百物語76話目「田んぼの焚火」(実話怪談)
大分から福岡にでてきて、意外と野焼きの臭いが迫害されてるんだなあと思った。
私は野焼き(たきもんって言うんだけど)の臭いは好きなんだけどね。でも、こっちの人は洗濯ものに臭いがつくといって嫌うんだよねえ。私はついてもいい匂いと思っちゃう。
田んぼでよくたきもんはされるんだけど、いつだったか、大きなたきもんをしたときに、雨が降り始めて、「やっぱ煙があがると、雨降るんだなあ」と思ったりした。
と、田んぼで焚火をするというのが、ごくありふれた日常な中で育ったのだ。
ここまでが