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西野亮廣オンライン講演会~学校では教えてくれないお金の話(2020.06.19)

<冒頭のあいさつ>
小学生~上場企業の社長まで見てくれている
エンタメで世界をとる ディズニーを超えると言っている
挑戦する人の背中を押すには責任 その先を伝えておく必要
挑戦を止めてしまうものは①広告 ②お金
①ケーキ屋さんがどう人に来てもらうのか
絵本をどう広げて買ってもらうのか
②ケーキ屋さんをやるにも家賃・給料が必要
いいケーキを作ろうにもこれがないとだめ
芸人が生活費を捻出できなければ才能があっても挑戦できない
夢を追いかけることとお金は両輪

学校は夢・挑戦を語ることはOKでもお金のことは教えてくれない
アメリカは経済のことを教えるのが法で決まっている
なぜ日本では教えてもらえないのか
諸説あるが
①江戸時代の士農工商 お金を扱う人を下品に扱った
持たれると幕府にとって都合が悪い うっすら貧乏の方が治めやすい
②国=会社 運用は銀行のお金によって行われる
みんなが銀行にお金を預けてくれた方がよい
結論国民全員お金オンチの方が都合がいい

自分は阪神淡路大震災の被災者 ボランティアに来てくれた人も生活のため帰ってしまう 永続的に人助けができない
ずっと助けようと思ったらビジネスにしなければならない
しかしすると叩かれる

一般的に包丁は道具 使い方を誤ると手を切る→使い方を学ぶ必要
お金も道具 勉強を放棄することは無免許で車を運転するのと同じで危ない
お金を学ぶことは非常に大事

<第1章:お金の価値が下がっている>
うちの会社では数年前からチケットの売り方を変えた
B・A・S・スタッフになれる券
スタッフになれる券が最初に完売
受け取るだけではお客さんは満足できない
発信 お金を払ってまで働きたい人がいる
いいね・フォロワーが欲しい
サグラダファミリアに行ってきたよりつくってます、という方がほしい
フォロワー・影響力でお金が作れると現代の人はわかっている
給料を出さず毎月フォロワー1万人増える、ということを言う会社があったらきっと応募者が殺到する
今後あの会社で働いても影響力がもらえない、という不満が出てくるかもしれない
優秀な人材をお金だけで引き留めるのは不可能
10~20代の子がそうした影響力を求めて社会貢献したがるように
良心からではない

「評価経済」=9年前の言葉(岡田斗司夫氏)

9年で時代が動いていないわけがない
これすら教えてもらえていない
次のステップがクラウドファンディング

<第2章:クラウドファンディングから見えてくる新しい経済>
クラウドファンディング:インターネット上で企画をプレゼンしいろいろな方から支援
自分は日本の第一人者とされている
これまでの総支援 51674名 3億4600万以上
絵本えんとつ町のプペルのつくり方~届け方で伝えるとわかりやすい
最初1人で作っていた
空・キャラ・街づくりのプロフェッショナルがいる→分業制がいい
考えた人はこれまでたくさんいたはずなのに形になっていないのはなぜかを分析
絵本は5000部~10000部でヒットの小さい市場
買う人が少ない→売り上げが見込めない→製作費が見込めない→お金がないから1人でつくるしかない→それが常識になってしまっていた
お客さんを楽しませるのが本来の目的
40人でつくれば世界をひっくり返せると見込む
40人分雇うお金を集める→クラウドファンディング開始
当時批判もすごかったが理解してくれた人もいて5600万集める

選択肢があるということを知る
実際に小学生がツリーハウスをイラストでイメージを書いて200万集めた例も
知らないということと嫌いという感情は極めて近い
本当は学校の先生もこうした方法を知らなければいけない

クラファンは金のなる木ではない 同じ企画で100万集める人と1円も集まらない人がいる

有名であれば集まるわけではない
田村淳氏がアプリをつくると1000万目標のクラファンを立ち上げるも200万、200人程度しか集まらず
①お金とは何か ②クラファンとは何かを理解する必要
①お金=信用 ②クラファン=信用をお金に両替するための両替機

①について
ホームレス小谷 7年くらいこの生活で25kg太っている
毎日寿司を食べている なぜこんな生活ができるのか
自分を1日50円で売る何でも屋
例えば草むしりを1日頼めばお昼ごはん→夜ごはん→仲良くなってお礼で飲みに行く→感謝する
入り口が1万ならこうはならない
返報性 いただいたものを返さないと気持ち悪い
信用を稼ぎ出す 与えて与えっぱなし
昔話の親切じいさんの生き方 我々はフィクションだと思ってしまう
実際彼は返ってくるというのを信じている
こうした生活を半年やったところで結婚すると相談
結婚式に300万必要 1か月MAX働いても1500円
浅草花やしきの夜の遊園地で開催することをクラファンで募る
1人4000円で参加権→2週で250万
支援したのは過去50円で小谷を買った人たち

