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これから迎えに行く世界

皆さんこんにちは。

今日はここ最近私がずっと悩み考えて、やっと形になった、私が「これから迎えに行く世界」について、一つずつ段階を踏みながらお話したいと思います。

今回もボリューミーですが、頑張ってわかりやすく伝えるので、ついてきてください!

1.料理はアートじゃない

私はこう見えて料理人をしていますが、料理と同じくらい好きなのが読書です。とにかく、本を読む事が好きで、時間を見つけては本屋さんによく足を運ぶのですが、そこで最近よく見かけるワードがありました。

それは、「料理はアートだ」と言う言葉です。
助詞「は」は数学で言うと「=(イコール)」。
(ちなみに助詞「の」は数学で言う「×(かける)」だよね。高校で習った^ ^)

すなわち、「料理=アート」
と言う見解が最近世の中で謳われている。「料理=アート」を主張する人達の意見としては、

アーティストがキャンバスの上で美しい絵を描くように、料理人もお皿の上で、美しい料理を表現している。だが、世の中における料理の価値はアートに比べると至って低い。だから、料理の価格もアートのように、これから先上がっていくべきだ、と言うもの。

確かに、料理もアートも同じく、表現者によって造られた産物です。にも関わらず、アートには何億、何千万円と言う価値がつけられる事もあるのに対し、料理は高価格帯のレストランであっても多くのお店は一回の食事につき数万円が限界です。

でももし、「料理=アート」と言う等式が正しいのであれば、既に料理の価格はアート同様、超高価格になっていてもおかしくはありません。

では何故、料理はアートと同じように高価格がつけられる事がないのか。答えは至って簡単です。それは料理の表現材料がナマモノであるから。


歴史的に見て、戦争や恐慌などで世の中の経済状況が不安定になった時、人々は持ち運びが可能で、価値があると認知されている現物を手に入れようとする傾向があります。

例えば、ひとつはもちろん、「金(gold)」。
今回のコロナ渦で金の価格が高騰しているのは当然の結果です。他にも日本の歴史を遡れば、お米もそのひとつ。年貢として国に納められてきたお米が、今で言う税金の代わりになっていたのは、お米は「腐りにくく、持ち運び可能」だからです。

このように、不安定な世の中で高い価値を付けられるモノには、「腐りにくく、持ち運び可能」と言う共通点があります。

ここで先程の「料理=アート」という等式に戻ります。もう皆さんお分かりの通り、料理とアートは全くもって別物なんです。
アートは朽ちていく事があっても、修正されながら、何十年、何百年と保存される。対して、お皿の上の料理は作って1週間もすればもう完全に腐ってしまい、価値が失くなってしまいます。

それゆえに料理がアートと同じ位の価値を持つ可能性はきっとこの先も低いと言えます。

2.ヒエラルキーは変化しにくい

令和時代、身分制度は無いように見えて、ちゃんとあります。年収別の人口割合分布で、基本的に「上流階級」と言われる位置に属する人数の割合は全体の5%ほどです。

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(わかりやすく図にするとこんな感じかな。)

そして残念ながら、この構図が変化する事はこの先もなかなか無い事でしょう。いつの時代をみてもピラミッドが逆三角形になる事は無いからです。

ここで料理の話に戻ると、一回の食事に数万円を払える人々はこの図でいう上流階級か、そうでなくてもピラミッドの上の方にいる人達です。

でも、私はもれなく下層階級の人間です。


突然ですが、先月家族にコース料理を始めて振る舞いました。うちの両親はきっとレストランに行った事がほぼ無くて、父は、とてもたどたどしく、フォークとナイフを使っていました(笑)

その時、母に「ひながお腹にいるとわかった時、父さんと母さん2人で全財産50万円しかなかったんよ。だからここまで元気に立派に育ててくれて母さん誇らしい!」

と言われて、強く思った事があります。

3.誰もが「美味しい」という感動を体験できる世界が見たい

私が育った家庭のように、いわゆる一般家庭で、子供が何人かいる夫婦はきっとレストランという場所は気軽にいける場所ではありません。
さらに、まだ働くことの出来ない、子供たちや学生などは、美味しいものを食べに行く、と言う選択肢すら選べないかもしれない。

でも、私がレストランで働いて思う事は、やっぱりレストランの食事は、とても美味しくて、とても楽しいんです。

いつもより少しお洒落をして、家で見た事もないような、美しい食器やカトラリーで食事をしたり、レストランならではの雰囲気に包まれるあの体験は、とってもワクワクする。そして、私の夢である「1人でも多くの人を笑顔にする」を叶える為には、ピラミッドの下の方の人たちにその機会を与える事が出来なければなりません。

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では、私を含めピラミッドの下の方の人たちが、レストランに行きやすくする為にはどうしたらいいだろう。

最初に思い浮かぶ事はもちろん、低価格帯の料理を提供し続けることです。でも、私は高級食材ではなくても、想いを持った人に育てられた良い食材を使って料理をしていきたい。そして大切に育てられた食材は安価で売られるべきではないです。つまり、こだわりを持って料理をすればするほど原価を下げる事はできません。

そこで私が「あ、もしかしたら出来るかも。」と思った事があります。

4.料理をする事でお金を稼がない

わかりやすく説明する為にとても極端な例を出しますが、10,000円の料理を作るのに10,000円の食材(原価)を使うには、他に必要な光熱費や人件費などの原価以外の経費を違う方法で生み出す必要があります。

私はそれを料理以外のところで作ろうと思いました。つまり、原価率が高くても同じ価格帯で料理を出し続ける為に、料理以外でお金を生み出す仕組みを作ります。

私は現在、飲食店以外にもパン屋さんや、フィットネスクラブで働いていますが、私が今勉強している、料理とは関係の無いように見える分野は、料理以外の手段でお金を生み出し、そこで生まれたお金を使って、自分の好きな料理を続け、夢を叶えていく為なんです。

そして、今回実施することを公表したクラウドファンディングでは、今説明した、料理を続けていく為に、料理以外の分野でお金を生み出す仕組みを具現化したクラウドファンディングになっています。

5.最後に

今回人生初のクラウドファンディングをするのですが、クラウドファンディングの準備中の思いや、実施中の考えなどを、日記のように綴っていくマガジンを作りました。

https://note.com/hinas25/m/m50601f483042

題して「クラファン日記」です。(そのまんまじゃんね)

普段noteで投稿しているようなゴリゴリの長文ではなく、本音をもっと軽い感じで、たまに持ち前の広島弁をかましながら(笑)、毎日ひとつ日記を投稿していきます。

四苦八苦していく様子を共有しながら、皆さんのアドバイスもお待ちしてますので、未熟な私をどうか応援して頂けると嬉しいです。

ではまた^ ^

佐藤日向子

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