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けいこにっし 五日目


稽古日誌いつかめ

 最近太ったのでダイエットしようと思って一昨日から鍋生活を始めました。ダイエット兼美容効果を期待して豆乳鍋を作ることにしたんですけど、効果を高めるために無調整の有機豆乳をどぼどぼと鍋にぶちこんで煮込んだんです。豆乳の味が強すぎてはっきりいっておいしくありませんでした。昨日院長の奥さんに相談したら「めんつゆを入れるといい」というアドバイスといただいて入れたらめちゃくちゃおいしくて。三日に分けて食べる予定だった鍋の具材を全投入して食べきりました。ダイエットとは?と自問したのですが、豆乳を摂取しすぎたのか今日に尾を引くくらいお腹を壊しました。というわけでプラマイゼロです。この調子でダイエットしていきたい。

 今日の稽古は齋野くんとの二人芝居の稽古でした。齋野とは初共演のときにめちゃくちゃ絡む役で、絡むというかペアみたいな役だったので気張らずにいけるかな?と思ったのですが意外とそんなことなかったです。やっぱり誰が相手でも二人しかいないというのは緊張感がありますね。
 しかもなんか絶妙に噛み合わないところがあって、おもしろささえありました。噛み合うためには相手の感情を読み取ること、出してきたものをしっかりと受けることの重要性を改めて感じました。いや、わかってはいるんですけどね、やっぱりできるときとできないときがあるので百発百中にしたい。
 二人芝居の稽古に入る前にお互いを逆にして相手の言いそうなことを言うというエチュードをしたのですが(私が齋野に、齋野が私になりきってエチュードするということです)、齋野くんはどうやら私の特徴をめちゃくちゃ掴んでいるらしい…。
 その芝居から察するに、私は一度喋るとわーっと喋る、擬音語が多い、反応がオタクくさい、ということがわかりました。悲しいですね。特にわーっと喋ってしまう癖は明らかにコミュニケーション下手な人の特徴ですからね。だからきっと受けるっていうことが苦手なんだろうなって思いました。
 それにしても毎回課題を発見できる有意義な稽古です。作品を作ると同時に演技について見直せる、一石二鳥。

 帰り道、渋谷駅で乗り換えるときにマーク下のところでタキシードを着たパフォーマーのお兄さんが二人ずっとストップしてて。見たら下に置いてある箱に「100円以上入れてもらえると動き出します」って書いてあったんですよ。
 ちょっと悩んだのですが、ずっとストップしているのを見たらなんか急に心が掻き立てられて100円入れてみました。そしたら人間とは思えないパフォーマンスを見せてくれました。本当にお金を入れたら動くロボットのようでした。ここまでできるようになるまでたくさん自分の身体と向き合ってきたんだろうなあって思ったし、こういう状況下でも自分たちにできる作品創りを行っているという点において勝手に仲間意識を感じてしまって。頑張ってほしいな、一緒に頑張ろうねって思って終わった後さらにお金入れちゃいました。

 今回こそ、本当に魅せたいものを魅せられる公演になるといいなあなんて思いを馳せつつ、腹痛と戦いながらなんとか帰宅しました。これからは絶対に鍋の素使って作ろう。ミツカン最高。

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