2020年12月11日〜12月17日 私の脳・誰かの脳
12月11日 普通の日の一種
いつになく目覚めがよくて、キッチンでお茶を淹れてたら、突然脳が溶けたように何もできなくなって立ち尽くしてしまった。
目覚めの良さなんか関係なく、真っ暗な鬱は突然ぽっかりと私を飲み込む。
10年前よりずっと強烈に、5年前よりもっとどうしようもなく。一昨年より、去年より、だんだん深く、ひどくなっている。
病気だとわかってからも、全然慣れない。これが精神病だと思えないのだ。今年入院して診断が下りるまで、脳梗塞になったんじゃないかと毎回本気で困惑していた。
闘病が長くなるほど、心の病気は脳の病気で、つまり体の病気であることが身に沁みてわかる。ここ数年は体に対する過剰な不全感も増した。
日が暮れるまで黙ったまま部屋で横たわり、苦痛に耐えられなくなると叫び、疲労困憊して浅く眠るのを繰り返した。
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