お世話になった動物病院
先日、お世話になった動物病院に報告と御礼に行ってきました。
先生も、カルテを見ながら残念そうに「そうかー…そうかー…」
そして
「17年間、よくがんばりましたね」
と。言われた瞬間我慢していた涙がポロポロ…
4月に顔の腫れがわかってから、週に1度のペースで病院に行っていました。仕事終わりに私が連れて行き、薬をもらって、様子を話し先生に診てもらう。
5月に入り病気がわかり、特に治療はしないと決めていたので診てもらうだけでしたが、やはり先生に診てもらうと安心したのです。
↑待合室で。診察終わってちょっとほっとしてる。
5月、いつものように病院に連れて行ったある日、車に乗っていたひめがものすごくぐったりしていた事がありました。診察に行くため「降りるよ」って起こそうとしても動かない、私は一瞬よからぬ事が頭によぎって、焦りました。抱きかかえても目がうつろで、体に力も入っていない。
その日は点滴をしてもらいましたが、この時、もうなるべく病院に連れて行くのはやめようと思ったのです。我が家から病院までは車で片道約20分。
もともと病院にはほとんど行かなかったし、ひめ自身も急にたくさん行くようになって戸惑ってたかな。
母いわく、この日は昼間ご飯も食べ水も飲み、特に変わった様子はなかったとの事なので、やっぱりおうちにいるのがいいんだなと感じました。
先生は、もう治療はできないと言ってるし薬をもらうだけなら私だけ行けばいい。調子が悪いとき以外はたまに連れてくるだけにしようと決めました。
その結果、旅立つ前日もご飯を食べない事が心配で一度は病院に行く準備をしましたが、シリンジでごはんも食べてくれたし、家で落ち着いて寝ているひめを見て結局連れて行きませんでした。
旅立ち当日、朝からぐったりしていたのでさすがに次の日病院に連れて行こうと思い(日曜だったので病院は休みでした)、朝「ひめちゃん、明日病院行くし今日1日がんばってな」と伝えましたが結局それも叶わなかった。
土曜日、病院に連れていっていたらひめは今も生きていた?
ずっと考えています。
最期、おうちで家族みんなで見送れたことは本当によかったと思ってるし、ひめにもありがとうの気持ちでいっぱいです。
でも、私が勝手に様子見をしてしまったばかりにもう少し生きられた命の灯を消してしまったのではないか。
ずっとずっと考えています。
Twitterで通院・治療をがんばっている子たちを見ると余計にそう考えてしまって。
先生に「もっと病院に連れてきていたらよかったかなって考えています。でも車の中でぐったりしているひめを見るとかわいそうで…」というと
「正直もうしてあげられる事はなかったし、最期大好きなおうちでご家族と一緒でよかったです」
と言ってくれました。連れてきていて例え寿命が伸びたとしてもほんの数日だったのかな。だとしたら、誰もいない平日じゃなくてみんながいる日曜日を選んでくれてよかったのかな。
そう自分に言い聞かせている部分もあります。
本当は、ご飯をシリンジであげた事やごはんを食べなくなってこんなに早く逝ってしまうもうのなのか、などいろいろ聞きたかったけど、何も聞けませんでした。でも聞いたところで詳しい検査もしてないのに先生にもわからないし困らせるだけですよね。
連れて行くと
「よう頑張ってるなぁ」
「16歳すごいなぁ」
「元気な16歳やなぁ」
いつも褒めてくれました。
病院内では写真全然撮らなかったので、これは診察待ちで病院の外にいる時の。
注射が終わると「いい子やなぁ」って撫でてくれて、おやつもくれました。
あぁ、この方は本当に動物が好きなんだなって感じさせてくれる優しい先生。
体に負担がかかる無理な治療や検査はしない、自然のままに。
私たち家族も先生の考え方に納得し先生を信頼していました。
最後に
「何もできなくて…」
と申し訳なさそうに言われましたが、私たち家族は先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
地元にたった2つの動物病院、こんなに優しい先生がいてよかった。
ひめが目も開いてない、生後間もなくで我が家に来た時からずっとお世話になり、先生のおかげでひめは17歳まで元気に生きてくれました。
この日はきちんとこのことを伝えられなかったので、メールをしようと思ってHPを見たけど📧が見当たらない。お手紙でも書こうかな?迷惑かな?
帰り道、ひめが我が家にきてから病院での思い出を思い出しながら帰りました。元気なひめは病院の思い出が少ないのですが、母と話していると「あー、そんな事もあったな!」っていう笑い話もたくさんあって☺
またそれも綴りたいと思います☺
今も運転中ふと、ひめがこうやって助手席に乗ってる気がする☺