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百物語76話目「田んぼの焚火」(実話怪談)

大分から福岡にでてきて、意外と野焼きの臭いが迫害されてるんだなあと思った。

私は野焼き(たきもんって言うんだけど)の臭いは好きなんだけどね。でも、こっちの人は洗濯ものに臭いがつくといって嫌うんだよねえ。私はついてもいい匂いと思っちゃう。

田んぼでよくたきもんはされるんだけど、いつだったか、大きなたきもんをしたときに、雨が降り始めて、「やっぱ煙があがると、雨降るんだなあ」と思ったりした。

と、田んぼで焚火をするというのが、ごくありふれた日常な中で育ったのだ。

ここまでが前提の田舎あるある。

さて、幼馴染で尊敬する男の子がいてた。

彼は突然「ねえ、ごはん粒のひとつひとつがバルタン星人の形してたらどうする?」と聞いてくるような子だった。

だから、私は名前を呼ぶ前に最上級の尊敬の念を込めて「近来まれにみる才能と性格を持って生まれてきたお方○○様様」という称号をつけて呼んでいたくらいだ。

その彼から聞いた話。(ここから怪談)

彼はある日、ヘッドホンをつけて勉強していた。するとカーテンの向こうの様子がおかしいのに気づく。

少しカーテンを開くと、そばの田んぼで焚火が燃えていた。

「こんな夜中に」

と思いつつも、勉強を続けた。

翌日、それが焚火ではなくて焼身自殺だったと知る。

しかも、ヘッドホンをつけていたからわからなかったが、断末魔の声が相当響き渡っていたらしい。

「ヘビメタを大音量で聞いてて良かった」

それから、彼は夜にカーテンの向こうで火が揺れていても、決してカーテンは開かずに、ヘッドホンをつけるそうだ。

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