平松希望ひらまつのぞみ

農家です。

平松希望ひらまつのぞみ

農家です。

    最近の記事

    農薬探す系アプリ

    農家の皆さん〜! 農薬、種類は沢山あって、より新しい剤が出たり、登録情報も更新されるし、実物ラベルと変わってきたり、参考にする指導要綱は最新じゃなかったり、「なに使えば良いんだろう」と悩ましい時ありますよね〜。 私はいつも四苦八苦しています…。 病害虫被害に合わせたものを適切に使いたい。 でも、使う薬はメーカーも違うし、都度都度調べるのも正直大変…。ラベルに書いてあることと違うこともあります、なんてなにを信じて良いのやら? つい先日、県の普及員の方から教えてもらったい

      • ファッションと削りたての鰹節

        仙台の街中、アーケードの一角にBEAMSがある。 横断歩道の先に、二階建てでガラス張り。洗練された服飾品、明るい店員さん。キラキラしたショーケース、さりげない音楽。ストリートっぽいコーナーもあり、背伸びして流行を吸い込むにも、時間が空いた時にふらりと立ち寄るのにもよい。しかし、まだ学生だった私には似合わない、少し大人びた、憧れの空間だった。 今も仙台に住んでいるが、農家になって、街中に行く機会はずいぶん減り、ファッションや流行を気にすることはますます無くなった。 普段の

        • 震災と、10年

          『震災から10年』よく耳にするようになりました。18歳から28歳へ。高校生から農家へ。この期間、あっという間でもあり、でも、ふと、何気ない一コマ・一言が鮮明に思い出されます。 今後 ”震災をどうとらえるか” ”どう伝えるか” を、具体的に考えるようになりました。時が過ぎれば記憶が薄れ、あいまいになることは当たり前で、それでよいとも思います。ですが、津波や地震の教訓を後世に活かし、命を守る、暮らしを守る、重要性を改めて考えています。 また、その他の魅力や風土、歴史も含め、さら

          • 掲載情報(2020年1月~3月)

            テレビや新聞など、様々な媒体に取り上げていただく機会を頂き、この機会にまとめておきたいと思います。2020年1~3月分で現時点で分かっているものです。 1月6日 東北放送ラジオ【3.11みやぎホットライン】(伊藤アナウンサー) 1月6日 河北新報朝刊【記者ログ】「被災地へ根付く」(藤井記者) 1月21日 読売新聞朝刊 宮城版【伝える復興へ向けて】「よそ者から農園経営へ」(青木記者) 2月2日 NHKテレビ【明日へつなげよう未来塾】https://www.nhk.or.

            私が取材を受けるわけ

            私は仙台市沿岸部の個人農家です。震災後にボランティア活動をきっかけに、地域外出身ですが就農しました。 毎年、3月が近づくと特に震災の特集が多くなります。今年は10年目にはいる節目?だからか特別多い感じはしますね。各報道機関の方々の「震災からの歩みを届けたい」という意思を感じます。 ※メディア批判では無いので、そういうのは期待しないでくださいませ。 私は、大した取り柄や売り上げもない弱小個人農家ですが、取材を受ける機会が年間10件ほどはあるので、比較的多い方ではないかと思

            一番大切なのは農地!当たる壁も農地!

            就農を目指している皆さん〜 そうではない皆さん〜 仙台荒浜の農家、平松希望です。 上の写真はこの2日の雨で水が溜まった私の畑です。これでも3年間でわりと良くなっていますが改善途上。 今日は農地の話。必ず誰しも当たる壁。自分の経験や、これまで沢山の先輩農家の方に聞いた内容などをまとめています。 1.契約できる農地が中々ない!借りられる農地が見つからない。 また、正式な契約を結べない(相続が為されていない。親族の同意が得られない。知らない人に貸すと返してくれないかも。いつ

            就農計画に必要な情報!

            非農家から、農家を目指す方々。特に専業農家として農業をやっていこうという方々へ。施策や補助を受けたり、規模拡大したり、融資を受けたりするには、現在では、「認定新規就農者」の認定が必要になることが多くあります。年間150万の農業次世代投資資金を受ける場合は必須です。そして、『就農計画』を必ず作成しなければなりません。 基本的には、就農計画の作成 → 市町村・農協・農業委員会・農業改良普及センターなどによる認定会議 → 認定 → 就農 の順です。その前段階で、農地を借りる契約を

            新規就農って独立だけなの?

