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【レポート】brand design hub #01 - 想いからつくる、ブランドの核 -

こんにちは!ひのふ(@pinopo_)です。

本日はこちらのイベントに、noteイベントレポート枠で参加してきました!👇

株式会社DONGURIさんが企画したイベントだそうです。ブランドデザインのお話や広告デザインのお話はなかなか聞ける機会がないので、すごく楽しみにしていました!
記念すべき第一回目の「brand design hub」のレポート、書いていきたいと思います💪

■イベント概要
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今回、初の開催となる「brand design hub」はブランドデザインを軸にした、クリエイター・デザイナー向けのイベントです。 経営戦略・マーケティング戦略・ビジネス戦略……そしてそれぞれの組織やプロダクトへの想いに基づいたブランド設計は、現場でどのように行われているのでしょうか。 組織/事業/製品/販促など多岐にわたる事例を踏まえながら、コンセプトの言語化から世界観構築、CI/BI/VIデザイン、各種 ツールのビジュアルデザインまで担い、人々の認知変革に寄与するブランドデザイナーたちの挑戦をお届けしたいと思います。


💭💭💭


パネルディスカッション【テーマ:価値の生み出し方、価値の育て方】

登壇者はこちらの4名の方でした!

松本 隆応さん(コイニー株式会社 / ヘイ株式会社 リードデザイナー)
漆原 裕貴 さん(株式会社マッチングエージェント チーフデザイナー)タップル
山口 崇多 さん(フリーランス アートディレクター / グラフィックデザイナー)
片山 翔平 さん(株式会社資生堂 クリエイティブ本部 アートディレクター / グラフィックデザイナー)

株式会社DONGURIの早川 将司さんがファシリテーターとしてディスカッションを回してくださいました!
紙媒体だったりアプリだったりWebサービスだったりなど、それぞれ別々の媒体に関わってる方々のお話が聞けてとても新鮮でした。

<山口 崇多さんの価値の生み出し方、育て方>

まず最初にフリーランスのグラフィックデザイナーの山口さんが価値の生み出し方、育て方についてお話してくださいました。
基本的に山口さんは、クライアントからヒアリングし、それをきっかけに世界観を作っていくやり方で制作しているそうです。例えばロゴデザインだと、コンセプトをヒアリングし、そこからキーワードピックアップし、デザイナーのストーリーを付随してミックスさせるやり方で行っているそうです。

一つ例として、株式会社 起点さんのロゴを作成する際のプロセスを紹介してくれました!

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「起点」という言葉はかっこいいけど、もっと第三者に伝わるものはないか考えたときに、1つの起点から広がっていき、どんどんこちらにくるイメージがある「川」を思いついたそうです。そこから川のラフを描いていきながら、山にも見えてくることに気づき、「川」と「山」のキーワードから、川の幅が広がっていって次に海→雲→大地→山と広がっていくというストーリーに繋げていきました。

私も自分自身ロゴを作る際にはヒアリングを行い、キーワードを洗い出してそこからイメージして作っていくのですが、キーワードを繋げてストーリーも考えるというのがとても勉強になりました…!そのストーリーも説明できると、クライアント側もロゴに対して新しく愛着も沸けそうで素敵だなと思いました🙏✨
ブランドが持っている真意を、デザイナーがピックアップして、ブランドに接したことのない人々がどう感じてくれるかの、架け橋になると思っている、と仰っていたのがとても印象的でした。


<松本 隆応さんの価値の生み出し方、育て方>

次にコイニー株式会社 / ヘイ株式会社の松本さんがお話してくださいました。

ヘイ株式会社の「hey」のロゴを作成したときに、ブランドというのは使った人たちがどんどん作っていくものだと感じたそうです。
この世界観に共感してくれた社内、社外の人が使ってくれて(例えばheyのロゴが入ったキットカットを配布したり、heyのロゴが入ったTシャツを社内の人が普段着にしてくれたり)当初は意図してなかったのですが、自然と自分の手を離れて自由にheyというブランドが育っている、とお話してくださいました。

確かにheyのWebサイトやグッズを見ていて、いつも世界観が統一しててすごいなーと個人的に思っていたのですが、いろんな方が使っていったことによってheyというブランドが育ち、世界観も洗礼されてきてたんだなあと思いました!🤭
CI作りというのは、最初にお客さんに着させたスーツが微妙でも、会話をしながらお客さんに合うものを一緒に探していく「仕立て屋」みたいなものだという言葉が印象的でした。


