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日記 -6-

どうもトサカです。

今回の日記は全体的にちょっと落ち込み気味かもしれません。

(落ち込みの最中にも景色があるし、危惧していたところとは違う場所に向かった感触があり、文章もそこに向かって私なりに後味が悪くならないようには後始末したつもりですが...)
希死念慮と形容できそうな危惧も一部書いた気がするので、読んでくださる物好きさんのためにまず注意喚起をしておきたいです...。

目次でいいますと「◆◆」の後半あたりに希死念慮らしきものがあるかもしれないです。
ご注意お願いします...。
(ちなみに「◆◆◆」は創作の話をしていますが、これも変な話かもしれないです。)

家にいることというかなんというか...家もそうだし、それと同時に自分の事柄だとかも押し寄せてきて、なのに手に持てなくて、口が固まってしまい、あまりにも澱んで息苦しさで窒息しそうだったので“本当に1人”になれる空間と時間を設けることにしました。

今はホテルに泊まっています...。

息苦しい瞬間が多く発生するであろう10〜11月の前借りということで自分に許可しました。

(今の家は、腰を落ち着かせて絵を描く個人的なスペースが物理的にない状況でもあり、この小遁走はヘルスケア以外でいえば作業空間の確保も兼ねています...絵とか創作に専念できること、そういう場に行けることはどんな経緯だったとしてもそれ単体だけでとても嬉しいです...。)

◆手元にある本

・『スピン』/ティリーウォルデン
・『ムーミンパパの思い出』/トーベヤンソン

『スピン』はパラパラ読みしたときに、スケート選手をしている主人公が「試合前に1人で泊まるホテルでの時間の方がスケートリンクよりもワクワクしたし、心が休まった」...と回想するようなシーンを見かけた気がするので連れて行きたくなりました。

本当ならずっと読みかけの『ゴーストランド』こそ連れていきたかったのですが...家にない状況なので断念です。

私の創作『蛇ボンネット』のネーム作業も持ち物に入れようとしたのですが、これは主人公が矢継ぎ早にホテルに泊まり、主人公を追ってホテルの部屋に何かがホーンテッドする話でもあるので…似た始まりの状況ということは、のちも似るかもしれない...(?)
主人公サミーを追ってきたモノが、自分が泊まる部屋にも来そうな気がしたので、ネーム作業は今回やめておきました。


◆◆

今はちょっと、何か怪しいうろんなことが起きても、元気があるときみたいに面白おかしく遭遇できる自信がありません。
家族とか友人とか...私を知っている人に誰にも発見されたくない。本当に1人になりたい。
ホテルの場所もあまり行ったことのない街を選びました。

ビジネスホテルが好きです。用途や間口が広いというか...。
不慣れなだけかもしれないけど旅館のような施設だと「ちゃんと楽しまなきゃ」とか「ちゃんと休まなきゃ」と、かしこまってしまう感じがするので(“観光”してしまう感じなのかもしれない。)
気兼ねなく休むというか...無になりたいときはビジホが使いやすくて魅力的です。深夜のファミレスを彷彿とさせる居心地です。


見慣れないほどの非日常な形はしてない部屋、けど短期滞在を想定されているため、短略化された間取りで、そんな部屋が間違い探しのような雰囲気でホテル内に無数に並んでいる。

人の出入りのスパンが早いために、特定の人が定住するような、“家”にはない無数の影法師があるようなないような空間。

一つ一つのドアの向こうに誰かがいて、何かが起きているかもしれない。
けどドアを開けて中を覗いたり、中のモノが出てくるまでは何が起きているかわからない。
わからないから、閉じたドアの向こうで、何もかもが起きているかもしれない。

私がどんな理由や背景からホテルの部屋に辿り着いたとしても、その部屋からすれば私も一時的な影法師のひとつで、外からすれば私もドアの向こう側にいて、何もかもが起きている何かかもしれない。

そんなことが、なんだかわからないけどとても好きです。

(けど、上で書いたようなことが、一転するとホテルに感じる“不気味さ”の一因なんだとも思います。つい最近、フィリピンの船乗りをする叔父が航海の前に日本に滞在していて、ホテルを怖がっていました💭)

