そんな土曜日

土曜日。

よく晴れた清々しい土曜日の昼。

駅までの道を歩きました。

玄関でタバコを吸うお父さん。

買い物袋を重そうに持つお母さん。

とても平和なそんな土曜日の昼。

駅までの道で公園のような広場を通るんです。

高速道路の下の狭いスペースで地面はコンクリート。

そんな広場で小1くらいの男の子と同級生か、妹?の女の子の二人で壁当てをしていました。

私が横を通った時ちょうどボールがそれて私の方へ転がってきました。

私がボールを取ってあげると

ありがとうございます!

と礼儀正しく男の子が。

その横で自分の腰よりも低くお辞儀をする女の子。


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ああ、子供って素直だな。

こんなに気持ちよくお礼を言えるんだ、こんな深いお辞儀いつしたかな。

いろんな経験を積めば積むほど、建前が多くなって、人間は素直さ純粋さを忘れてしまうのかな

そんなことをついつい考えてしまいました。

初心忘れるべからず、誰にもみんなありました、純粋さ、素直さ

子供の頃を思い出してこれから頑張ろう

そんな清々しい気持ちになれました。

そしてありがとうの気持ちも込めて、ボールを少年少女へ下から上へゆっくり腕を振りそっと投げました。

そのボールはゆっくり、ゆっくりと

緩やかな弧を描き

少年の頭の遥か上を飛んで行きました。

振り返りボールを取りに走る少年。

ついていく女の子。

あっやべっ
自然にでた私の一言

全てがスローモーションのようにゆっくりゆっくり動いて

ボールの音が響いた時

私は腰よりも低くお辞儀して、その場を離れました。

純粋さを思い出させてくれてありがとうの気持ちと、力んでごめんの気持ちを込めて。。

とても平和な土曜日です!!

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