わずか1ヶ月半で7kgも太ったこと〜摂食障害〜

つい最近まで体重42kgだった。それが、なんだかお腹が出ているなと思って体重を測ってみるとなんと49.5kgという数字が表示されているではないか。見間違いではない。消えたくなった。(身長は156cm)

私は摂食障害を抱えている。拒食期〜嘔吐期〜通常期をくり返していたが、突然の自粛期間によりサイクルが乱れて15年ぶりに過食に走った。夕飯を食べた後もポテチを1袋毎日食べていた。そうしたらこのざまである。太っていることは醜い。高校時代も過食で太っていたので同級生にデブとからかわれた。私は醜い。

必死でダイエット開始。タンパク質と野菜中心の食生活に、毎日踏み台昇降運動を20〜30分、2日に1度の3分間の腹筋。ちなみに今日は腹筋、3分間ノンストップで頑張れた。お酒は大好きなビールを辞めて糖質ゼロの発泡酒と蒸留酒に変えた。これを1ヶ月続け、ようやく2kg落とせた。現在47kg。でも本当は42kgまで戻したい。42kgの頃は体力もなく、重いリュックを担ぐと重みで後ろにひっくり返りそうになることもあった。栄養不足による口内炎と口角炎も常にできていた。健康診断では痩せすぎの診断を受けた。

だけど、口角炎や口内炎が痛くたって私は42kgに戻りたい。その体型の自分しか愛せないから。

踏み台昇降運動は毎日続いている。もう日課になっており、夕方になると自然と踏み台を準備していて「あれ? 私病気?」と一瞬思い、ああそうだ、摂食障害という食に依存している病気だったとふと病識が蘇る。

人に「7kgも太った」と言うと皆「分からない」と言う。それは顔に肉がついていないからだ。リモート会議だと上半身しか映らないので。増えた醜い贅肉たちは胸と腹についた。胸には谷間ができた。けれどその谷間を私は憎いと思う。女性らしい体に抵抗感があるのだ。胸なんていらない。ぺらっとした体がいい。

そんな、摂食障害真っ只中のわたくし、今週の金曜日、6/5の19時より、精神保健福祉士の斉藤章佳さんとオンラインで摂食障害対談を行う。斉藤さんも元摂食障害当事者だ。斉藤さんはもともとプロのサッカー選手を目指していたのに故障により続けられなくなり、生きがいを失ったことでチューイング(食べ物を咀嚼して飲み込まず吐き出すこと)に走った。男性の摂食障害と女性の摂食障害は根底が異なる部分が出てくると思う。それに、男性で摂食障害は少ない。

私は12年前、就職で心折れ、一ヶ月で10kg痩せて43kgになったとき、明らかに男性からの眼差しが変わった。ファッションも楽しめるようになった。体重計に乗るのが楽しかった。そして、毎日ほんの少しのお菓子と大量の発泡酒を飲み続けた。そんなアンバランスな食生活でも太ることはなかった。けれど、栄養失調で太ももにプツプツと水疱ができていた。痩せている自分は価値がある。そう思っていた。それは今も変わらない。けれど苦しい。うまく食べることができない。

そんなお話をしようと思うので、花金だけど個人的な自粛で外に遊びに行けない皆さま、ぜひおうちから観にいらしてください。

本当はイベントまでに45kgまで落としたかったのだが残念!

僕とわたしの摂食障害との付き合い方ー「食べる」苦しみはどこから生まれるのか

出演:斉藤章佳×姫野桂

モデレーター:鈴木悠平

日時:2020年6月5日(金)19時〜


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