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「ひとり雑誌の作り方」に行ってきた

何かモノづくりというか、表現のようなものがしたいという欲求が高まっていて、自分に向いているモノとは何だろうと思っていた時に、いくつか浮かんだ中の1つに「ZINE」があった。

好きなテーマでインディペンデントな雑誌を作る。表紙イラストはあの人に頼んで、あいつとあいつに声をかけて文章を書いてもらおう、などと妄想が広がる。でも、冷静になってみて、本当にできるのかしらと不安になってみたり。

そんな時に知ったのがタバブックスという都内の小さな出版社がやっているイベント。その名も「ひとり雑誌の作り方」。

まさに自分が今関心あることを教えてくれそう、とさっそく行ってみた。

9月22日、日曜日の夜に下北沢にある会場に行くと、参加者は10人程度。
イベントは全3回になっていて、1回目の今回は「企画」にフォーカスしたものだった。雑誌「仕事文脈」を作っている宮川さんと、「生活考察」を発刊している辻本さんがそれぞれの企画立案から寄稿の交渉方法などについてひとしきり説明がある。

例えば特集企画は進行している中でテーマからそれてしまうこともありそれはそれでOKとか、商業誌ではないのでターゲティングなどは明確に決めていないとか、寄稿をお願いするときにはこちらの情熱や熱意をしっかりと届けるとか、いろいろと具体的な話が披露された。

その後、参加者が自分でやってみたい特集のテーマやコンセプトを紙に書き、その中から関心の高そうなものについて皆で意見を交わした。やっぱり、企画を揉む段階は、一人であれこれ考えるのもいいけど、いろんな人の脳みそを借りると、思ってもみなかった案が出て面白い。

最後に質疑応答があり、その日のイベントは終了。

この日参加してみて感じたのは、ZINEやリトルプレスを作る際に、企画がカッチリと決まるまで待つのではなく、ある程度の形が見えてくれば、もう始めればいいのではないかということ。きちんとした企画を練りこむには時間がかかるし、完全に納得できる企画かどうかはきっとやってみないと分からない。それに実際に動き始めると、方向性が変わる可能性もある。であれば、企画もある程度ラフにしておくのがいいのではないかと思った。

でも同時に、決してぶれない根っこというか、そもそもZINEやリトルプレスを出す理由みたいなものは、最後まで抑えておかないとダメだろうなぁとも感じた。

ということで2回目も楽しみ。

残された、ささやかな疑問が一つ。
ZINEとリトルプレスって、なにがどう違うのかしら?

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