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電脳虚構、Kindle版出版について・・

こんにちわ、ひなたです。

この度、noteで投稿していた「電脳虚構」のKindle版のリリースが決定しました。

カバーデザイン(自作)


タイトルは
電脳虚構 ACT-1『善意の都市』です。

著者は「ひなた猫々(ねね)」です。

「ACT-1」とは第一幕という意味ですね。
演劇とか舞台で使われる表現です。

決定というか、誰かに依頼を受けたわけではなく
20作品あるし、まとめよう。と、そんな感じ。

小説はやっぱり「縦書きで読みたい!」
読書好きは皆、そう思うはずです。

でも出版にあたり
「noteでもうとっくに無料で読めるし、わざわざKindleで読む意味あんの?」
そんな全世界の私のファンからの声がきこえました。
はい・・耳鼻咽喉科に行ってきます。

あ、そうそうカバーデザインと言えば
「ココナラ 」でデザインの仕事も受け付けております。

ゴリッゴリのプロデザイナーとは言えないですが
一応、お金もらってデザインをやってたこともありますので興味があったら覗いてみてください。

修正回数無限!
誠心誠意対応させていただきますよ!

我が師・渡辺浩弐との出逢い

「電脳虚構シリーズ」は私の師・渡辺浩弐先生の「ゲームキッズシリーズ」をとってもリスペクトしたものです。
小学4年生の私が漫画から、活字の世界に誘われたのは「月刊ファミコン通信(現在の週刊ファミ通)でこの「ゲームキッズ」が連載されていたことがきっかけです。
児童小説など全く興味なかった私が、お小遣いで買った初めての小説が
渡辺浩弐先生の「マザー・ハッカー/1999年のゲームキッズⅡ」でした。

ショートショートで奇妙で起承転結がわかりやすく、毎回オチがハッとさせられる。そんな異世界に誘われたような体験が漫画しか読んでこなかった小4の私にはセンセーショナルでした。

渡辺浩弐先生は私の物書きとしての初期衝動ってやつですね。
先の未来でカバーデザインを担当させていただくのもひとつの目標でだったりします。

こちらはゲームキッズシリーズの最新作です。

noteでも作品を投稿しているのでチェック!!

「電脳虚構」をKindle版にする意味

まず最初に話した「縦書きで読みたい」がひとつ

Kindle版にするにあたり「手直しや・縦書きにしたところでわざわざ・・」

そして渡辺浩弐先生のファンからは「ジェネリックじゃん」と言われても仕方ないものかもしれません。
好きで好きで書き始めた作品なので、模倣と言わればそれは褒め言葉でしかないんですが「Kindle版ならでは!」の独自の仕掛けがあれば

「模倣とは言わせねぇよ!」という私ならではのオリジナリティ。
そして「電脳虚構をすでに読んでくれてる人ももう一回楽しめる」。

そう自信を持ってリリースできると思いました。

Kindle出版は通常は「Word」や「Googleドキュメント」などで編集・校閲して入稿します。
そんなコピペじゃ意味がない!そう思い、スタンダートな道を捨てました。

全編「Canva」で作る。

そんな修羅の道を歩むことにしました。
「Canva」とはオンラインのグラフィックデザインツールですね。
今や「フォトショ」や「イラレ」を駆逐するくらいユーザー多くなってる(かもしれない)人気のツールですね。

本来はデザインツールなので、小説向きではないですが
だからこそ挑戦すれば「全く新しい小説」ができるんじゃないかとそう思いました。

サウンドノベルに近い・・と言えばわかりやすいかもしれないですが
それとはまた似て非なるものですね。

せっかくの「電脳虚構」、仮想世界を擬似体験するサイバーフィクションのオムニバス。
うまくデザインとテキストの融合ができれば「小説を体験する」新しい感覚のエンターテイメントノベルができるはず!そう思いました。

これはまだプロトタイプですが
オムニバスのいろんな世界への入り口の導入部分です。

本編は読みやすく「縦書き」が基本ですが、物語の趣向によっていろんな仕掛けを用意してます。


オムニバスの弱点

例えば、20作品を収録したオムニバスの本があったとします。

当然「20の物語と、20の主人公」が存在し
作品として世界観が一貫していてもそれが基本です。

なので20のうち、ひとつの物語だけ読んでも成立する。
これはオムニバスの強みであり、弱点でもあると思います。

このKindle版の「電脳虚構」も例外なくオムニバスの作品です。
でも主人公はたった一人。
それも読者である「アナタ」が主人公。

「電脳虚構」にログインしたアナタがいくつかの仮想世界に潜り
それぞれのセカイの主人公になり「擬似体験」をする。

こちらもプロトタイプですが「アナタ」がこのポータル(転送装置)を介していくつかの仮想世界に潜る。そんな設定です。

そういう仕掛けをすることで、オムニバスでありながら別々の物語を「ひとつの物語」として体験できるんじゃないかと。

ドラクエやMOTHERなどの「主人公が喋らないし、あまり感情がない系のゲーム」はプレイヤー自身が”主人公”という箱に入って物語を擬似体験している。
そんなゲームに近い感覚のオムニバス小説ですね。

オムニバスをひとつ物語として構成している名作ゲームもたくさんあります。
「ドラクエⅣ」は1章から4章までのオムニバスを5章で収束していくそんな胸熱の構成。
「キングダムハーツ」もいろんなディズニーの作品の世界を「ソラ」という主人公がひとつの物語としてつなげている。

「電脳虚構」の仮想世界に飛び込むという世界観とオムニバスをひとまとめにする構成との相性はすごくいいんですよね。

note版ではただのショートショート作品。
Kindle版はオムニバスでありながらひとつの作品。

もちろん、通常のオムニバス作品のように
物語をひとつだけ読んでも完結している内容です。

でも全部読めばもっと面白い体験ができる。

オムニバスの利点を残したまま、弱点を逆手にとった
そんな「ならでは」を用意しています。

まだ作業としては構想の10%くらいですね。
ハードルを上げて、上げまくって自分を律して有言実行しないとね。

続報をお楽しみに。

ひなた

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