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パパママのための外遊び講座ー川あそびに潜む罠

 都市を流れる川で遊ぶ際に大人が気にしたい「川の安全」に関するいいポイントを発見したので情報提供。

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 まずはコチラの写真をご覧ください。みなさんが子ども達を遊ばせる計画をしたとして、ご覧の写真のポイントでは、遊びますか?遊びませんか??
 おそらく大人が気にすることは「危険な所はないか、安全に遊べるか?楽しく遊べるポイントがあるか?」ではないでしょうか。特に人間は水が天敵です。事故において致死率が高い水辺ではより慎重になりたいところです。

 さて、上の写真、どこに「危なさ」を感じますか?
深い、流れが速い、複雑な地形、白波…など「もやっ」とするともありつつ、平らで浅くて穏やかそうな場所もありそうです。
 川の安全対策を考えるうえで、「どこが、なぜ、どのように危ないか?」を見つけ出し分析することで、効果的な安全管理が生み出せます。やみくもに「危ない」では、何もいいものは生まれないですね。しかし、そのためにはある程度の知識も必要です。
 今日はこの写真から、川の恐ろしい一面を紹介しようと思います。

 先ほどの写真、右上の当たりを注目してください。コンクリートブロックのようなところを、白波たてて流れが強く動いていますね。ここはなんとなく足をすくわれて危なそうなのは感じます。ここを拡大してみましょう。

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 拡大をしてみると、白波ゾーンは子どもを近づけさせたくないな。。と多くの大人が思うでしょう。足をすくわれる、体をぶつける、木にハマる…などが心配ですね。その先が深いのも子どもには対策が必要です。
 こういう場所だと、乾いた手前や奥の石を飛び石のように渡って移動しようだったり、あそび場を見つけよう…となりがちですが、ここに今回の罠が潜んでいます。

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 下の〇エリアを注目してください。なんてことないブロックの隙間や穴…です。多くの場合、「気をつければ…」となりがちですが、この穴、幼児や低学年くらいの子であれば簡単に落ちてしまいます。そして、落ちた後が問題。。。
 この穴のなかを覗いてみましょう。

 ご覧のように、なんてことなさそうな穴の中にも水流が流れています。ブロックの下は、これまでに流れてきた落ち葉や枝などが詰まっているわけです。つまり、「水は通れるけど、物は通れない」場所。ココに落ちたらどうなるでしょうか。。
 下を流れる水流に足をすくわれ、奥に体が入り込むでしょう。全身落ちてしまったらブロックの下の枝に引っかかり、半身だとしても複雑に引っかかると抜けなくなります。その間も水の圧力がかかり続けるので容易に引き出せません。上部の水流の流れを変えるか、ブロックをどかすほどの大工事になることも…。その間水没してしまって生きていられるでしょうか…。考えるだけで恐ろしい場所です。
 ここまで想像すると、「近づけない!」ときっと思うことでしょう…。
ところが、このポイントを上流から見たらどうでしょう。

 なんか「いけそうな気」がしちゃいませんか!?
ここに小さい子どもが、タタタタ~と先に行き、滑ってスポっと落っこちた事を想像すると、川の安全対策が一つ充実できそうです。

 川における「人工物がある水流」は概して危険

だと思っておいたほうが良いです。このように複雑な状態になっていることが多いのです。人工堰堤で遊んでいる人も良く見かけますが、深さや流れ、地形のリスク管理が不確定な際は近づかないことが第一選択しになるでしょう。

 岩やブロックを下流側から見てみるのも大事ですね。「なんでココ岩の下から水が流れてるんだろ…」こんな視点も重要な危険地形を見抜くポイントでもあります。川の危険は、深さ、流れはもちろん、それだけではないということですね。
 都市河川には、このような人工物による罠がいたるところに見受けられます。しかしこういう場所は比較的土手から行きやすい、ことも危なさを引き上げるポイントでもあります。
 知識をつけて、気をつけて、いい川遊びを楽しみましょう!自信がない時はガイドツアーや自然学校などのリスク管理された活動で体験してみることがおすすめです。

↓さらに興味が沸いた方には続編もあります。

​記事:まめた(寺田)

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