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残業を終えて

残業を終えて帰宅した深夜、マンションの前で気付きました。「鍵を失くした…」。スマートフォンで業者を探して、蚊に刺されながら到着を待ちます。

「まず、のぞき穴を外して、そこからピッキングします」。鍵穴に針金を突っ込んでガチャリ、程度の簡易な作業を想像していた私に、業者が説明します。

30分、40分。度々、工具を換えながら、険しい顔で作業が続きます。今どきの鍵が厳重なのか、それとも単なる手際の悪さなのか。判断できず、ただ待ちます。

深夜にピッキングしている2人組。客観的に怪しい。「通報されるのでは」とビクつきながら、私は、扉1枚向こうの我が家の、その遠さを嘆いていました。


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