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先生向け探究学習におすすめの書籍(導入編)

0.そういえばICTより探究の先生だった

こんにちは

ハンドドリップ系元教員です。
ICTのことばかりを投稿してきたのですが、今回は少し変えて探求学習についてです。
自分の前任校では一斉型の授業から探究型授業に学校改革を進めていきました。

どういう風に学校を変えていったかは少しずつ紹介できればと思うのですが

やってきたことの一つとして同僚と教育改革に関する色々な本を読んでいました。

誰かが読んだ本を紹介して、議論をして、また新しい本を読むことで、アイディアを生み出したり、認識を共有していった背景があります。

リーディング・ワークショップやブッククラブをイメージしていただけるといいと思います。


今回は探究学習を初めて行う先生に向けて読んだら良いなーと思う本を4冊紹介したいと思います。


1冊目「世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする」

国際バカロレア機構アジア太平洋地区理事である筆者が万国共通の教育プログラムである国際バカロレアについて、その理念と実践している学校の紹介をした本

途中に書いてある「道具」という言葉に関して考えていく国語の授業は何人もの先生に読んでもらった記憶があります。

2冊目「フィンランドは教師の育て方がすごい」

コンピテンシーベースのモデルを採用しているフィンランドの教育の研究者の福田教授の本

個人的には今回の教育改革を進める場合は
自分たちが行ってることとは全く違う極端な教育を複数参照するべきだと思っています。

教育改革は模倣すると失敗すると思います。なぜなら、表面的な形だけをなぞって理念を共有できないからです。そういう学校ではアクティブ・ラーニング風の手法のみが定着し、旧態依然のマインドで教育が行われ、何かちぐはぐなことになると思っています。
もちろん形から考えが共有されることもあると思います。

教育改革を
「大人が想像できないような時代が来ることを前提に新しい教育を創っていく」
とすると教員それぞれが新しい授業を創っていくことができる環境にしていかないといけないと思っています。

本の紹介に入りますね笑

PISAで成績が上位のフィンランドではコンピテンシーベースの学びが行われています。簡単に言うと教科よりも資質・能力で授業を分けているというイメージです。

今ではPBLをベースに授業が進められています。

あと福田教授は日本で初めての国際バカロレア養成学校の都留文科大学国際教育学科を4年前に作りました。すべて英語でディスカッションで授業が進んでいって、北欧の大学に留学が義務付けられています。自分も国内で教育を学び直すならここの大学院(まだできていない)がいいかな、なんて思っています。

3冊目「なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか」

ここからは少し変わって日本の教育についてです。

実際の公立高校の英語教師が授業で何を行っているかについて書いてあります。

この本はどちらかと言うと探究というよりも自発的な学びあいの起こし方のイメージが強いです。逆にこれがないと探究は形だけになってしまうような気がします。
実際に探究のカリキュラムだけ教員がつくって生徒は自発的に探究を行っていないという学校はいっぱい見てきたので、こういうような授業は前提になると思います。

4冊目「ぬまっちのクラスが「世界一」の理由」

学芸大学附属小学校の先生の実践についてです。今回紹介した中だと3冊目と似ています。3冊目が授業に焦点を当てているなら、こっちは学級経営をメインにしているイメージですね。
マインドセットやファシリテーションの技術に関しては勉強になると思います。
これは小学生にとっては楽しくて楽しくて仕方がないのでは?と思いますね。

ぜひ親にも読んで欲しい本だと思います。


5.終わりに

自分の前任校にはいろいろな先生たちが集めた本が職員室にたくさん置いてありました。これらの本を読む中で先生たちのマインドが代わり、ここの本に書いてある生徒たち以上に先生たちが主体的に創造的になっていきました。
1冊の本から変わると思います。
導入編以外も書いていこうと思うので、よかったら「いいね」を押してください。
自分のモチベーションが上がります。笑

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