音楽が好きな人をV6の沼に突き落としたい

タイトル通りの話をさせてください。
2018年11月末、まあ諸々あってジャニーズアイドル”V6”のいわゆる「「「沼」」」に落ちました。まあ3ヶ月くらいでブーム終わるやつっしょ、とたかをくくっていたら、なんて深く、広い沼だこと。いよいよ、沼に入って2度目の自担の誕生日を迎えます。恐ろしいですね。なんせキャリアが私の人生より長いタレントなので、ファン層が少しずれていて仲間があまりいないのがアレなのですがね。
しかし、音楽が好きな人にはきっと刺さるタレントだと思っています。沼にハマらなくていいので、毎日の音楽のレパートリーにV6を入れてくれやしまいか、と思うのです。

エイベックスの方針なのか、グループの方針なのか知りませんが、2017年からMVをPVとして利用し、YouTubeに1分ずつ公式動画が上がっているので、それだけを使って「普段音楽をちゃんと聞く人」を沼に落としたいと思います。ルックスや本人の技術の話はナシ!音楽的に好きな点をあげていこうと思います。

1. 問題作「The Ones (2017)」

このアルバムのキャッチコピーが「無理したな、V6」だったらしい。20周年ツアーから2年、待望のフルアルバムでした。私自身は留学してたので全く知らない。露出も見てない。
概要はとりあえずWikipediaを読んでください・・・=>The Ones

具体的にどう無理したかというと、まずカミセントニセン曲以外すべてにMVがある。「アルバム曲」という概念の崩壊。
アルバムだけに収録され、タイアップもなく、ひっそりと名曲、どんなバンドにも歌手にもありますよね?なんですか?cinema staffの「海について」とか東京事変の「私生活」みたいなあれです。

まあ一応リードトラックという概念はあるらしく、これ、と言われました。

これなの・・・ああそう・・・。

そして楽曲提供者のなんて豪華なことか。

これは石野卓球の提供曲。トラックが最高です。
アイドルにこういうのやらせるんだ、って思ってしまいます。酒飲みながらフェスとかで聴きたい感じなんですよね。アルバムの中で一番好きかもしれない。タイトルが秀逸です。セツナイ。

ちなみにこの刹那的Night、衣装が高額らしいんですけど、あたる照明によって白っぽく見えたりするのが不思議で大好きです。仕組みは多分これの鯨幕/紅白幕と同じ仕組みだと思う・・・・アンバーが変わるから・・・違うかな・・・・?

失礼、閑話休題

こちらレキシ。
サムネが可愛いね。

こちらは在日ファンクハマケン提供。
提供者の面子がスイートラブシャワーみたいになってきましたね。

これはシングルカットされてるんですが秦基博提供。
イロモノっぽいのから正統派Jpopまでこなしちゃうところがまた良い。そもそもバカ売れしたのが玉置浩二作曲「愛なんだ」なのでこの手のものまでが守備範囲なんですね〜。

と、まあめちゃめちゃ無理したアルバムだったようです。この倍くらいMVがあります。いわゆるスルメのアルバムで、本当に色々なジャンルの曲が織り交ぜられていて、それでいて一応アイドルなのでびっくりしちゃいます。

アイドルなので秋元康が書いた詞もさらっと歌います。
このMVの好きなところは沖縄で撮った意味をあまり感じないのに沖縄ロケというところです。

おまけですが、年下三人「カミセン」の曲がR20な感じなので気になる人はみてください・・・・。
Get Naked

2. 繊細なボーカルミックス

これに気づいちゃってから、音響さんへの憧れが増しました。
メンバー6人中、三宅・森田の二人がだいぶ「テクノボイス」なんですね。
で、いわゆる「歌が上手い人」が坂本・井ノ原・岡田。
(坂本くんはめっちゃ声が響く人で、舞台の発音発声、短めのパッセージは苦手そう。いのっちは器用になんでも歌えちゃって、岡田くんは声とリズム感と相対音感が良い。)
長野くんは素敵な声をしています(^^)

多分曲によってボーカルミックスが違うのはどのグループでもそうだと思うんですけど、V6って顕著な「ユニゾンの声」が存在していないんですよ。

例えば嵐だったら

(便利な時代や)
やっぱりハイトーンで大野くんの声、よく聞こえますよね。低音だと相葉くんが出現するね。「ユニゾンの声」が存在してるんですよ。

しっかしV6に関しては曲のジャンルによって三宅と森田がいたりいなかったりするんです。

これはいない方です。(いるんだけどね)
いのっちと坂本くんが芯になってる音がします。

これはダンスソングなので、三宅森田の声を軸に4人が外を固めてるサウンドをしていてかっこいいです。

こっちはいない方
坂本くんプロデュース曲らしいので、坂本くんを芯に作ってる感じがします。

傾向からいうといなさそうだけど全員いる曲。
アルバムタイトルを冠した曲だから、みんなが同じ大きさで一つの丸になるイメージが湧いてきていいミックスだなって思いました。

これがもっとすげえのがライブミックス。

3. ライブPAが優勝だろ

すいませんねえ、ライブDVDダイジェストまで、、、

私の認識だと、音響っていうのはお金をかければかけるほどクオリティーは上がるんですね。でも、やっぱり音響さんがアーティストである限り、職人である限り「ある機材でうまくやること」って本当に大事だと思うんです。そこに、音響を人間がやる意味があると思います。

なんと、V6、ライブCDあります。
しかもこの大サブスクリプション時代に、レンタル限定です!!!
V6オフィシャルより

レンタル限定!なんて懐かしい響き!

技術者の自信なんだろうな、と思いました。
ライブCDって不思議な存在です。ライブというのは誰かの前でやるからいいんです。円盤に熱まで込められるわけではありません。それでも人は、それを凍らせるように物体の中に閉じ込めたがる。それは一体なんなんだろうな、と思わせてしまうほどです。

ライブって、なんなんだろうね。

まあそういうわけで

アイドルというのはコンテンツの塊です。
男女問わずアイドル戦国時代なので、歌が上手いとかダンスが上手いとか提供者が豪華とか衣装がいいとかそんな人たちはごまんといると思います。だから何が言いたいかというと、「アイドル」という無駄なレッテルを貼ると人生結構つまんなくなっちゃうなあ、ということです。彼らは無駄に金を稼いでいるわけではなく、上質なエンタメにちゃんと使ってくれている、と毎日感じております。

沼に入って一年。
ライブPAになりたかった中学の私、結構いい夢持ってたな、と思います。


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