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先生の「教育観」を拡げる3つの視点

今日もお読みくださりありがとうございます!
今日は、先生が教育をどのように捉えているか、という信条のことを「教育観」と言います!
今回は、「教育観」について、書いてみたいと思います!

先生の「力」ってなんだと思いますか?

先生のスキルは、一般的に「指導の技術」「子どもたちをしつける力」などと思われがちです。でもそれらの力は、「教育観」という、先生一人一人の心の奥にある、教育に対する意識や使命感に支えられているというわけです!

こんな見えない力の成長をどんなふうに考えたらいいんだ!?

とがっかりしなくても大丈夫です

実はこういった「教育観」に関する研究は、1990年代から進んできていました。アンケートを使った研究や、インタビューを使った研究などを通して、「先生の『教育観』はどうやって成長していくのか?」が、明らかになりつつあるんですね!!

今日はそんなお話をしていきます!

教育観を高める2つの要因!?

荒川ゆいなさん「現職教員の教職アイデンティティの生涯的発達」という研究によると、教育観の成長は、2つの側面があるといわれています。

1つめは、個人的な側面・2つめは、社会的な側面

個人的な側面とは、個人の信念や、尊敬する人との出会い、家族や友達との関係の影響です。

社会的な側面とは、学校の中での役職や役割の変化です。担当する学年だったり、校務分掌(学校の中の仕事の分担)だったり。

さて、今先生をされている方!

自分の中で、影響を受けている人や、影響を受けた役職経験などはありますか?立ち止まって振り返ってみると、今の自分の姿が見えてくるかもしれません!


教育観をさらに分析する3つの視点!

さて、もう少し「教育観」について、視点を広げて考えてみましょう。

熊谷愼之介さんの「教師の職能発達と『学校・家庭・地域の連携協力』の関連」という研究によると、教育観を拡げるために3つの視点が示されています。

1つめは、パーソナリティの成熟した
2つめは、人間関係を構築する力
3つめは、専門性

です!この3点は、さっきあげた論文によると、次のような図に表されています!


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このように表されると、

教師の成長をしっかりと支えているのは、「パーソナリティの成熟」つまり、1人の人間として、先生が自分の人格を大切にしようとしているか、という点だと分かります。

人間性に支えられてはじめて、その人の専門性が高まってくることになります。専門性というのは、国語とか算数とかの教科の知識、教え方、子どもとの向き合い方、学級や学校の運営の仕方、などなど

ここに「人間関係の構築」は、どのように関わってくるのでしょうか?

僕の解釈はこうです!

先生1人では、いくら寝る間を惜しんで勉強したとしても、得られる知識の量については限りがありますよね?

そんな中で、人間関係を良好に築くことができていれば、周りの人からたくさんの知識や知恵を得ることができます。
当然、知識や知恵だけじゃなく、実際に助けてもらうことだってできますよね?あるいは、自分の影響を受けて学んだ人から、自分の気付かなかったことについて、フィードバックをもらうなど…

人間関係の広がりは、自分の人間性が周りの人に信頼された証拠ですね。信頼関係あるつながりは、その人の力を何倍にも引き出してくれます。

こんなふうにして、先生の力は高まっていくわけです。


抽象的な話をしてしまいました。今後の記事では、自分自身を例にして、教育観の変化について書いてみたいと思います!続きもお楽しみに!

「もっと読みたい」「役に立った」と思える記事を書き続けます!これからも一緒に目標高く、ゆるゆると頑張っていただける方は、ぜひサポートをお願いします!