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食の学び舎「foodskole」 食に夢を持つために[vol.1]食と向き合う姿勢は「優しさと敬意をもつ」 がいい。

こんにちは。foodskole(フードスコーレ)の校長の平井巧です。今年4月からスタートする「2021年度前期Basicカリキュラム」の受講生募集がいよいよはじまりました。

「食をともに学び合う場」と言っているfoodskoleが、いったいどんなところなのか? 授業のこともそうですが、授業以外の学校としての魅力も伝えられたらと思い、しばらくこのnoteで書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

foodskoleの募集要項では、「どなたでも受講いただけます」と謳ってはいます。私たちとしては、どなたにも参加いただきたいのですが、もしかしたら入学してみて「なんか思っていたのとちがうなぁ」という方もいるかもしれません。それはよくないことなので、「foodskoleってこんな学校ですよ」という雰囲気や、これまで参加してくれている方たちに共通して見られる特徴を書こうと思います。foodskoleも1年間やってきていわゆる校風があるんです。

授業の雰囲気でいいますと、「悠々のんびりしたいわゆる牧歌的」な印象を受ける人もいれば、「答えのないことを探究していく授業が結構タフ」だと話していた人もいます。一方はゆるりとした時間が流れ、一方は頭を使う厳しそうな印象ですよね。どちらもその通りだと思います。こんなふうに授業の印象が人によって違うのは、授業ごとに変わる個性豊かな講師の雰囲気や性格だったり、受けている方たちの個性によって、空気がガラリと変わるからだと思います。数名でやるような少人数の授業と、何十人が参加する大人数の授業でも雰囲気がまったく変わります。

foodskoleではスピードや効率よりも、食と向き合う姿勢として「優しさと敬意をもつ」こと大切にしています。授業、部活動、文化祭などは、こうした行動指針のもとみなさんに参加していただき、たのしみながら食を学んでいきます。

参加してくれている方たちは、大学生などの学生が2割、社会人が7割、その他1割になります。年齢は、30代40代が一番多く5割、その次に20代が3割。そのほか、50代以上の方も10代の方も参加しています。いろんな立場や年齢の人が集まって学ぶ環境は、義務教育にはない環境なので、みなさんこのことに新鮮さと面白さを感じているようです。

入学する動機としては、細かくみるとみなさんそれぞれですが、大きく括ると「調味料や食材についてプロから教わって料理を探究したい」「食にまつわる環境問題を考えたい」「同じ考えや目的意識を持つ人と知り合いたい」といった声が多いです。

そして、「仕事と割り切って能率的に学びたい」。こういう動機だともしかしたらfoodskoleには合わないかもしれません。例えば、foodskoleの講師が課題領域に関する1から10までのことを伝えて、それをそのまま仕事で実践したとして、それが仕事の成果に繋がるのかどうかは保証がありません。それを期待するのであれば、foodskoleではなく、必要で役に立つとあらかじめわかっている具体的なスキルを学べるスクールに通ったり、本を読んだりする方がよっぽど良いと思います。

foodskoleでは講師も一緒に悩みます。講師が問題提起し、それをみんなで考えたり、講師へ質問しても答えが帰ってこないこともあると思います。だからfoodskoleで学んだ結果、いまの仕事の役に立つ「かも」しれない。くらいの気持ちが良いと思います。これは決して「ゆるーく学ぼう」ということではありません。仕事に限らず、プライベートや暮らしでもそうですが、foodskoleで学ぶことはいつ役に立つかわからないし、もしかしたらしばらく頭の引き出しの中に閉まったままになるかもしれません。それがいつか役に立つ「何か」にするのは、それを学んだ自分自身です。foodskoleでは即効性のあるスキルを学ぶのではなく、食を通して長く人生をたのしむための道具を手に入れる場だと思っていただけると良いかもしれません。

(フードスコーレ校長/平井巧)

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