おじさんの世界 の反対側にある世界。

で、僕は2022年1月15日に江丹別の現地で最初で最後になるだろう熱中小学校の授業をやります。彼らに教わったことがなんなのかをお話しします。

https://teleport.jp

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