<片山 翔平さんの価値の生み出し方、育て方>

次に、株式会社資生堂の片山さんがお話してくださいました。

140年以上の歴史がある資生堂の中で、どこを守りどこを変えていくかが常に難しいと仰っていました。年数の重みが違う…!!
アールデコの装飾様式が流行っていたころに資生堂が誕生したので、意識しないとおばさん臭い、古臭い印象が出てきてしまうため、そういうところをどうやって咀嚼してモダンにしていくかを考えて、パッケージデザインや広告に展開しているそうです。

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また、トレンド命という言葉もすごく印象的で、女性にうけなきゃいけない、おばさんのイメージを払拭したい、流行に敏感な人にも刺さるようにしなくてはいけないので、トレンドの研究は欠かせないそうです。
企画考えるときは女の子の気持ちになる、と仰っていて、アプリを作るときにペルソナなどの使うユーザーのことを考える、ユーザーの気持ちになるのも同じなんだなと感じました。


<漆原 裕貴さんの価値の生み出し方、育て方>

最後に、タップル誕生のサービスを担当している漆原さんがお話してくださいました。

経営状況や事業フェーズによってやることを変えなきゃいけないことが重要だ、とお話していました。他人の芝が良く見えてしまい、デザイナーがやりすぎちゃう時があり、特に凝れば凝るほし作ったデザインは手放せなくなってしまうので(めちゃくちゃわかる…)フェーズに合わせてデザインも調整してる、とのことでした。

お話の中で特にマッチングアプリの広告のお話が興味深かったです…!👀(私もマッチングアプリ担当したことあるので…)
あらゆるマッチングアプリの広告がどれもエロい印象がある中(わかる)、タップル誕生は丁度事業フェーズも変わる時期だったこともあり、この広告のままだと成長が鈍化してしまうため、広告のイメージを新しいイメージにしていこうと色々と取り組み始めたそうです。

マッチングアプリの文化も以前よりはだいぶカジュアルになり印象も変わってきたので、ルールはガチガチに決めずに、新しい変化に対応できるようにしているとのことでした。確かに変化に柔軟に対応できるのも大切だよなあと感じました…!

ちなみにタップル誕生のロゴリニューアルの記事、ロゴを作る際にめちゃくちゃ参考にしました🙏🙏


💭💭💭


そしてここからは基調講演で、2名のデザイナーが登壇してくださいました!

色部 義昭さん(株式会社日本デザインセンター 色部デザイン研究所 取締役|グラフィックデザイナー)
徳野 佑樹 さん(TBWA\HAKUHODO Disruption Lab Head of Art / Senior Art Director)

広告業界のトップの方々のお話を生で聞けて、聞きながら終始心の中で「すげえ〜〜〜〜」と叫んでました😇え、これもデザインしたの!?あの有名なこれも?!と驚きの連続でした…(知識不足ですみません…)


【基調講演テーマ】目印と矢印

株式会社日本デザインセンターの色部さんがまずはお話してくださいました。

「目印と矢印」をテーマに、日本人だと誰でもわかる単語で自分の仕事について事例を交えて紹介してくださいました。

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ブランドの仕事を「目印」とし、サイン計画の仕事を「矢印」と言い換えていました。サイン計画は、建物のインターフェースを作っている、という言葉が印象に残りました。そうですよね〜〜建物のすっごく大事な部分だ、サイン計画…!(学生時代の卒制委員でサイン計画班だったのを思い出しました)

たくさん事例を紹介して頂いたのですが、いくつかピックアップして紹介したいと思います!🙌

市原湖畔美術館のロゴデザインとサイン計画を担当し、美術館が湖の辺りにあるということが最大の魅力だったので、水面のきらめきなどの魅力的な部分をロゴやサインに取り入れたそうです。
サインというのは空間を繋げていて、例えば道路の白線がなくなると、自分がどこにいるか、どこに行くのかわからなくなってしまうけど、白線が出るだけでそれらがわかる、という話で、サインの重要さを学びました。

また、サインのデザインでWebと徹底的に違うところが、サイズがあるということ。それによって人の受ける印象や体感する印象も変わっていくので、サイズ感も気にしてデザインしなくてはいけないとのことでした。

サインというのは建物と人を仲介する役割のもので、また、わかりやすさよりも、ユーモアさや美術館の魅力をお客さんにサインを通して伝えるということを大事にして取り組んだそうです…!
今度美術館など行く際には、サイン計画を意識して見ていきたいと思います…!サイン計画は、どこに何を配置するかを先に考えていて、色んな人が来た場合の動線計画を作っているんだそうです。すごい…!🥺


大阪メトロのロゴを作った時は、リニューアルされるということもあり、自分たちのものだと思ってもらえるように意識してデザインされたそうです。
これってすごく大事なことだなあと思いました…使うお客さんたちが、自分たちのものになるほど馴染んでくれるって作った側も嬉しいですよね…!

