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百物語77話目「ムー案件」(実話怪談)

先日も、パルコのムー展に行って、三上編集長と写真を撮ってもらった話をしましたが、

話の本編は全然ムー関係ではありませんでした。ムームー詐欺。

しかし、今回はムーネタです。

私の妹の話です。

結婚するまで、妹は大分は日田の実家にいて、私は福岡で就職してました。

ある日、里帰りすると、妹が首にギプスを巻いています。

「ど、どうしたの?」

首や肩に激痛が走っていて、原因不明だとか。

しかも、妹、

「ずっと誰かがしゃべっている声がする」

と言うではありませんか!

やばいやつだ。

しかし、ここでオカルトだと騒いでは、実家でひんしゅくをかいますので、私はおとなしくしていました。

だって、私のオカルト趣味は実家ではよく思われていない。妊娠中に熱心に永久保先生の四谷怪談読んでいたときもチョー嫌がられた。でも、お母さんがウキウキしたたから、とっても胎教に良かったよ!

とりあえず、それとなく妹に質問。

「いつから、そうなったの?」

「友達が家を探していて、その物件を見たときから」

(その家が原因やないとや!!)

と心で叫ぶ姉。

そして、たぶん、偶然だとは思うのですが、その月に発売されたムーの読者投稿恐怖体験談に、なんと実家日田の幽霊物件の話が掲載されていたんですよ。

こんなタイムリーなことあるやろうか……。

でも、余計な心配をさせたくなくて、ムーのことは黙っていました。いまだに知りません。

その後、よくなったみたい! よかった!

このお話を気に入ってもらえましたら、ぜひ、NovelJam作品「帰りゃんせ」を投げ銭代わりに買ってくれると喜ぶよ。私の書いた怪談物語です!!

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