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勉強会・研究会 ~栃木と東京の比較~ 【ダウンロードファイル付】

 コロナの影響により、リモート会議が普及。地理的な隔たりの意味も無くたってきているのかもしれません。コミュニケーションのやり方が変わっても、最後は人。こんな中、改めて栃木と東京の魅力を比較します。

 今後の勉強会や研究会のコミュニティの方向性を考えておられる方、士業で週末の活動を検討されている方、資格試験を勉強しており合格後のコミュニティ作りを考えておられる方等、幅広い読者の皆さんに読んで頂ければ嬉しいです。

 内容に入る前に、ブログとnoteの違い(雨宮 大和 著)を参考に、当noteの記事の立ち位置をご紹介致します。一般的にブログは「キーワード検索」。読者の知りたい情報を中心に簡潔に書きます。他方、noteは「人検索」。当記事で自身の体験や考えを中心にお伝え致します。当記事で、私が栃木県と東京都での中小企業診断士活動を通じて、両協会から得られた知識・ノウハウを時系列で紹介。読者の皆さんに何らかの気づきを与えれば嬉しいです。

【当記事は栃木県企業内診断士研究会の、2021年8月21日(土)開催の”ティフ研トーク第12回”テーマのスピーチ資料として使用予定です。】

自己紹介

 私は、2011年9月に中小企業診断士登録後、東京都中小企業診断士協会に所属致しました。社会に出てから今も、メーカ経理部門で勤務していますが、学生時代当時の夢は大学の先生。つまり教育者ですね。中小企業診断士試験の合格を機に、一気に学会活動に注力することになります。しかし、東京都内での活動を通じて、教育者である前に実務者の経験を積みたいとの思いが強くなります。そこで2018年6月に東京都中小企業診断士協会の城北プロコン塾に入塾します。

 城北プロコン塾を卒塾する2019年3月に、勤務先の仕事の関係で栃木県に引越しします。栃木県はクルマ社会でコロナ前から、栃木県中小企業診断士協会では既にブログリレーやリモート会議を導入。2019年8月にnoteとの出会いもありました。

栃木と東京の活動で得られた”10の気づき”

1.実務者が学会に入会するには執筆活動が必要条件。
2.本を執筆するには研究会に出席し、必ず手を上げる。
3.資格試験に合格しても官報に載るだけ。信頼構築はこれから。
4.執筆経験は名刺代わりになる。
5.学会報告で成果を上げるには教授との太いパイプが必要。
6.士業相手のセミナー・塾には「ひよこ食い」の危険あり。
7.独立開業という海に飛び込むなら、ライフジャケット着用する。
8.プロコンとは独立する必要なし。企業内でもプロはいる。
9.将来の飯のタネはプロコン塾で育み、文書の形で残す。
10.文書で残した飯のタネは、noteなど活用し常にアップデート。

 ”10の気づき”に沿って、栃木と東京の活動のエピソードを時系列に以下、ご紹介します。

東京での活動:得られた知識・ノウハウとは

 東京都の魅力は人口が多いこともあり、人材が豊富で、コミュニティの数・規模が大きく、そこから学ぶことが多いことが挙げられます。

 中小企業診断士登録した2011年9月から2017年5月の6年間、東京都中小企業診断士協会中央支部「中小企業経営経済研究ゼミナール」の設立メンバーに所属、日本中小企業学会(東部部会)で活動していました。JASBS日本中小企業学会のホームページでも案内がありますが学会への入会要件として著書が必要になります。この著書の要件を満たすため、様々な東京都内の研究会に参加。執筆の機会があれば必ず手を上げるようにし、IT系の記事経営系の記事を執筆していました。印税を稼ぐ意図は全くありません。執筆はあくまで名刺代わり。中小企業診断士試験に合格しても官報に名前が載るだけ。合格率4%の難関資格の合格者として見てもらえるが、「この人と一緒に仕事したい」と顧客と信頼関係を築くまで道のりは長いという事です。

 そして2017年5月に、中小企業経営経済研究ゼミナールのメンバーとの共同の研究成果である「中小企業におけるコーポレートガバナンスのあり方」を学会報告。場所は立教大学。これを一つの区切りとして、以降、教育者の道より、実務者の道を進むことになります。当時の心境として、会社勤務に加えて、中小企業診断士の企業支援活動、更には学会活動と「3足のわらじ」状態だったので、もっと中小企業診断士の企業支援活動に注力したい想いがあったのと、実務者が教育者の道に進むには大学教授との太いパイプが必要と、ゼミナールのメンバーで痛感した時期でもありました。