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ロゴを作る前には、日本だけでなく世界の地下鉄のロゴをリサーチし、考察もしていました。(ほんとすごい)Googleマップに載ったときにすごい縮小されてしまうので、その縮小されたサイズでもちゃんと認識できるようにデザインしたとお話していて、細かいところまで考えられていて感動しました…!

大阪メトロのロゴを作成した時、街で大阪のおばちゃんが「あんた知ってるか、(ロゴのMは)回転するとOなんやで」という話を偶然聞けて嬉しかった、というエピソードにほっこりしました☺️
モーションを作ったおかげでちゃんと大阪の人々に意図が伝わって良かったとのことでした。

質疑応答で、アイデアの出し方について質問されていたのですが、デザインを作る際には「使う人のことを想像する」と仰っていました。これはどのデザインにも共通して言えることなんだなあと思いました。
また、現地に行ってよく観察するのを大事にしており、表現が先にくることはない、とも仰っていました。プロジェクトの特徴、おもしろい部分を観察すると、アイデアが出ないということはないとのことです。
あ〜〜〜見習います😭ちゃんと自分自身も触れて体験してるからこそのあの素敵なアイデアなんですね…!すごく勉強になりました。


【基調講演テーマ】デザインの領域の拡大

最後に、TBWA\HAKUHODOの徳野さんがお話してくださいました。

普段ブランドデザインを仕事をしていて、改めて徳野さんの中で「ブランドデザイン」とは何か?を考えたとき、一般的には「ブランドや商品をデザインの力で生まれ変わさせるの」がブランドかもしれないが、「ブランドや商品のもつ課題をデザインのチカラで人を巻き込んで解決する」という答えにいきついたそうです。

また、今は簡単にデザインもできる時代になってるし(確かにすぎる)、コミュニケーションの手法も複雑になってきているので、そんな時代の中でアートディレクターがどこまで価値を出せるかが重要とのことでした。

徳野さんの「広告はコミュニケーションデザイン。伝わってなんぼ。」という言葉が印象的でした…!これぞ視覚伝達デザイン。かつ、どれだけ人を巻き込めるかを意識してるとのことでした。巻き込んでいった結果、この素晴らしい体験も提供できているのだなと感じました…!✨

徳野さんは、認知症の人が働ける、注文を間違えても「まあいっか」という料理店のデザインを担当。(流して頂いたPVを観て泣いてしまいました😭)いい人が企画した、いい人が来るイベントには絶対にしちゃいけないと決めて取り組んだそうです。ちゃんとプロが作ったものと意識させなきゃ駄目だと思い、料理も色んなお店と協力しこだわったそうです!
「当たり前だけど、メッセージをデザインすることはすごい大事」という言葉も印象的でした。

博報堂の新CIも担当し、「世の中の色んなことと繋がること」を意識してドットを含めたデザインにしたそうです。ロゴのドットには起点と結節点という意味が込められています。

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真ん中に博報堂のロゴがあります!たくさんのモノと繋がっているということが、ひと目でわかります…!
博報堂のビジョン…外側まで作るよう意識したそうです。

伝わり方までちゃんとデザインしていく、ということを意識していて、そうでないとコミュニケーションが成立しないとお話していました。
ただ一方的に伝えるだけでなく、その「伝わり方」まで含め考えていて素晴らしいと感じました…!✨
今後自分もブランドデザインをする際には、その点も含めて考えるように意識しようと思いました😭大変勉強になります…!!



💭💭💭


あっという間に時間が過ぎていき、とても濃厚な時間でした…!普段アプリのデザインを仕事にしてる私ですが…ブランドデザインとなると、アプリと違いかなりの多くの人、様々な人の目につくし、そのモノ、人の印象も大きく影響されてくるし、という、かなり責任重大な仕事で、それを日々こなしてるグラフィックデザイナーの皆さん…本当にかっこいいし尊敬します😭✨

また、今日登壇されたデザイナーの皆さんそれぞれの「ブランドデザイン」に対する思いも違っていて、とても勉強になりました。

第二回目の開催も楽しみです…!!貴重なお時間を頂きありがとうございました🙏




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