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詐欺師

詐欺師がやって来て、王様にいいました。「自分は布織り職人で、世界で一番美しい布が織れます。でも、愚か者には見えない布です」。

王様は、早速、布を買い求め、大臣に見に行かせました。当然、大臣には布が見えません。

でも、愚か者と思われたくない大臣は、「大変、結構なものです」と報告し、他の家来たちも、「これは美しい」と口をそろえました。

「裸の王様」は、愚かな王様の話であり、かつ、自己保身を図る家来たちの話です。考えてみれば、愚かな王様一人でなら、あらゆる悲劇は、起こりません。

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