            新規就農というと、独立就農がメインな感じがしますが、実は違います。雇用就農、親元就農が主流であり、個人的にはこの2つに特に力を入れるべきだと考えています。 独立就農した人間が言うなって気もしますが…。ハハハ。 まあ、ちょっとお付き合いくださいね。 就農にはどんな種類があるのか その一 雇用就農とは、農業法人の社員として雇用されるパターンです。非農家者、地域外出身者がに関わらず、 また、資本力や技術力、経験が無くても就農しやすい場合がほとんどです。農業法人の数が近

            私は、震災前のこの街を知らない

            私は、2017年に仙台市沿岸部の若林区荒浜・荒井で農家になりました。今借りている畑60aは、地下鉄荒井駅と、震災遺構荒浜小学校の中間地点くらいにあり、2011年の東日本大震災で津波を被りました。 震災時、私は富山県の高校3年生で、仙台市内の大学に入学が決まった直後でした。仙台に来たのは、大学受験(2011年1月)が初めてで、受験会場の青葉区内に3日程いました。2度目がちょうど震災の日、3月11日昼過ぎでした。車で仙台市に入り、入学手続きのため青葉区川内周辺に居た時、私も震災

            とある田舎の図書館が、全国ニュースに載った日

            私が高校生の時、富山県の話です。 田舎の図書館が、日本一小さい村の小さな図書館が、ある日、突如全国のニュースにのりました。 越中舟橋駅という、図書館と駅が一体となっていて、小さい喫茶店も横にあって、こじんまりとした、でも田舎の割にオシャレじゃんな駅です。時間帯によっては、無人駅です。 パークアンドライド?とかで駅に車を停めて、富山市街地へ仕事に行くことを推進していました。 えー、私はさらにど田舎の無人駅木造駅舎から、電柱まで木でできた古い駅から、富山街中の高校に通わせて

            女で農家は無理!?について24歳で独立就農した女が話す

            無理か? 結論を言うと無理ではありません。 大変か? 大変なのは男女問わずというか、業種問わず独立(起業)は大変だと思っています。 農業について、女「だけ」で就農の前例は確かに少ないです。 宮城県の場合、 平成26年度〜30年度の5年間で、新規参入者(※注)は合計142名、うち女性32名です。女性は22.5パーセント。法人就農と、親元就農は除きます。独立就農者には、経営主、共同経営者(共同で就農した配偶者等)が含まれる場合があります。 少な目だけど、女性も案外居るじゃん

            農業研修に山ほど行った話

            非農家出身なもので、農家になるまでに様々なところで経験を積ませていただきました。 数えてみますと、農家になるまでに、農業研修(農業体験含む)、見学・視察併せて50か所以上です。改めて、ものすごく色々な方にお世話になってきたんだなと思い感謝の気持ちです。 何かの参考になれば、というのと、自分の記録としていくつかピックアップしたいと思います。記憶間違いなこともあると思うので、予め断っておきます。 ≪農業体験、農業研修≫ 農家になるか迷っている段階と、農家になろう!と決めた段

            おコメの話

            野菜農家なのですが、実は、元々は本当はお米を作ってみたいなと思っていたのです。 なぜかっていうと、 日本農業の要だから。 ちょっと趣味の世界になるのですが、日本農業史の中でも『米政策』が好きなんです。専門でもなんでもなくて趣味です。 戦後、日本人の人口が増えていって、経済も発展していって、それを支えてきたのは紛れもなく「コメ」なんです。 戦後コメ不足コメ不足ってことで、政府はもっとコメ作れ!って開拓地を増やして、農家を送り込みました。 (開拓移民という

            自分の話

            こんにちは。農家のひらまつのぞみです。 富山県で生まれ育ちました。今は、宮城県仙台市で野菜を作っています。個人の専業農家です。 農家出身ではなく、地域外出身で、女、今27歳(就農時24歳)です。 今年、台風の被害で冬場の野菜が少なくて、時間を持て余しそうなので、想いを伝える練習のためにも、この冬にいろいろ投稿したいと思います。 農業の話が多いかもしれません。本読むことが好きですがあまり読めていません。山登りが好きですが、東北の山に登ったことはありません。食べることはま