すばらしき世界 レビュー

こないだ見た、すばらしき世界、レビュー、数日前にみた、ヤクザと家族、と、だいたい同じような映画。いまさら、この手の元ヤクザに世知辛い系が流行るとは、なんだか60年代のフランス映画のようですね、ヒストリーオブバイオレンスやら、たかくらけんの一連の作品やらで、語り継がれすぎのテーマですが、ボウタイホウを、悪として描くのって、どうかとは思う。おいおい、ま、映画界ってのは、元ヤクザなわけですから、映画そのものの悲しい歴史劇なのかもしれません。うーん、と、まあ、悪いけど僕は感情移入がぜんぜん出来なかった、この二作品。シナリオも、いまひとつでしょ、、、ただ、まあ、人の失敗を許さない世知辛い世の中っていうのはアグリーです。もちろん。ま、ただねー、、、こんな無情な今の世の中ってセリフ、むかーしから、白黒映画から、ずっと語られてるセリフ、、昔はよかった、と、人類はいい続けている。

正解に言うなら、娑婆ってのは、世知辛いものなんだ、ということ。世知辛い前提でいきるしかない。すばらしき世界、にでてくるような、天使のような愛情あふれる人なんて、ファンタジーすぎて、リアリティなさすぎた。家族とヤクザの方がそういう意味ではリアルだった。

もっと、このテーマを扱うなら、レゾンデートルを掘り下げるべきではないか、魂のありかをさがさなくては、映画は魂を救うことはできない、と、大げさなことを考えてしまいました。

暴力はカッコよくて、法律はクソッタレ、という、幼稚な価値観は危険だと思う。

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