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【超ショートショート】(66)☆パラシュートの部屋で☆★8月8日は世界猫の日★~一緒に寝ると…~

ほんわかとあたたかい太陽からのぬくもり。
顔を埋めるとフローラルブーケの香り。

太陽のぬくもりを喜ぶ者は、
私以外に行った、ほかにも居た。

私とその者は、
夜、一緒に過ごす。

どちらが先かと場所取り。

一番温かい場所に入りたいその者は、
私の身体に体当たり。
時には、爪を立てて攻撃。
少し機嫌がいいと、のどを鳴らして、
その場所を自分のほうへ引き寄せる。
最終手段は、私の身体の上に乗り、
体重を掛けて追い出す。

でも、
一番居心地がいい場所と、
私に求めるのは、
腕まくら。

お礼にと、熱烈なキッスの嵐。

私とその者は、
太陽のぬくもりを与えられ、
夢の世界へ浮上するパラシュートに、
一緒に乗り込む。

朝になると、
ふたりの仲を邪魔するように、
パラシュートの屋根に群衆。

私は、いつの間にか、
その群衆に押し出され、
ベッドの下へ急降下。

寒さに震える私に向かって、
その者と群衆は、
「おなかがすいた!」
の大合唱。

そんな冬の日を思い出す、
暑い夏の日の今日は「世界猫の日」。

あれから、
我が家の猫も世代変わりを繰り返してきた。

この世代で、
もうお見送りするのを最後にしたいと、
今日もおやつ代わりのパンをあげて思っている。

でも、
玄関の外には、
野良猫がご飯を待っている。


(制作日 2021.8.8(日))

今日のお話は、
本文にあるように「世界猫の日」。

そして、今日は、
2001年8月8日発売
CHAGE&ASKA シングル
『パラシュートの部屋で』
発売から今日で「20周年」になります。

以上の2つを参考に、
私自身が経験した、
猫との就寝時のお話を書いてみました。

我が家は、多頭飼いをしていますので、
本文中のベッドの下へ急降下は、
冬の朝の本当のお話です。

猫は夜、寒いので、
布団の中に入りますが、
朝方になると、
猫たち自身もまさに群衆のように、
みんなで1つに丸まって寝る。
そのため、
自分たちの体温の暑さで、
布団の上、つまり私の上に乗り、
重さに耐えかねて、
無意識に布団の外に出されているようでした。

猫の体温は人間よりも高く、
38度ほど。

人間にとっては、
冬は天然の湯タンポなんですが、
猫にとっては、
人間はただのベッドのようです。

ちなみに、
夏はあまり一緒に寝たがりません。  

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

~~~~~~

参考にした曲は
CHAGE&ASKA
『パラシュートの部屋で』
作詞作曲 ASKA
編曲 ASKA,Masaki Suzukawa,
Robin Smith & Paul Staveley O'Duffy
(2001.8.8シングル発売)
☆収録アルバム
CHAGE&ASKA
『NOT AT ALL』
(2001.12.27発売)
YouTube
【CHAGE&ASKA Official Channel】
『パラシュートの部屋で』Music Video
https://m.youtube.com/watch?v=8EsXhnEyGLc

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