川の環境を良くしていくことで人や町を変えていきたい~宮崎県延岡市大武町の取り組み~①
宮崎県延岡市大武町について
みなさん、大武町って知ってますか。
延岡市民の方ですら知らない方もいらっしゃるかと思います。
「そもそも、宮崎県ってどこにあるの?」という方のために。
ここです。
九州の南部になるんですかね。
延岡市はこの地図でいうとオレンジの線で隠れちゃってますが、大分との県境にあります。宮崎県北という地域です。
大武町は延岡市の中心市街地から見ると北西部に位置します。
川を中心としたまちづくり・宮崎県延岡市大武町
2020年3月22日、宮崎県北部のまち・延岡市大武町で「水辺で乾杯~川・まち・人が集うじかん~」に参加しました。
主催者は「0024(オオダケリバープロジェクト)」。
延岡市出身の松本憲征(まつもとのりゆき)さん(30)と河野裕太(かわのゆうた)さん(31)が推進する、大武川をきれいにして、川を中心に地域づくりをしていこう、というプロジェクトです。
私は延岡市島野浦島の地域づくり系コミュニティ「しまん大学」などを通して地域づくりに多少関わらせていただいているものの、地域づくりの専門家でもなんでもありません。
しかしこのイベントを通して大武町がこれからのまちづくり・地域づくりにおいてとても重要な視点を私たちに示してくれている、と私は感じました。
(島野浦、しまん大学についての記事はこちらです。↓)
集合場所の大武公民館まで車で到着すると、松本さんがお出迎え。会場の川辺まで歩いて到着すると、私・黒木萌(当時32)と同世代らしき男性が3人と60~70代と思われる男性が4~5人すでに集まっていらっしゃいました。
60~70代の男性方はそれぞれ地域で実際に主要な役割を担われている方々で、区長や副区長、大武神社世話人の代表者、会計、民生委員の方がいらっしゃいました。
大武川についての第一印象は、(すみません)「川、汚いな。」というもの。ただ水辺に柳の木があったり、古い橋がかかっていたり、古い石垣があったり。なんだか風情のある町並みだな、という印象を受けました。
「0024」のプロジェクトリーダーである松本さんは、職場が大武町にあるとのこと。仕事に疲れて川を眺めているときに元気をもらい、「川に恩返しがしたい。」と思ったのが原点とのことです。(なんて素敵なエピソード!)
(詳しいエピソードはこちらをご覧ください。↓)
松本さんと活動を共にし、主にフォトグラファーを務めている河野さんは松本さんの同僚。一人で活動を開始した松本さんに「川の写真を撮ってほしい。」と頼まれて引き受け、関わるうちに大武川の魅力に取り込まれていったのだとか。
イベントの最中、私は川の周辺を歩き回りました。大武川は一見ただの汚い川だけど(すみません。)、確かに生態系が息づいています。
陽が傾きはじめると、風情は更に増します。ここは川がきれいになったらマジ最高な町並みになるな、と確信しました。
地域の自然・文化・歴史を大事にしたまちづくり
大武町の地域づくりいいな、と私が思ったポイントは、プロジェクトの内容です。
松本さんがくださった「オオダケリバープロジェクト」の説明冊子にはこう書いてあります。
私たちリバープロジェクトは、大武川の環境保護活動を実施しながら、「大武川」を中心としたまちづくりを目指しています。
項目として掲げられているのは3つ。
1.環境保護
2.文化・伝統継承
3.地域活性化・まちづくり
主眼が川の環境保護にあり、次に地域の文化・伝統継承。その結果として地域が活性化する、というシナリオがすとんと腑に落ちて、いいなと感じました。たぶん松本さんの具体的な「思い」や「ビジョン」が先に来ているってことかな、と。
まちづくりにおいても別の活動においても、具体的な人の「思い」や「ビジョン」があるのとないのとでは、推進力やその後の動き、人の共感も違ってくるのでは、と私は感じています。
そして、地域の自然・文化・歴史をその土地に住む人が暮らしの中で大事にしていく、その延長上にまちづくりや地域づくりがあることが、今の私にとってすごく大事なことだという気がしています。
(続く)
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