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【支援する】話すのが苦手な人が「喋りたく」なる聞き手とは?📕モモ

おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。

もっと気持ちよく働いて明日の自分にワクワクしよう!」がコンセプト。

このままでいいのかな〜なんてモヤっとする毎日からワクワクする毎日へ。

障害者福祉の現場から、時々ヨガの視点から、生きやすくなるための気づきを毎日一つお届けしています。


◇話すのが苦手な人が「喋りたく」なる聞き手とは?

私は毎日15分は読書をするようにしています。
今日はその読書歴の中から、一冊をご紹介したいと思います。

今日ご紹介するのは、『モモ』という本です。
読んだことがある方の中には、もう大ファンだという方も多いのではないでしょうか。

特に現代人には刺さるテーマで、一度読むと夢中になってしまうような魅力的な本だと思います。
ぜひ手に取ってみてください。

Amazonリンクも貼っておきますが、地元の図書館でも子ども向けの本としてよく置かれています。
わたしも学生時代、何度も図書館で借りました。
ぜひ図書館でも探してみてください。

さて、この『モモ』という本については、いくつかの記事に分けてご紹介したいと思っています。
それだけ、好きな場面がたくさんあると言うことです。

簡単にこの本を説明すると、この物語は「時間」という概念について考えさせてくれる作品です。
主人公である少女モモを中心に、時間の使い方が物語の中でどんどん変化していきます。

例えば、もともとゆったりと時間を過ごしていた人々が、次第に急かされるようになる。
その過程でモモがどのように行動し、周りの人々がどう影響を受けていくのか。
そうした人々の生き方や時間の捉え方が描かれています。
好きなフレーズや言い回しもたくさんあるので、いくつかに分けてじっくり紹介していきたいと思います。

今日は、まず主人公のモモというキャラクターについて少しお話しします。

モモは家族もいなく、どこから来たのかもわからない少女で、ある日突然、物語の舞台となる街に住み着きます。
不思議なことに、彼女と話すとどんな悩みも解決するという不思議な噂が広まりますが、実はそれはモモの特別な「人柄」によるものなんです。

モモの最大の特徴は、聞き上手であることです。
彼女は具体的なアドバイスや答えを提示するわけではなく、ただじっと相手の話を聞くことができる。

以前、クレヨンしんちゃんを題材にした記事で「傾聴力」について話しました。

その記事に通じる部分があります。
モモは相手の話に対して評価や判断をせず、ただただ相手の話に耳を傾け続けます。
その姿勢が、話す側に安心感を与え、言葉が自然に出てくるようになるんです。

話すのが苦手な人や、言葉を紡ぐのに時間がかかる人。
こんな人でも、モモの前で話し続けると言葉がほぐれてきます。

他の人であればじっくり聞けないような話を、モモはじーっと聞いてくれる。
だから、話し手も急いで綺麗に話そうと焦る必要がないのです。

モモの話を読み始めてから、私は「時間」と「心の余裕」について深く考える日々です。
特に、日々の仕事や人間関係において、相手の話を焦らず、じっくりと聞く余裕が今の自分にあるだろうか?と感じることが多くなりました。

私は相談員として、利用者の話を聞く立場にいます。
そして、入所施設の相談員ということもあり、現場で支援してくれている介護職員の話を聞くことがとても多い立場です。

まず利用者については、わたしを含め、多くの相談員がつい早く話をまとめてしまおうとしてしまいがち。
精神や知的に障害のある方の中には、同じ話を何度も繰り返したり、訴えの内容が曖昧でわかりづらい人が多くいます。

そのような人に対して、わかりやすく、簡潔な結論に持っていく力もまた、支援者としては必要です。

しかしながら、利用者が感じていることにしっかり寄り添えているのか?と自問することがあります。
利用者の話を「まず、聞く」という態度を通して、話し手である利用者の言葉をほぐすことができているのか?という問いです。

そして職員の話もそう。
介護職員が日々思うことを、きちんと時間をかけて聞くことができているだろうか。
付き合い程度に、その場を流すためにと、うまく取り繕うだけになっていないか。

もちろん、すべての話に時間をかけるわけにはいきません。
仕事の効率を考えると難しい部分もあります。
それでも、家族や友人との会話、そして何より自分との対話において、焦らずに相手の話をしっかり聞くことが大切だと改めて感じました。

『モモ』を通して学んだことは、話をコントロールするのは聞き手ではなく、話し手であるべきだということ。
聞き手が相手の話をまとめようとせず、相手が自分のペースで話をまとめられるよう待つことが大切だと感じました。
もちろん、すべての場面でこれを実践するのは難しいですが、時には相手の話をじっくり待ってみることが、信頼関係を築く上で重要だと思います。

というわけで、今日は「話すのが苦手な人がしゃべりたくなる聞き手」についてお話しました。
この考え方は、日々の支援や、家族・友人との関係にも応用できると思います。
ぜひ一度、相手の話をじっくり待つ時間を意識してみてはいかがでしょうか。


今日も記事を読んでくださり、ありがとうございました💐
また次の記事で、お待ちしております🗣

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