 2017年5月以降、活動の拠点を所属する城北支部の企業経営研究会に移します。当研究会では故宮川先生の「財務のレントゲン写真」(損益計算書と貸借対照表の数値を並べて比較、視覚的に財務分析する方法です)を始め、2011年2月の実務補修からお世話になっている塚越先生の様々な企業支援のノウハウ等を学び、いわば”地に足の着いた”実践的な診断ノウハウが身についたのではと感じています。この流れで2018年6月に城北プロコン塾に入塾します。登録から7年目にプロコン塾に入塾は他の人より明らかに遅いですが、いわゆる「ひよこ食い」を警戒していたからに他なりません。「ひよこ食い」を避けるためのコツは、安定的な収入源を確保したうえで、士業の活動を行うことだと考えています。先ほどの塚越先生の言葉を借りると、「独立開業という海に飛び込むなら、ライフジャケットを身に着けて!」ということです。

 2018年6月以降、城北プロコン塾にお世話になります。一般的にプロコン塾とは、独立コンサルタントとしての知識・ノウハウを勉強する場と捉えがちかもしれませんが、個人的には、企業内でもプロは存在する…よって、独立か企業内かは関係ないかと。で、プロコン塾修了時に勉強の成果の発表会がありますが、このプロセスは、東京都中小企業診断士協会の支部によって、特色があると言われています。私の所属していた城北支部では、成果発表をレポート形式で文書の形で残しています。いわゆる 「卒塾レポート」と呼ばれています。この卒塾レポートで「将来の飯のタネ」を育むことを意識し、「経営者が身に付けたい経理ノウハウとは」をレポートに残しました。

そして卒塾のタイミングである2019年3月にちょうど、仕事の関係で栃木に引越しすることになります。

栃木での活動:得られた知識・ノウハウとは

 栃木県の魅力は、他の地方とも通じるところもありますが、コミュニティの数・規模が東京都と比べ小さい分、人的つながりが強いところだと思います。元会長や現行理事の方ともSNSで密につながり、リモート会議時も活発に議論されています。

 2019年3月に栃木県に引っ越ししてきましたが、noteを使い始めたのも半年後の2019年8月になります。ご存じの通り、栃木県はクルマ社会。会合に参加するにも、遠方からのクルマ移動になり、コロナ前からオンラインミーティングが実施されていました。当時としてはとても斬新でしたね。で、オンラインミーティングとセットで目を惹いたのがnoteを使ったブログリレー。栃木県に来る直前までの城北プロコン塾の活動と、ブログリレーがとても親和性がある、ということです。

 せっかく城北プロコン塾の卒塾レポートで苦労して書き上げた内容、これは”将来の飯のタネ”になると考えています。定期的にブラッシュアップしないと直ぐに陳腐化してしまう。勿体ないですよね。そこで栃木県中小企業診断士協会のブログリレーを活用させて頂いているという訳です。また今後、栃木県から他に引っ越す可能性もあると思いますが、noteは引越ししても、続けていきたいですね。

 2019年3月に書き上げた、城北プロコン塾の卒塾レポートが開花したのも、栃木県に引っ越しした後でした。卒塾レポート作成にあたり、中小企業の経営者の皆さんに「Excelの活用度を測る」ことを目的にアンケートを実施。効率的に集計するため、ホームページを開設していました。このホームページが、クイズ団体AQLの代表者の目に留まり、今でもExcelを用いた経理上の支援をさせて頂いています。

 もちろん、栃木県中小企業診断士協会にも”名物診断士”はたくさんいます。例えば伊藤先生による「SAMURAISサイクル理論」。もともと中小企業への支援のためのツールですが、大企業の組織でも適用可能。勤務先の職場でも適用したいと思っています。また、税理士登録したのも、栃木県に来てからの2020年3月になります。中小企業診断士としての関与先の税務支援のニーズがきっかけですが、所属は宇都宮支部になり、宇都宮税務署のコールセンタ業務や宇都宮市役所の税務相談窓口等、税理士会の支部活動を行っています。中小企業診断士と税理士。両資格の違いを考え、シナジーも今後検討していきたいと考えています。

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

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