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MENTAでメンターを1年やってみた感想と辛かったことTOP3!

こんにちは、himakuroです。

今回の投稿では「教えたい人(メンター)」と「学びたい人(メンティー)」をオンラインでマッチングするMENTAと言うサービスについて、1年間メンターとして活動してきたhimakuroが下記の内容をまとめました。

・MENTAを1年続けてみた感想
・MENTAで辛かった出来事3選
・メンター活動を始めようと考えている方に伝えたいこと
・メンターと契約を検討中の方に伝えたいこと


当初はこの投稿を有料記事として出そうかなと考えていましたが、より多くの人に読んでもらえるように無料記事として公開することにしました。

少しでも参考になった、良かったと思ったらスキ・シェアなどしてもらえると喜びます。


軽く自己紹介

本題に入る前にそもそもhimakuroって誰だよ!と思う方も多いと思うので、軽く自己紹介をしておきます。

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個人ブログの方では未経験者に向けたプログラミング記事や、エンジニア転職に必要な知識をまとめた記事を投稿しています。


MENTAでの実績

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- 初の契約は2020年の1月23日(約1年前)
- 契約人数は45人
- フォロワーは150人
- 総合ランキングは25位(2033人中)

※2021-01-19現在


MENTAを1年続けてみた感想

実際に1年やってみた主な感想は下記の3つです。

- 想像以上に得られるものがあった
- 生徒さんのレベルに合わせてヒントを出すのが意外と難しかった
- 松竹梅のような3つのプランを用意するのは自分には合わなかった


想像以上に得られるものがあった

プログラミングを未経験者に教えるというところで、教えるのはうまくなるかも…程度には思っていましたが、実際はそれ以外にもかなりのメリットがありました。

- 専門用語を極力使わずに説明出来るようになった
- 環境構築に詳しくなった
- 今まで利用したことが無かったライブラリを使う良い機会になった
- プログラミングをオンラインで教えられるという自信がついた
- himakuroとしての実績を増やすことが出来た

基本僕が受け持った生徒さんには、作りたいと思った内容のポートフォリオを作ってもらうようにしています。そのため生徒さんが作られるポートフォリオの中には、僕が活用したことがないライブラリを使う機会もあり、良い経験となりました。

またプログラミングをオンラインで教えられるという自信は、のちにプログラミングスクールの講師をやってみようと思うきっかけにもなりました。


生徒さんの理解度に合わせてヒントを出すのが意外と難しかった

僕の指導スタイルとして、生徒さんがエラーで躓いてしまった場合には、答えをそのまま教えるのではなくヒントを与えつつ、答えにたどり着いてもらうようにしています。

これは後にエンジニアになったときのために、検索力や自走力を身に付けてもらうためにこうしています。


このような指導方針を取っているため、現在の生徒さんの理解度に合わせて都度ヒントを出して答えに導く必要がありました。

どこまで生徒さんが理解出来ているかを確認するための質問をこちらから投げたり、表現方法を変えたり、活用された検索キーワードをヒアリングしてより良いキーワードを伝えたりと様々な工夫を重ねました。


松竹梅のような3つのプランを用意するのは自分には合わなかった

MENTAではメンターがプランを作成し、そのプランを契約した際にはどのようなサポートをするかを決めることが出来ます。

そしてMENTA公式の「人気メンターになるためのTips」と言う投稿では、プラン作成について下記のように記されています

メンティーが予算に応じてプランを選択できるよう松竹梅でプランをつくってあげましょう。

・1000円くらいの単発お試しプラン
・数千円、1万円ほどのプラン
・10-20万円くらいのガッツリ弟子プラン

上記の内容は何も間違ったことは書いていなくその通りだなと思います。

ただ実際にこの松竹梅スタイルのプランを3つを作成してしばらく運用をしてみたんですが、僕には合わなかったので今では1つだけのプラン(松)に絞って運用をしています。


僕が当初用意していたプランは下記の3つで

梅: Slack(チャット)で学習方針・エンジニアに関する質問し放題
竹: Slack(チャット)でポートフォリオ・個人開発のエラー解決をサポート
松: Slack(チャット)でエンジニア転職を徹底サポート

棲み分けとしては

梅プランでは、学習方針やエンジニアとして働くとはどういう感じなのかという質問に返答するプラン。エラー解決や開発に関するサポートはなし。

竹プランでは、メンティーさんが開発中のシステムのエラー解決をサポートするプラン。コードレビュー付きで梅プランの内容も込み。

松プランでは、メンティーさんがエンジニアとして転職出来るようにポートフォリオの開発から、エンジニア採用面接の対策などを徹底サポートするプラン。もちろん梅・竹プランの内容も込み。

