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あなたに会いに来たんだよ。


「ねぇ、どこにするか決めた?」

「うん、わたし、あそこにする。」

「いいね。楽しそう。でもすごいいっぱいだ。もう3人もいるよ?」

「うーん、でもきっと大丈夫だよ。男の子しかいないし。それにあそこがわたしには一番光って見えるから、たぶん、あそこだと思う。」

「そっかぁ。じゃあそこで、決まりだね。」

「うん。君はもう決めた?」

「ぼくはね、多分、あそこ。」

「え?あそこ?わたしには全然光って見えないよ。」

「うん、まだ小さい光。だからぼくが行くのはもうちょっと先かも。」

「そっかぁ。同じくらいがよかったなぁ。そしたら向こうでも遊べたのにね。」

「きみはいつ行くの?」

「いつがいいかなぁ。明日、行こうかなぁ。」

「明日かぁ、そりゃあちょっと離れちゃうね。まぁでももしかしたら、離れてても仲良くなれるかもよ。運がよかったら。」

「そうだね、そうだといいな。でも、どうしてあそこなの?ちょっと大変そう。ひとりぼっちだし...。」

「うーん、そうだね。でもいいんだよ。ぼくにはあそこが一番光ってる。ひとりだから、ぼくが行ってあげなきゃ。もう悲しくならないように、一緒にいてあげるんだ。」

「そんなこと言って、ほんとはひとりじめしたいだけじゃないの?」

「ふふふ、いいでしょ。」

「やっぱり。でも、そっか。いいね。」

「君もきっと、楽しいよ。」

「うん、絶対楽しい!早く会いたいな。もう行っちゃおうかなぁ。」

「えーそんな急に行ったら、大変だよ。」

「でもきっと、みんな助けてくれるから大丈夫。」

「そっか、そうだね。」

「じゃあ、また会えるといいね。」

「うん、会えたら、また遊ぼう。」

「じゃあね。」

「うん、またね。」

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