しかし、実際のところをいうと...選んだホテルは想像以上に小綺麗で新品で、管理が行き届いていて、無機質な感じです。

上で書いたような「新しいカーペットの下に血染みのある古いカーペットが隠されている...」みたいな滲み出るような気配はあまり感じられません。(いや、どうだろう...人によるのかな...💭)

駅からほどよく近く、道のりには便利そうなチェーン店や飲み屋がたくさんある良いところで、すぐ目の前には神社があって夏祭りを行っていました。

なんか...今の精神状態で、自分を知る人が誰もいない街にいき、1人で自由にできる空間を手に入れたら...いつもは想像に留めておける行動も実現させることができてしまうかもしれない、みたいな危惧もあって...
「なにかを思っても、足を地面につけておく、手すりから手を絶対に離さない」「この小遁走は無事に家に帰って完結する」などと自分に強く約束させたりしたのですが(本当、変な話をすみません...)

いざ来てみると「知らない街っておもしろいな〜」と、己以外にも目を向けることができる、気の抜けた気持ちになれたのでよかったです。

お祭りであんず飴を買おうと思ったのですが、開催時刻が18時までだったらしく、お祭りに向かった時刻にはもう撤収が始まっていました。片付けの様子を一通り眺めました。


◆◆◆

ホテルの部屋に戻り、コンビニや薬局で買った食事をとったり、思うままに疲れ果て軟体生物のように溶けたり、荷を広げたり、洗面台に保湿剤や歯磨きを置いたり、お風呂に入り足を撫で洗うと、執筆中の創作『蛇ボンネット』の主人公サミーの姿を思い浮かべました。

きっとサミーも、ここでこう動いたり、ここにこういうモノを置いたりして自分の巣を作っているんだろうな…などと

なんか、こう...回想シーンのように過去に起きたことを想像する...というかは「現在進行形で起きてる」感じがしました。サミーの「ドアの向こう側」に私も入ったというか。
(あるいはサミーが入って来たというか...)

自分が身繕いをする導線から輪郭をなぞるような、視界が働かない暗い部屋の中で、手を伸ばしているとトン、とむこう側から何者かの指が触れるような。
サミーの部屋の中での細かな導線を想像し始めました。ミラーリングをしているようでもありました。

「今は疲れているから対応できそうない」と思い、自分が泊まる部屋にも何かがホーンテッドしないようにネームを荷物から外したのですが...結局は彼らを連れてきた気がします。

23時くらいから部屋のスケッチを開始しました。

(『蛇ボンネット』の見えなくて作業が止まっていた部分が見えた気がします。これから作業の再開がまたできそうな予感がする...。)


◆ビジネスホテル情報

あまり明るいとは言えない...というか変なことをたくさん書いた気がするので、最後に悪くはない情報を書いておきましょう...。

有名かもしれませんが....いつか泊まってみたいビジネスホテルに、静岡の『ホテルマスターチ』があります。
アメリカのホテルの出入り口に、半円型の長い屋根?があったりしますが(洋画でよく見かけるようなやつ)、この『ホテルマスターチ』もそういう外観でお出迎えしてくれるらしくて...それだけでもワクワクです。

オーナー夫婦がご趣味で集めた昭和レトロな品々で溢れたホテルだそうです。
喫茶店のようなスペースに漫画コーナーもあるみたいで施設が充実していそう…

(けど、近頃オーナーが変わり、リニューアルして雰囲気がガラッと変わったとも聞きました。私は以前に行ったことがないこで比較できないのが口惜しいです。)


◆おわり

たぶん、現在の家が頭をカッカと働かさねばならないような、互いをギリギリと過熱させるような状態...なのもあると思うのですが(家の内側の状況が、ニュートラルな“平常”だとも思えない...)
こうやって1人になると「もう今日はいいだろ」と、やることや考えることに納得して、すんなり寝れることが多いです。

今日はもう、それに任せて寝ようと思います...。

それではおやすみなさい

/戸冠

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