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【エッセイ】宗教勧誘体験記

私は宗教が好きです。

というと語弊があるかもしれないが
実際に好き。

仏教
キリスト教
イスラム教
ヒンズー教
神道

宗教は生活に根付いているし
文化として成り立っている。

というか全ての文化の根底には
宗教があると思う。

宗教を知ることは

文化を知ること

歴史を知ること

世界を知ること

だと思う。

とはいえ何か特定の宗教に
入信しているわけではないし
今のところ今後も
そうするつもりはない。

ただ生半可に興味があるものだから
たびたび宗教勧誘にあう。

先日も某宗教の
年末のお祈り?に行ってきた。

誘ってきたのは職場の他の部署の人。

最初は

「年末にお寺行く?」
みたいな感じだった。

あー初詣的な?

年末に
一年ありがとうございました
的なやつ?

まぁ暇だしいいか。

くらいの感じでいいですよーと軽く
返事をしたのだが

よくよく聞くと
とある新興宗教のお寺だった。
(寺というか会館みたいな。)

面白そうだしとりあえず行くかな。

ということで超巨大施設へ潜入した。

細かいことを書くと
分かる人には分かると思うので
細かいことは書きません。

お辞儀の仕方が特殊で面白い。

こういう風に作法を作って
型にはめていくことで
協調性を生み出すのだな。

思想を統一するために
まずは動きから。

なるほどね。

こんなにも多くの人を巻き込んで
立教するのだから
開祖の人はものすごいカリスマ性が
あったんだろうな。

きょろきょろ周りを見ながら
いろんなことを考えた。



私は宗教とは
心のよりどころだと思っている。

疲れた時にその教えや文化を
実践したり
思い出したりして
心を楽にするためのもの。

ただ不思議なパワーで
病気が治ったりとか
信じることで
自動的に何かが上手く行く
とかは違うと思う。

仮に上手くいったとしても
それは自分の力であって
宗教の不思議なパワーではない。

例えば宗教の持つ教えが
自分に自信をくれたり
前向きになるきっかけを
くれたとしたら
それは自分の力を呼び起させるために
必要なものだったのだろうとは思う。

でもそれが宗教である
必要は無いよなと思う。

哲学でも
数学でも
物理学でも
心理学でも
何でもよい。

もちろん別に宗教で
あっても良いとは思うが
それを信じるだけで奇跡が起こる。
とは私は思えない。



一通りお祈りを終えて返ろうという時、

誘ってきた先輩が

「書類だけ書いてくれ。」

と言った。

、、、、書類?なんやろか?

と不思議に思うも
とりあえず記入所的な所へ。

「書いてもらって
 今後は自分で来てもいいし
 一緒に来てもいいし
 自由にしたらいいよ。」

ふむ、
私一人でも中に入れるようになるのか。

?つまりこれは入信の申し込み書
ということかな??

ぎりぎり気が付く私。

危ないところだった。

「たぶん自分で来ること
 無いと思うんで大丈夫です。」

そう言って何とか
入信することから逃れられた。

ふぅ、間一髪。

私は冒頭で述べた通り
宗教に偏見は無いし文化として
とても面白く重要な物だと思っている。

基本的に誰が何の宗教を
信仰していようがどうでも良い。

でも卑怯なやり方で
入信させようとするのは
いかがなものかと思う。

まず私を誘ったとき

「寺でも行くか」

寺なのは間違いないのかもしれないが
大事なところの説明が足りない。

〇〇〇(宗教名)の寺と
言うべきであろう。

そして

「書類書いてくれ」

ではなくて

「どうする?入信する?
 これ書いたら申し込みになるんだけど。」

と聞けば良い。

だまし討ちみたいなことするから
嫌われるんだよ。

知らんけど。



とりあえず面白い体験だったなー!

ということでその後特に何もなく
過ごしていたのだが時々先輩から
声をかけられるようになってしまった。

「今度新年会あるんだけど。」

「節分があるんだけど。」

うぅやっちまったぜ、。

入信断ったから
諦めたと思ったのに。。。

誘ってきた人に近付くのが
嫌になってしまった。
(しかも実は二人いる)

また誘われるかも。

話振られるかも。

めんどくさい。

隙を見せてしまったからだな。

反省。

とはいえ宗教には
やっぱり興味はあるし

偏見も嫌悪感も何もないまま

なのだけれど

もう少し上手にやったら
良いのになと思った。

誘ってきた人たちとは出来るだけ
プライベートで会いたく無くなった。

その話振られても困る。

割と趣味が合うので
ライブとか食事とかに
行ったりもしていたけれど。

人間関係なんて簡単に壊れるものだな。

壊れたことに向こうは気が付いて
いないだろうけれど。

自分も気を付けよう。


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