演劇記録0-1

僕が演劇部に入ったのは4月の終わり頃もう桜が散り始めた時期だった気がする。
入部の動機なんて単純なもので俺でも出来そうな文化部って理由だった、正直今思うと恥ずかしいものだ。
最初は馴染めるか不安で仕方なかったでも、先輩達が優しくてすぐに馴染めた。他の1年生は俺より少し時間がかかってたと思う。
最初はみんな発声から、演劇で大切な声を鍛えるためだ。俺は人よりも声が出にくい(体型や肺活量の問題で)だから、なかなか苦労した。
そして、俺は役者をやりたかった訳でもないから裏方をしたいですと先生には伝えた。
この宣言が叶うのが1年後になるなんてこの時はまだ知らない。
ここから俺にとっては地獄の半年、部活にとっては栄光の半年が始まろうとしていた。

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