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大学教員を目指すあなたへ(無料版)

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大学教員の就職活動や研究者の業績関連の記事をまとめています。 主に、大学院生やポスドク、パーマネントを目指す研究者向けの情報発信になりますので、現役大学教員の方にとっては価値を感… もっと読む
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記事一覧

2023年度大学教員公募総括

3月も終わり、2023年度の大学教員の公募が閉幕しました。

僕の分野では、年間200件ほどの公募がJRECINに公開されました。

前年比ー10%強ですが、例年150件程度だったことを踏まえると、JRECIN掲載数は順調に増えていると言えます。

僕の知り合いたちからは採用の連絡を聞いておりませんが、着任するまでは内定はナイショにするのが慣習になっているので、来年度の所属が変更になっていたら「決

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科研費採択率から見た大学選び

学振公式発表によると、令和4年度の科研費採択率は次のようになっています。

令和5年度特別研究員の新規採択率は次の通り

上記の科研費に関する統計には大学ごとの採択件数(継続+新規)のランキングが掲載されています。(「令和4年度科学研究助事業の配分について」のpp.37--52)

それを見て、今所属している大学やこれから応募しようとしている大学がどのあたりに位置しているのか見れば大学の研究力がう

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高望み大学教員、キャリアアップに挑む

助教からキャリアアップ転職で准教授になってから2年。

今の職場はなんやかんや居心地が良く、

「このままダラダラ大学教員を続けてそのうち教授になれればいいかな~」

なんて思い始めていたのですが、

『本当にそれでいいのか?』

と内なる自分が問いかけるのです。

最後の戦いに挑むこの冬、一つの決意をしました。それは、

教授へのキャリアップ転職を目指す

ことです。

これまでは、「任期付きだ

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大学教員を目指すあなたへ、100記事達成

noteを続けて約3年、マガジン「大学教員を目指すあなたへ(有料版)」の記事数が100記事達成しました。

100記事で500円。1記事5円程度の価値があるかは定かではないですが、大学教員公募関連記事の中ではお求め安くなっていると思います。

100記事を区切りに大学教員を目指すあなたへ2(有料版)」を新たに作るかどうか考え中ですが、引き続きご愛読いただけると幸いです。

2023年も11月に入り

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大学教員就活情報を発信する

はじめまして。かつてのニックネームを捨てて「大学教員の就職活動」に関する記事を不定期投稿している者です。

本記事では固定記事用に、なぜ僕がこのような情報発信を続けているのか、について書いていきます。

自己紹介まず僕のバックグラウンドを紹介します。

大学教員公募戦績

不透明な大学教員人事大学教員を目指したことのある人であればすべての人に共感していただけると思いますが、大学教員採用に関する情報

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大学教員系noteの増加と今後の抱負

あけましておめでとうございます。

2023年も現役大学教員の立場から大学教員になるための情報を発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

活動を振り返って2020年の10月から始めたこのnote執筆活動も早2年以上が経過しました。

始めた当初は「#大学教員」のタグで記事を書く人はそんなに多くはなかったと思うのですが、最近では様々な分野にわたって多数の方々が同タグを用いて

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大学教員に採用された皆様おめでとうございます!

こんにちは。

note上でちらほら大学教員採用報告を目にするようになりました。

自分自身、現役大学准教授として大学教員になることの大変さをよく知っているので、そうした報告を目にするとただただ「凄い!」と思ってしまいます。

少し僕の周りの話をします。

僕が所属する学会では助教の最低ラインが「国際論文誌に3本掲載」と言われています。また表向き年齢制限は無いですが、完全供給過多状態なので、わざわ

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