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その4・「いつ」を決めよう

舞台が決まったら「いつ」の話か考えましょう。

大きくわけると
・現在(現代)=今
・過去
・未来
……この3つの「いつ」があります。

「いつ」は、けっこう物語の舞台に大きく影響します。
「現在」というのは、今のことなので、特に説明しなくても読んでいる人たちは、街やモノや世界の様子がわかります。

でも「過去」や「未来」は、今とは違う世界です。

■過去にするときに考えることは?

過去にするときは、実際の資料を読んだり見たりして、街の様子や人々の暮らしを知る必要があります。
たとえば、今から約300~400年前の江戸時代には、日本人の身長はとても低かったそうです。当たり前だけど、スマホはないし、ゲームもありません。冷蔵庫もないので、普通の人は夏には氷も食べられません。
マグロのトロなんて「ねこまたぎ」と言ってねこも見向きもしない「マズい」魚の代表でした。
だから、ごちそうの場面を書いたときに「マグロのトロだー!」と喜ぶ人がいたら、ヘンですよね?

そういうことをちゃんとしておかないと、突っ込まれます。
「過去のことを知っている人がいるから」です。

■未来にするときに考えることは?

未来にするときは、今の世の中とどう違うのか? 全部違うのか、少しだけなにかが発達しているのか? ひとの考え方は同じなのか、違うのか?
お金は、なにが何円で買えますか? 食べ物はどうなっていますか? 宇宙には行けますか? 難しい病気は治りますか? 世界の国は今と同じですか?
「作者が考えた未来の世界のこと」を読む人に面白く伝えなくてはいけません。

過去とは逆に「誰も見たことがない世界」なので、たくさん考えなきゃいけないことがあるんです。

■フランツが生きているのは現代だけど……

ぼくは、今回の物語を「現在」にします。
今ぼくたちが生きている世界のどこかにフランツの図書館はある――ということです。

でも、ぼくの考えている話の中では、フランツは言葉を話しますし、他にも動物たちが出てきます。
動物も人間のように(擬人化といいます)キャラクターにするので、時代は「現代・今」だけど、リアルな世界ではありません。
現代っぽい「ファンタジー」な世界になります。

世界観(せかいかん)という言葉があるんですけど、その話はまたいつか。

みなさんの書きたい物語は「いつ」「どこ」で起こるか決まりましたか?

■考え方のヒント

・過去の話って、何年くらい前の話かな?
・過去の写真やデータを調べてみよう!
・過去にあった出来事や生活と、書いた内容は合ってる?
・未来の話って、何年先のことかな?
・今と比べて、世界はよくなってるのかな?
 それとも文明が滅んだりしてるのかな?

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