という感じで作成をしていました。


一見なにも問題なさそうなプラン内容に見えますが、いざ運用をしてみるといくつか問題が出てきました。その中でも一番頭を抱えたのは「プランのサポート外の質問をしてくるメンティーさんが多くいた」ことです。


例としては梅プランを契約されたメンティーさんからコードレビュー、環境構築、エラーの解決サポートを依頼されると言った感じです。


プラン内容はしっかり読んで契約をしたけど、サポート範囲かどうか忘れていて質問をしてしまっただけかもしれません。

そう思いプランのサポート範囲外だけど、今回だけは答えてあげるかと答えていた頃もありました。


ただそうすると、今度は上位のプランを契約してくださっている方に申し訳ない気持ちが生まれました。

かと言って、「契約されているのが下位プランだから答えられません」と言うのもなんか可哀想…と言う状態に。


そこで考えて至った結論が「松プランだけで運用する」というものでした。

このような経緯がありMENTAでメンターをされている方の中ではかなりレアですが、契約してくださっている方には全て平等のサポートをしてあげたいという想いから、「松: Slack(チャット)でエンジニア転職を徹底サポート」だけで僕は運用しています。


※今後もしかしたら月額プランではなく、単発プランとしてエラー解決や質問のプランは作成するかもしれません。



MENTAでメンターをやってみて辛かったこと3選

この項目では1年間メンターを続けてきた中で最も辛かったことを3つ紹介していきます。

これからメンターとして活動しようかなと考えている方、もしくはメンターと契約しようと考えている方は、下記のような事が極力無いように契約前にメッセージでしっかりとサポート内容を擦り合わせるようにしましょう。

ちなみにこれらの内容は過去に契約された生徒さんを責めたいとかではなく、注意喚起的な意味を込めて記載しています。


3位: パソコンの使い方から教えてほしいと言われる

契約が完了した生徒さんから、パソコンの基本的な使い方から教えてほしいと言われたことがありました。

僕としてはプログラミングやエンジニアに関する知識を指導する想定だったので、この依頼内容については完全に想定外でした。

この件に関しては契約前の段階のメッセージのやり取りで、サポート内容を詳細にすり合わせておけばよかったなと反省。


2位: お金を払ってるんだからすぐに返信してくれと言われる

とある生徒さんから「高いお金を払ってるんだから質問をしたら30分以内に返信をしてくれ」と言われたことがありました。

基本MENTAでメンター活動をされている半数以上の方は正社員としての本業がありつつ、副業としてMENTAをしています。

僕も同様です。

そのため生徒さんが質問をされてから30分以内に毎回返信するのはほぼ不可能な状態でした。


僕が今まで話してきた生徒さんの話によると、MENTAでメンター活動をされている方の多くは1日に1回から数回程度の返信を行っているようです。

つまり、質問をする時間帯によっては回答までに最大で12時間〜1日ぐらい待つ必要があります。

メンターさんと契約をされる際にはこの様な事を認識した上で、更にメッセージなどで予めメンターさんが返答しやすい時間帯などをヒアリングしておくと良いでしょう。


ちなみにこちらの件の生徒さんのサポートを続けるのは厳しかったので、1ヶ月のサポートが終わり次第、即解約をして頂きました。


1位: 断片的なコードを渡されエラーを解決して欲しいと言われる

一番しんどかったのがこちらの内容です。

今までポートフォリオ開発のサポートをしていた生徒さんから、急にプログラミングスクールの課題が終わらないから手伝ってほしいと言われました。


しかし、当然ですがプログラミングスクールの教材はスクール関係者以外に見せる事が出来ないので、GithubやBitbucketの様なリポジトリを共有してもらうことは出来ないという状態でした。

そのため問題が起きているファイルのコードだけ渡すからエラーを解決して欲しいと依頼され、1ファイルが送られてきました。


「いや1ファイルでも渡しちゃだめでしょ…」と思いながらも送られてきたファイルを見てみると、それはRuby On Railsを使っているプロジェクトのとあるControllerファイルでした。

生のPHPやRubyで開発されているプログラムならまだしも、フレームワークを使っているシステムで1ファイルだけ渡されても、手元で動作確認が出来ない上に、関連ファイルは他にもたくさんあるのでここから調査をするのはほぼ無理ゲーという状態でした。


