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やめられないとまらない…じゃないの!?

屋内で子どもの帰りを待っている時、近くにいた高学年と思われる小学生の女の子が、「かっぱえびせん」を食べていた。4連とかではなく、おそらく一番メジャーなサイズ。袋に手を突っ込んで絶え間なくポリポリ食べてて美味しそうだなー、なんて思ってたら、急に立ち上がって、近くにあったゴミ箱に中身をザーッと捨てて、袋は隣のプラ用のゴミ箱に捨てて、立ち去っていった。

……ちゃんと分別しててえらいなー(違)。

こういう光景見てても、何かを思う人の方がもう少ないんだろうか。
私にとっては、ツッコミどころが満載の光景だ。
「え、食べてたじゃん?え?ええ?捨てた??」
「取っとけばいいじゃん!あとで食べればいいじゃん!?」
「じゃあなんでそのサイズ買ったん?小さいサイズにしとけばいいじゃん!?」
「なんにせよ捨てなくても良くない!?」
「捨てるくらいならその前に私が食べる!」
「むしろ途中でやめられるの、とめられるの、すごい。」

私は、ゲームと名のつくものは三度の飯より好きだが、
食べることも三度の飯より好きだ(なんのこっちゃ)。
昔っから、同年代の女子よりも断然食べる方だし、学生時代の私を知っている方々は、みんな私のことを食いキャラと認識していることだろう。
食い意地なら人一倍張ってる。
だから、目の前で食べ物が無駄にされている光景をみると悲しくなる。

なんで残しちゃったんだろ?
なんで捨てちゃったんだろ?
所詮、私は通りすがりの切り取られた場面しか見てないから、
「小学生の女の子が食べかけのかっぱえびせん捨ててるの見たんですけど!一体親はどういう教育をしているのかしら!?」
なんて投稿をSNSであげたりするつもりは毛頭ない。
けど、どんな背景があるんだろうと気にはなる。
親?性格?宗教?健康気にして?飽きた?思いの外水分取られるからお茶ないとキツいってなった?わかんないけどさ。通りすがりだから。

時代なのかな。
食い意地張ってる私と人生を共にしている夫も言わずもがな、こんな私たち一家が食べ物を残すなんてことはまずない。子どもが食べ残したものですら両親が全て平らげる。決して無理はしてないし美味しく食べてる。(←ここ重要)
でも、外食に行って、よそのご家庭の食事を終えたあとのテーブルをちらっと見ると、多かれ少なかれ、ほとんどのテーブルに何かしらの食べ物が残っている。

「食べ物は残さず食べましょう」
なんて、誰もが一度は言われたことがあるはずだけど、実態、日本の食糧廃棄量はなかなかの数値だ。国民一人あたり毎日おにぎりを一個分捨ててる計算になるんだっけ?。
この言葉、どこにいっちゃったんだろ。もはやオワコンなのかと思うくらい、世の中って残すことが当たり前なんだなぁと感じる。

ちなみに、嫌いなものでも、美味しくないものでもなんでも残さず食べなくてはいけない、というのは絶対違う。とある記事で読んだけど、給食を残さず食べるということを無理強いされてきたことで、会食恐怖症になってしまったという人もいるという。それでは本末転倒だ。
食事を楽しめるのは人間の特権なんだから、まず、楽しく食べることが大前提。
それから、大人も子どもも一人一人、自分が食べられる量をきちんと知って、ちゃんとコントロールできるようにしていけばいい。
アレルギーもあるし、好みもあるし、宗教上の理由もあるし、食べること自体が苦手、食べる速度が他の子より極端に遅い、という場合もあるから、こればっかりは、人任せにしないで、自分でコントロールしていくしかない。


いつでもいくらでもなんでも手に入るから、とにかく手当たり次第手に掴めるものを掴んで、必要なくなったらポイ。そしてまた次…。
便利な世の中だけど、その便利さに乗っかりすぎると、あとで自分が大変な思いをする。なんでこんなに便利なのか、便利の裏には何があるのか、きちんと知って考えないとなぁ。

かっぱえびせん、食べたくなってきた。

ありがとうございます。ぺこり。


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