その時あなたは何してた？： 2000年 米国大統領選挙 歴史的大接戦
何となく1999年の方が世紀末っぽいですよね。ところが2000年が20世紀最後の年、世紀末にあなたは何をしていましたか？何歳でしたか？
この年の新語流行語大賞は、２件でした。
１件目は「おっはー」受賞者は、慎吾ママでした。
２件目は、「IT革命」受賞者は、木下斉（商店街ネットワーク社長、早稲田大学高等学院三年）でした。
主な出来事は、介護保険制度スタート、有珠山・三宅島が噴火、第１回南北首脳会談、雪印食中毒事件、日比谷線脱線事故、九州･沖縄サミット、シドニーオリンピックで高橋尚子女子マラソンで金、世田谷一家殺害事件、小渕首相倒れ森連立内閣発足などでした。
2000年：「米国大統領選挙、歴史的大接戦」
11月7日投票の大統領選は大接戦となり、フロリダ州での投票を巡って、共和党ブッシュと民主党のアルゴア両陣営が、激しい法廷闘争を展開しました。
５週間にわたって次期大統領が決まらない異例の事態となりましたが、最終的には連邦最高裁の判断を受けてブッシュが第43代大統領に就任しました。
2000年の大統領選挙は、共和党がブッシュ(息子)、民主党はゴア副大統領の決戦でした。
ゴアは副大統領として、全米の学校と図書館をインターネットに接続させる連邦政府の「ユニバーサルサービスプログラム」を推進しました。
これは、彼がその数年前から練っていた案の集大成でもありました。
実際、上院議員の在職期間中にゴアは情報スーパーハイウェイ構想を練り上げ、それを推進するべく連邦政府によるコンピューター教育研究センターの設立を要求する法案を提出していました。
クリントン大統領の下で、ゴア副大統領が進めたIT推進政策は、インターネットの発展に大いに貢献し、その後のGAFA躍進の礎を築きました。
しかし、2000年のアメリカ合衆国大統領選挙において、これを自画自賛して「私がインターネットを創った」と発言したことが、自己を過大評価しているとしてブッシュ陣営によるネガティブキャンペーンの材料にされ、敗退の原因の一つになったとみられています。
また、クリントン大統領の不倫スキャンダルもゴアにとっては逆風となりました。
選挙結果は、稀にみる激戦となり、票の読み取りに問題があったフロリダ州の結果が判明するのに非常に長期間を要し、選挙結果を巡り法廷闘争が展開されるなど混乱が生じました。
最終的には、一般投票で過半数を獲得できなかったブッシュが、接戦だったフロリダ州を制したことで、大統領選挙人投票で271対266の僅差で勝利、次期大統領となることが決定しました。
『不都合な真実』は、2006年のアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画です。
アルゴア元アメリカ合衆国副大統領が主演して、過去の気象データを示して温暖化により変化した自然の光景を紹介しました。
環境問題を直視しない政府の姿勢を批判した本作は、第79回アカデミー賞「長編ドキュメンタリー映画賞」、「アカデミー歌曲賞」を受賞しました。
また、環境問題啓発に貢献したとして、ゴアはノーベル平和賞を授与されました。
一方、内容に事実誤認やデータの誇大解釈があり「センセーショナリズムが勝る」等の批判もありました。
イギリスでは、学校での公開は、政治的活動であるとして、保護者らから提訴されました。
イギリス高等法院は、「9箇所の事実誤認がある」として「是正措置を取るように」判決したものの、地球温暖化の問題提起は妥当として、保護者らの「上映差し止め」請求は退けました。
日本では、「不都合な真実」公開時に、国会質疑において「環境大臣は、この映画を観ているのか？」との質疑がなされました。
また、チェイニー副大統領の来日（第一次安部政権）に際して、安倍晋三首相が、本作に掛けて「日米で協力して、地球温暖化対策を進めましょう」と持ちかけたところ「あの映画は、アルゴアのプロパガンダだ」と不快感が示された旨が、テレビニュースで報道されました。
本当の不都合な真実とは、気候変動問題なのに政治色が強く出てしまい、主導権を取りたがるＥＵ、米国共和党の温暖化の否定といった政治の主導権争いのテーマになってしまい、世界が協力してCO2排出削減を進められなかったことではないでしょうか？
もしもゴアが大統領選に勝っていたらどんな世の中になっていたのでしょうか？
※おまけ
〇〇世代という呼び方、X世代（1965年～1980年生まれ）、Y世代（ミレニアル世代とも言う：1981年～1995年生まれ）、Z世代（1996年~2012年生まれ）、そして2013年以降生まれをα（アルファ）世代と言うそうです。
後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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