そしてメンティーさんに、この件のサポートは無理なのでスクールの講師の方に聞いてくださいと伝えると、なぜか拒否されてしまい、更にお金を払って契約しているんだから答えて下さいと言われる始末。


なぜスクールの課題なのにスクールの講師に質問をしないのか、スクールの講師が余程怖い人だったのか、他のスクールの生徒に自分が理解出来ていないことを知られるのが嫌だったのか、気軽に質問が出来ない環境だったのか…など色々と考えてしまいました。


結局この件に関しては、1ファイルだけもらってもどうすることも出来ず(というかそもそも対応する気すら起きなかった)、頑なにスクールの講師に聞いてくださいと伝えて乗り切りました。

またこちらの件の生徒さんも1ヶ月のサポートが終わり次第、即解約をして頂きました。



メンター活動を始めようと考えている方に伝えたいこと

伝えたいことは3つです。

- プランのサポート範囲は明確にする
- 日給・時給換算はしないこと
- 覚悟が必要


プランのサポート範囲を明確にする

トラブル回避のためにプランのサポート範囲は必ず明確にしましょう。

境界線が曖昧になるぐらいだったら、ある程度の実績を積んだ後は僕のように1つのプランだけに絞り、そのプランで自分が持っているスキルや知識をフルに伝えるという選択肢もありです。

また契約前には必ずメッセージをもらい、どのようなサポートをしてほしいかヒアリングをすることで、更にトラブル率を下げることが出来ます。


日給・時給換算はしないこと

日給・時給換算すると大抵は割に合いません。


MENTAは月単位で契約を行うのが基本プランとなっていて、仮にプログラミングのサポートを1ヶ月行うプランを1万円で作成した場合、1ヶ月間の間は生徒さんからくる質問や依頼に対して応え続ける義務があります。


生徒さんが抱える悩み・問題は様々で、数分で解決出来るエラーもあれば、コードを動かして動作確認しながらの調査が必要な時もあり、それらを1日辺り333円(10,000円 / 30日)で行う必要があります。


時給で計算をすると、1日に1時間サポートをした場合は333円、30分のサポートであれば666円になります。

金額だけで見るとコンビニのバイトのほうが高いレベルです。


僕も一番最初の頃は実績を多く積むために、月3,000円でプログラミングのサポートも込みのプランを用意していた時期もありましたが、その頃の時給は恐らく一桁円レベルだったと思います。


実績を積むために価格で勝負するメンターさんが最近多い傾向にありますが、安売りしすぎるとあとで辛くなるのは自分なので注意しましょう。


またもしどうしても、時給を高めたいのであれば単発プランで「1時間○○サポートします」のようなプランを作成したりするのが良いです。


覚悟が必要

恐らくMENTAでメンターとして活動をしようと考えている殆どの方は、ちょっとしたお小遣い稼ぎ、または副業としてやろうと考えていると思います。

稼ぎたいからという理由で始めるのは全く問題はありませんが、メンティー(生徒)さんと契約をするということは、メンティーの方の大切なお金と貴重な時間を頂くと言うことになります。

なので生半可な気持ちではなく、メンティーさんの問題を絶対解決してやる!エンジニアになれるようにサポートしてあげるんだ!という強い気持ちと覚悟を持った上で始められると良いかなと思います。



メンターと契約を検討中の方に伝えたいこと

メンターは魔法使いでも超能力者でもありません。

実務経験が豊富なメンターでも解決出来ない問題は数多くあります。

これを認識した上で、良さそうなメンターがいたらいきなり契約するのではなく、どの様な問題・悩みを抱えているかをメッセージで伝え、サポートをしてもらえるかを確認するようにしましょう。

そうすることで殆どのトラブルは回避出来ると思います。



まとめ: MENTAはとても良いサービスです

いろいろな事を書いてきましたが、MENTAのおかげで僕は様々な学びと経験を得ることが出来ました。

そしてサポートしてきた多くの生徒さんは内定を勝ち取り、エンジニアとしてキャリアを歩み始めています。

もしMENTAを利用してみようかなと考えている場合は、まずはどのようなメンターがいるのか、どのような悩みを抱えている方がいるのかを確認してみるところから始めると良いです。


あとMENTAは最近プログラミングだけでなくデザインの方にも力を入れているみたいなので、デザインに興味がある方にもおすすめです。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

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