信用持ち=現代の錬金術師
その後も小谷はクラファンをすべて成功している
200万で「ニューヨークに行きたい」→正直何でもよかった
返すきっかけとなっている

タレントは信用がないのか?→ない
お金の出どころが広告費
グルメ番組で「まずい」と言えない=うそをつかなければならない
信用が下がる
人気タレント=認知タレントでしかない
タレントがやるクラファンはほとんどいい結果が出ない
アーティストはダイレクト課金 うそをつかなくていい
うそをついちゃだめ

うそは環境でつかされている つかざるを得ない状況に参加しない
プペルをつくろうと思ったらグルメ番組に出ちゃだめ

4象限つくって縦に知名度、横に信用度を取ると
タレント=左上 小谷=右真ん中 西野氏・ホリエモン=右上
お金の出どころ 左上=広告費
右=ダイレクト課金 お客さんから直接もらう
クラファンも右

3~4年前オリラジあっちゃんから相談
サロンに人が集まらない 当時ビビットなどに出て左上にいた
右に行かないとという話をする 1~2年前から右に移動
企業案件を受けていない 受けると信用が落ちる

フォロワー数が多ければいいわけでもない 必要なのは信用
評価経済→信用経済
右側の人に広告依頼も集まっている ただ簡単には受けない

自分が受けたキャリオク
フェアな世界と感じたこと・自分も転職した人である→うそなく語れる

影響力が報酬であることをうちの会社はめちゃくちゃ意識
フォロワーを1万人買ってあげても報酬にならない
社員・インターン生を右側に持っていってあげる
うそをつかせちゃだめ 信用度を上げるための判断を会社としてする

フォロワー獲得は後回しでいいのでとにかく人に会え!と伝えた
結果100円でオンライン講演会をしたら各自3000人
1時間で30万稼げている

コロナ対策がはまったお店とはまらなかったお店の差→ファン
ファンがいなかったら死ぬ、ということ
顧客=サービスを買う人
ファン=その人の未来を買う人

表参道のNORA
緊急事態宣言中売り上げを上げた
普段からファンづくり 営業を早めに終わらせてイベントスペースに
店員が接客→その美容師のファンに 顧客→ファン化

変化が多い時代 行きつくのはファン
「スナック」を会社のベースに ひざを突き合わせて人と話すのを繰り返す
ファンをつくる装置

<第3章:お金の増やし方>
お金のルールはシンプル
①うまく使うと増える ②下手に使うと減る ③使わなかったらちょっと減る
貯金は減る←物価が上がるから
上手に使う使い方を積極的に学ぶ必要→使わないと学べない
子どもには毎月500円渡して増やしてみろ、というのがよい

西野氏:年間8~9億
シナジーマップを描く
プロジェクトを書き出し別のプロジェクトにどう影響しているか可視化
矢印は3種類 AD(宣伝) ID(理念・世界観) MONEY
ブログ=ビジネス書やオンラインサロンの宣伝
ビジネス書=オンラインサロンの宣伝
競合がいっぱいいてもオンラインサロンの宣伝のためだから関係ない
印税は懐に入れず広告費に
オンラインサロン=絵本へMONEY
絵本も競合はいっぱいいるがまったく別のものができあがりぶっちぎる
絵本から美術館・スナック・会議室にID
そこからお金を生む
YouTube 1再生0.5円=1000円稼ぐのに2000人
オンラインサロン=1人 再生数を稼ぐよりオンラインサロンに入ってもらえる内容が大事
逆算 忙しい人が多い
時間を奪ってしまうのはだめ→音声との相性がいい
収益はすべてオンラインサロンで
この場所でマネタイズしない方がお金を増やすことがある
矢印が伸びていないプロジェクトは捨てる
3か月にいっぺんくらい見直す

<まとめ>
①お金を学ばせない理由はうっすら貧乏にしておいた方が都合がいい
②お金の価値は下がっている
③評価経済→信用経済
④顧客ではなくファンをつくる
⑤お金のルール うまく使うと増える 下手に使うと減る 使わなかったらちょっと減る
⑥シナジーマップを描く キャッシュポイントを明確に

次回はチームのつくり方・リーダー論をやる予定

西野亮廣オンラインサロン


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