大学という場にとても期待を抱いているあなたへ

ご入学、おめでとうございます。
私は、都内の大学5年目の4年生です。他の人より少しだけ長く大学生活を送っている私から、この春から大学生のみなさんへアドバイスがあります。

大学という場に対して、いろいろな期待を抱いていると思います。
新しい友達ができるだろうか、サークルが楽しみだ、飲み会を早くしたい、いろいろあると思うけれど、

「たくさん、好きなことを勉強できる!」と思っているあなたへ。

期待しすぎるなよ。
そしてそんな自分を追い込みすぎるなよ。

わかる、超楽しみだよな。
好きなこと超たくさん勉強したいよな。
正直、いくらでも勉強できる。それは、めちゃめちゃに楽しい。
もうそれはそれは超面白い授業とかある。毎日知識欲満たされまくりだ。
ここで、注意事項が3つある。

①体力には限界がある
私は教職を取るつもりで入学して、今でも続けているが、相当きつい。
教職をとりつつ、司書をとりつつ、自分が取りたい授業をとって、、、、
は、無理だ。しんどすぎる。あれもこれもは無理。教職のために諦めた授業がいくつもある。
ちなみに私は3年次にどうしてもとりたい授業があり、4年次の負担を増やすことにしてそれをとった。二兎を追うものは何も得ないらしい。

②誰もが勉強を好きなわけではない
これはめちゃめちゃにがっかりすると思う。
大学生、くそうるせえし、スマホいじりまくりだ。
ちなみに「さすがにアメリカとかじゃ違うっしょ?留学行きてえ〜」とか思うかもしれないが、授業中のスマホとか居眠りは万国共通らしいのでもう諦めましょう。最前列いいよ、寝られないし。先生に顔覚えてもらえるし、だいたい席空いてるし。まあ、慣れると最前列でも寝ます。
あれ、なんだ、みんなが勉強したくてここきたわけじゃないんだ、ということに気づかされる。あんまり自分には関係ないから気にせずにAAをとったらいいよ。

③授業がすべてじゃない
マジでこれに尽きる。
私は本当に英語を勉強するのが楽しみで楽しみで仕方なかった。毎日の授業が楽しかった。
だけど結局、就活中に話すこと、書くことの90%はサークルで作った演劇の話だ。というか、生活の半分以上は舞台のことを考えていた。大学は授業がすべてじゃない、そんなことはわかっていると思うのだけれど、本当にそうなのだ。あと、①とも共通するけれど、全部に一生懸命にはなれない。
不思議なことだけど、血の滲むような努力をしなくても成績が取れちゃう授業ってのは存在する。私は得意の「優秀っぽい雰囲気」を生かして、舞台監督をやりながら超いい成績をとった。鉄人なのか?いや、心象勝ちである。

④興味は変わってゆくものだ
これが一番言いたかった。
興味のあることは、変わる。超変わる。
実は、留学を経て私は英語に対する興味をなくした。新しく学ぶことをあまり面白いと思えなくなった。
私はそんな自分にとってもがっかりした。
留学中は楽しい授業ばかりで、本当に毎日楽しくて、でも日本に帰ってきたら全然面白くなくなっちゃった。どっか別の大学に編入しようかと考えたこともある。
でも、頑張ろうと決めた。
結果として、それでよかったと思う。
3年生に進級してからの教育系の授業は面白かったし、学年が落ちた先で出会った友人たちはみんな明るくて素敵な人たちだった。
取ってみたかった授業も取れた。超面白かった。
あと帰国後なぜか頑張っていた司書の授業の影響で、図書館戦争を読み始めたおかげでV6のファンになった(超でかい副産物)。
変化は受け入れてほしい。
サークルに一生懸命になってしまった、バイトに一生懸命になってしまった、恋愛に一生懸命になってしまった、別の勉学が面白くなってしまった、なんでもいい、

「あれ?大学にこれを勉強しに来たのにな」

って思ってがっかりしたり、興味がなくなってしまった自分を責めないでほしい。
なぜなら人は、変化するものなので。
変化して当たり前なので。

5年前好きだったあのバンドのあの歌、今でも歌える?
8年前に好きだったあの子の誕生日今でも言える?
(私は言える)(?)
10年前に気に入ってた絵本の内容、全部そらで言える?
人は変わる。興味なんてすぐ変わる。

4年間同じことを頑張れる人はそりゃすげえ。
そんな人が身近にいても、責めないでほしい。
大学というのは、たくさんの潮流のある場所だから、いろんな潮に乗るのを楽しんでみたらいいと思う。

私も、他の人にはないあと1年のモラトリアムをどう楽しもうか、
企んでいるところでした。(過去形)

大学ってな、おもしれえぞ。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。