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第19話 サークルにトラブルメーカーが来た時の対処法とは?

 LARPは、TRPGに比べ、感情の起伏等においてとても影響しやすい、ということが今までの筆者の経験で感じたことです。それはキャラクターとして話し、行動しているからこそ、感情移入しやすいのかもしれません。また、卓に座っているだけと違い、立って動いているからこそ、口論だけでは時にすまない事象も生じると考えます。

 今回は、もしトラブルメーカーがサークルに入ってプレイし、何か問題が起きた場合、どう対処するか? または、未然に防ぐにはどうするか? について掘り下げて考えたいと思います。

 ※今回の内容はあくまで筆者個人の考え方とレイムーンLARPのやり方について言及したものであり、すべての場合において適応できるとは限りません。あくまで参考としてお読み下さい。

※TIPS1で未然に防ぐ予防術を掲載しています。合わせてお読み頂けると効果的かと思います。

TIPS 1 : トラブルメイカーを寄せ付けない予防術

 また、TIPS1では「トラブルメイカーと接触していない段階での」予防術ですが、こちらは接触した段階でのお話です。

 こちらは、レイムーンLARPの実例を例にとって書きます。また、読めば分かりますが、これはあくまで最低ラインの事前策なので、普通の参加希望の方はこれを読んで特段心配する内容ではありません。

トラブルメイカーと接触してしまった場合の対応方法

 レイムーンLARPの実例:

 ・参加予約制を設け、フォームで管理するようにする

 参加会場を公開する場合は、必ず事前予約をする旨を明確にすることをお勧めします。何も連絡がないまま、気が付いたら会場にいて、問題のある方だったということはあるかもしれません。この後の項目にも書きますが、そういった方が参加することを未然に防ぎたい場合は、まず事前のコミュニケーションが大切です。(それが無いまま入った方でも、問題が無ければ良いのですが…)
 また、この話に関係なく、運営側としてもLARPは常に参加者の人数把握が大切ですので、事前予約制は良い方法だと思います。

 ・参加予約の後、必ずメールでコミュニケーションを取ってみる

 レイムーンLARPではフォームで事前予約を頂きますが、初参加の方は特に、必ず運営側からご案内のメールを送るようにしています。特に何のことは無い、当日の駅の待ち合わせ時間や待ち合わせスタッフについてや、当日の流れについてです。

 ポイントは、そこからの返信です。ほとんどの方は普通に、真面目な文だったり、顔文字を入れたり、それぞれの個性がありつつもコミュニケーションのきちんと取れたお返事を頂けます。ですが、極稀に、会話のキャッチボールが成り立たない方がいらっしゃいます。

 これは、どう説明すれば良いのか分からないのですが…例えばあちらから質問が来たとして、それについて返す中に質問が生まれ、こちらからも質問すると、その質問に返さないまま全く別の話題が出てきてしまう、しかもかなり突拍子もないものに…といった感じでしょうか。

 ジョークでこういったこともあると思いますが、特にそういう風でもなく。日本語が拙いという以前の問題なのです。そのため相手が何を望んでいるのか、こちらの伝えたことが理解されているのか非常にわかりにくいことになります。

 こういう方は、残念ながらLARPゲームには向いていないと思われます。LARPはコミュニケーションゲームです。コミュニケーションが高いことを望むわけでは決してありませんが、どうしてもある程度の、せめて会話のキャッチボールが可能な程度はプレイヤーとして望みたい所です。

 ただ、そういう方は自覚ない方もまた多いかもしれませんので、そこからさらにしっかりと、優しくコミュニケーションを取ってみてください。それでも改善されないならば、「当サークルにはあなたのプレイスタイルは合わないと思います」としっかりと丁重にお断りを入れましょう。

 また、自覚ないまま他の団体にも迷惑をかけている場合があります。あまりに強引な方の場合は、きちんと周りの情報を得て毅然と対処しましょう。

 ・同意書を作成をすることをサイトに明記する。その際に、住所や名前も記載する旨を表示する。

 狭い日本において、個人情報は大きな意味をもつと思います。もちろん管理はしっかりと行うとして、住所と名前を記載する事はトラブルメーカーの参加抑制にも繋がると考えます。
 もちろん同意書の意図においてそれだけではないのは、これより前の記事で書いた通りです。

そのままプレイして問題が起こってしまったら


 上記の事前策はあくまで最低ラインなので、もしかしたら普通にコミュニケーションが取れると判断して参加して頂いた方が、問題を起こしてしまうかもしれません。

 例:
 ・自分のキャラクターをよく見せたくて、全部自分の見せ場にしようとしてしまう
 ・他のプレイヤーへの妨害行為
 ・プレイに参加しようとしない行為(ゲームとは全く関係ないスマホゲームや漫画に夢中になる)
 ・他、暴力行為、誹謗中傷行為

 幸い、レイムーンLARPでは現在このような行為をする方は今まで入っていません。そのため対処法は実例ではありませんが、いくつかの提案をしてみます。

 ・同意書の効力を発揮する

 ここでも、同意書が生きてきます。同意書に「スタッフの指示に従わない場合、退場して頂くこともある」と書いておくと、スムーズでしょう。

 ・スタッフ内できちんと協議して話し合う

 単一のスタッフが対応するのではなく、必ず複数のスタッフで対応した方が良いと思います。特に女性のスタッフよりも、男性のスタッフが居てくれると心強いでしょう。

 ・プレイヤー同士で任せない

 ゲーム全体に被害が出る恐れのある問題の場合は、特にスタッフが介入した方が良いと思います。被害者の方は巻き込まれているわけですから、気持ちを汲んで対応しましょう。

 ・あまりにひどい時は警察に任せる

 これは一番望ましくないと思います(し、出来れば考えたくないですね^^;)が、対処しきれない場合は最後の手段として頭の片隅に置いておきましょう。スタッフは参加プレイヤーを守る義務があるのですから。

参加者を守るために

 以上が、接触してしまった後の対処法です。一部、まだ私たちも未経験なものがありますが、今後起こることを想定しての内容が書かれています。是非、ご参考にして下さい。参加者を守ることは、代表の義務であると思います。そのお気持ちを、大切に持ってほしい。そう思うのです。

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