創業フェーズ0 コネ作り-宮古島編-
10:42 下地島空港到着
拓「だぁぁぁああつーーーーー(暑い)」
着ていた長袖のジャケットを脱ぎ捨てて燃やし
下地島空港に降り立った
2つ程しかないベルトコンベアにキュンキュンしつつ
追加料金3,600円を支払ったキャリーケースが悠々と運ばれてくるのを眺めていた
〜♪ ベン、ベンベンベン、、ベンベン♬ ベンベンベンベン ♫〜
拓「ああぁぁぁ三線の音、落ち着くなーーー」
空港に流れる三線のBGMと、海から吹く気持ちの良い風に目を細めながら、
僕は7時間に1本しか無いシャトルバスを乗り過ごした
『本日のご案内は終了しました』
シャトルバスの受付案内を穏やかな目で見つめながら、
レンタカーを借りることにした
担当「本日のお車は予約分で全て埋まっておりまして…」
細めていた目を微動だにさせることなく、私は穏やかに微笑んだ
拓「僕は詰んだんだな」
キャリーケースを転がしながら、下地島の粗い歩道を、ローファーの男が歩きだした
途中、表札の名字が自分と同じだったというファンタスティックな理由で入店したイタリアン
サングラスが似合うカップルや、
仕事の疲れを癒やしに来た若い女性グループに囲まれながら、
私というおじさんが一人(車なし)、ピザを頬張っていた
拓「地元の方ですか…?」
うなずく男性
拓「バスとか近くにありますかね??」
男「&%#%%%”!!20分く&%$い」
ランチ後、しばらく歩いた後に心が折れる音が聞こえた私は
近くを歩いていたおじぃに声を掛けていた。
残念ながら訛りと、おじぃの照れ屋加減がブレンドされた結果、
ほとんど言葉を介したコミュニケーションは機能しなかった
(もっともっと地元の言葉も話せないと…!)
(なぜこのおじぃはサトウキビを一本握っているんだろう)
そんな想いを抱きながら、タクシーを呼んだ
14:05 宮古島到着
ドアの音:ガラガラッ……ゴト……ゴゴゴゴゴ
祖父母が住んでいたその家は、今は空き家になっている
滞在中はそこに泊まらせてもらうことになっていた
これもそれまでほぼ話したことなかった親戚のおじさんに
電話を通して宮古島への想いや実現したことを伝え
はるばる熊本にて直接会って話をしたことで実現した
人の縁は必ずあるし、その縁を大事にした瞬間から何かが変わる、多分。
人が住まなくなってしばらく経ったその家に
記憶を頼ってたどり着き(汗だく)
ブレーカーを探し(汗だくだく)
そっと開けた押し入れが、それはそれは汚くて、そっと閉めて(微笑み)
蜘蛛の巣が完成しきったトイレを一瞥して家を出た(遠い目)
17:55 イベント手伝い
女性「奥田さんですね初めまして、S田です。」
拓「初めまして!よろしくお願いします。」
前職の先輩につないでもらった方につないでもらったS田さん
縁をたぐりよせて会うことが叶ったその女性と
宮古島についたその日にお話が出来ること、凄く楽しみで鼻息が鼻息が。
拓「こちら資料でございます。ぜひ楽しんでください^^」
かつてディズニーワールドで培ったスーパーミラクル作り笑顔で
気づいたら僕はイベントの受付をしていた
拓「えっと、人生どうなってるんやった?^^」
繋がった縁の先で、抗うことなく漂いながら、
次の展開が楽しみで仕方なかった
本日のチニッカ(血肉化)
・歩いて初めて見える景色がある
・歩いて初めて話せる人がいる
- 何を言っているかわからない時もある
・既にある縁にいかに感謝できるか頼れるか
・自我にハンドルを握らせない
- 漂うことで展開される、愛すべき未来がある
次回のムジャッカ(無邪気化)
『漂う先はおばぁの笑顔と恋心』
『漂う先は歌手とカラオケで打ち上げ』
『漂う先で生まれる縁と縁と』
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