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夢で思い知らされる自分の運命

物語系の夢をみた

わたしは自然豊かな郊外に家を建てて住んでいる

敷地は公道に対して縦長で、家は敷地の少し奥にあり、アメリカ映画にでてくるような玄関から公道まで少し距離のある建て方。隣との間に塀はなくて開放的だった。アメリカの郊外の家並みってそんな感じだよね?ただ芝生ではなくて普通に土だけだったけれど

お隣のA家の奥さんは、とても物静かで優しそうな女性。わたしたちは特別に親しくなるほどではないが、にこやかに立ち話ができていて、付かず離れずによい関係だった。

ある日、お隣A家の反対隣にB家が家を建てた

このあたりの家の建て方とは全然違い、かなり広い敷地にビチビチに大きな家を建てている。豪華なお宅だったが、近所付き合いは積極的ではなく、しかも、見た目に派手な男女がつねにたくさんその家に出入りして騒いでいる。しかし、ギリギリのところでマナーは守られていたが(夜中じゅう騒ぐことはなく)まともに隣人になるAさん夫婦は迷惑だろうなぁと、わたしは心配していた。「引っ越しの挨拶はあった?」とAさんに尋ねると「ない」と言う。

そっかぁ…と思っていたあるとき、ペットの散歩途中に思いきってB宅のチャイムを鳴らした

鳴らしながら、あちゃー、、思いきってやってしまった、ど、どうしよう、と思いつつ、こちらから挨拶しても別に悪いことではないだろうし、普通にあいさつを自然にできる、そんな関係になるキッカケになればAさんも安心できるだろう… そんな気持ちでいた

B宅の奥さんは、十畳くらいはある玄関のなかにすぐにわたしを招き入れ、とても嬉しそうな顔をしてくれた。「ちょっと思いついてふらっと挨拶に寄っただけで…」とわたし。「いえいえわたしも挨拶にうかがわきゃと思っていたところで…」とB奥さん

ここまでは安堵のひろがるよい展開だった

家に帰宅すると、さっそく、という感じでBさんがAさん宅に挨拶に訪ねているのがリビングの窓から見えた

お近づきに家の前でパーティをしましょうとBさんは言っている。おとなしいAさんは言いなりな感じだ。敷地ギリギリに家を建てているBさんは庭もなく、結局わたしとAさんの前庭で、Bさんのところに出入りする様々な人たちも呼び込みバーベキューパーティを始めた。わたしの家の存在はまったく無視された形で。そして、美味しそうなドレッシングをたくさんAさんに渡している。「うちはドレッシングの会社を経営しているの」と。

声をかけたわたしは無視。わが家の前でパーティでもわたしは無視。しかも、ご挨拶のドレッシングさえない。

ちょっとムッとしたわたしは家から出て、「そのドレッシング美味しそうね。よかったらわたしも貰える?」と聞いた。

するとBさんは「今、Aさんと話してるから。あとでね」と言ってきた

わたしはその瞬間、自分の要求を相手に伝えてしまったことに対してすごく恥ずかしくなった。

そしてそこで目が覚めた


あいも変わらず夢に翻弄されながら、あれこれ考えながら身支度をした

すると、封印していた思い出が蘇った

ここからは現実の話


わたしは1度だけアーティストのファンクラブにはいったことがある

ライブはつねに満員で、当時は購入に身分証明が必要とかの規制はなく人気アーティストのライブにはダフ屋がでるほどだった

開場時間までホールの前で佇むファンたちに「あまってるチケットはないか?買うよ」とダフ屋が聞いて回ってる

そのなかにファンの女性がひとり必死で「チケットあまっていませんか?」と訪ねまわっていた

きけば、チケットを買うことができなかったがいてもたってもいられなくて、ホテルを予約して遠い町からライブのためにやってきたのだという

なんとかしてあげたい!

わたしはひと肌脱ぎたいと、知っていたチケットサイトにアクセスして調べてあげた。すると偶然にも「急に友達がいけなくなって」と「当日会場で売りたい」という人を発見する。

「ここでまってて!」と、わたしは受け取りに奮闘し、なんとか出合い、見知らぬ人のためにチケットを手に入れた

彼女はとても感謝してくれた。仮に彼女の名をスズメさんとしよう

そしてわたしはその日、ネットで親しくしているカラスさんとライブ前にお茶をする約束をしていた。カラスさんとはネットやメールでは親しくしていたが会うのは初めてだった

「あなたも一緒にどう?」とわたしはスズメさんにも声をかけた。「ぜひ!」と彼女は喜んでくれた。これが間違いだった

いちれんの話をカラスさんにすると、カラスさんは感動してくれて「こんないい人いないよ!」とわたしの行動を褒め称えてくれた。

が、会話をしていくうちに、カラスさんがアーティストのデビュー前からのファンで、魅力的な話をたくさん知っていることに、スズメさんは食い付きだした

そして、カラスさんに「連絡先を教えてください!」とスズメさんは積極的に言い出した

そのときのカフェでの様子を今書きながら鮮やかに思い出した。

スズメさんにとってわたしの存在はすっかり蚊帳の外になってしまった状況でカラスさんはすごく思いやりをもった雰囲気でいてくれたのを今も覚えている。やんわりと「unicoさんの連絡先も…」とスズメさんに即した。「ああ…」という感じで、ついで感が否めなかった。

よくない予感は的中した。カラスさんとわたしの関係にどんどん彼女が入り込む。いや、むしろステルス。気がついたら、3人の待ち合わせには必ず事前にふたりで会ってからくるようになった。そしてわたしがカラスさんと親しくすることをスズメさんがよく思っていない?と、その後のライブで顔合わせるたびに感じていた

そしてとうとう、わたしへのメールとカラスさんへのメールを間違って送り、スズメの本性を知った。それ以来どちらとも連絡をたった。カラスさんがわたしともこれからもずっと仲良くしたいと思ってくれていれば連絡はくるはず…と思ったが結局はそうはならなかった。

本来、女は、横やりのスズメの存在をなじり、影で弾いたりすることが、ままよくある。

わたしはネットのなかでカラスさんていい人だなぁ…と感じていた。そのとおり彼女は思いやりのあるひとだった。だからこそ、積極的なスズメを断りきれないのだろう。

わたしは、ライブのたびに会ってカラスさんと親交を深めたかったが結局スズメのせいで静かに身を引いた。

わたしを外そうとしたがっている人間とは積極的に戦えなかった。


と、いうことが人生今まで一度だけではない。

そして、そのやり口を、影の想いを、知らしめられることがよくある。そうなるとわたしは関係性を続けることをやめてしまう。


年齢的にも今は新たな人間関係はなかなか作れなくなった現状。だから、こんな過去の出来事も心のなかで封印されていたはず。

なのに、今日の夢で改めて思い知らされた。


でも、わたしって悪い人じゃないよね?

でも、誰にも親しくなってもらえない…


人のネガイをくみとりたくなる

ところが結局その行動で自分の立場を弱くする


ならば。


もうネガイはくまない

自分の利益だけでいい

人は利用する


そんな人になれたのなら、ずいぶんと心は楽なはず