見出し画像

京の一枚 撮影日:2017年4月1日

この春から社会人になった僕は、大学生活の4年間を京都で過ごしました。東北から出てきた僕は、憧れの京都生活の間にたくさんの写真を撮りました。コロナ禍の今、僕は大学生活の間に撮りためた写真達を、改めて見返しています。そして、「京の一枚」というnoteを書きたいと思いました。観光地や、寺社仏閣の写真が中心ですが、ふとした瞬間に撮った何気ない一枚もあります。基本的には、一枚の写真についてその時に僕が考えていたことや、その写真を撮った背景を書いていこうと思っています。どこかへ出かけるということが難しい状況の今、素人の写真と拙い文章ではありますが、楽しんでいただけたら幸いです。


画像1

京の一枚、第二回目です。この写真の建物は、京都市美術館です。今日は、京都市美術館のリニューアルオープンの日なので、この写真について書きたいと思います。この写真を撮った2017年には、まだリニューアルの話はなかったと思います。もし僕が知らなかっただけならすみません。2017年時点の京都市美術館は、正直、まぁまぁの施設という印象でした。比較するのは可哀想かもしれませんが、新しい設備で、とても立派な京都国立博物館に比べると、ちょっと見劣りするものでした。ただ、この美術館がある岡崎地域は僕の大好きな場所です。美術館以外にも、平安神宮や蔦屋書店や京都府立図書館があり、そして動物園があります。文化の中心地で、1日楽しく過ごせる場所です。

京都市美術館は、リニューアルに伴って、ネーミングライツが導入され、京都市京セラ美術館となりました。なので、ここからはお金を出している京セラに感謝して、京セラ美術館と書いていきたいと思います。本来なら、京セラ美術館のリニューアルオープンは、3月21日のはずでした。しかしコロナ禍のせいで、延期になっていました。リニューアルオープンを楽しみにしていた学生の私は、とても落胆しました。4月には社会人になり、うかうかと美術観賞とはいかなくなるだろうと思っていたからです。

そんなことを経て、今日のリニューアルオープンを迎えました。「当面の間は事前予約・定員制での開館となり、入館者は京都府在住者のみとなる。」とのことです。僕は、今も府内に住んではいますが、いつになったら新しい美術館を楽しめるか微妙な状況です。今、こうして振り返ると、大学生活を始めた頃は、歴史好きだったので博物館に足を運ぶことが多かったと思います。しかし昨年あたりから美術館が好きになってきました。関西には、たくさん美術館があります。京セラ美術館の向いには、京都国立近代美術館がありますし、大阪に足を伸ばせば、大阪市立美術館があります。大阪市立美術館には、フェルメール展が来た時に行きました。大阪、中之島の国立国際美術館にも行きました。「国立国際美術館」とはたいそうな名前だなぁと思いましたが、行って見ると地下に空間が広がる不思議な美術館でした。今度、ロンドンナショナルギャラリー展が来るので今から楽しみしています。兵庫には、兵庫県立美術館があります。私は、建築を見にいくのも好きなので、兵庫県立美術館の安藤忠雄の展示を嬉々として見てまわりました。建物自体も安藤忠雄の設計なので、建築ファンにはたまりません。それから、エントランスの入り口にある

HYOGO PREFECTURAL MUSEUM OF ART

の表示がとても格好よかったのを覚えています。私は、好きだから足を運ぶと言うより、まず足を運ぶのが好きなので、たくさん美術館を訪ねるうちに美術館が好きになってきたのかなと思います。ただ元々、美術の素養を備えている訳ではないので、ミーハーの視点で美術観賞を楽しんでいます。

美術館について書きたい話がもう一つあります。おいおい京都の話はどこに行ったんだよと言われかねないですが、僕の地元、宮城県美術館の話です。最近、宮城県美術館にもリニューアルの計画があるそうです。ただ、京都市立美術館は元の建物を生かし、改装をしているのに対して、宮城県では別の場所に「建て替え」を計画しているようです。宮城県美術館があるところは仙台市博物館や東北大学がある地域で、京都の岡崎地域に似ているところがあると個人的に思っています。それを、美術館だけ他の場所に移転とは、納得できません。しかも宮城県美術館は、前川國男事務所の設計です。前川國男と言えば、あの近代建築の祖、ル・コルビュジエの元で学んだ人です。ル・コルビュジエが設計に携わったことで東京上野の国立西洋美術館は世界文化遺産に登録されたのに、その流れを汲んでいる、今の宮城県美術館が大切に守られていかないと言うのは、信じられない話です。

おっと、つい熱くなりました。次回は、しっかり京都の名所についてのnoteにしたいと思っております。また次回もどうぞよろしくお願いします。


前回のnote


もし僕の文章を気に入っていただけたら嬉しいです。