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リハ塾の松井です! 普段は整形疾患を多く担当しているわけなのですが、整形疾患でも感覚入力は非常に大事だと感じています。 特に大事なのは「感覚入力と運動をセットで行うこと」だと思っています。 感覚入力だけでは不十分で、必ず運動を伴うようにしないと思ったような効果は得られません。 今日はその辺りを、視床や小脳の話と絡めつつまとめてみました。
リハ塾の松井です! 近年、慢性疼痛に対するリハビリも少しずつ話題に挙がるようになってきている印象を受けます。 ただ、同じ痛みでも急性痛と慢性痛では考え方を変えて対応していく必要があります。 急性痛は何となく痛みの原因を説明できても、慢性痛のような原因がはっきりしないような痛みに対しては気持ちの問題など、有耶無耶に説明したりしていませんか? 慢性痛も急性痛も大事なのは、まず自分自身の言葉で痛みの病態を説明できることで、そこで重要なのが痛みを生理学で説明できることだと思っ
リハ塾の松井です! 今回はこんな質問をいただいたので、回答していきます! この質問を踏まえて、痛みの考え方、骨折の保存療法の考え方、リハビリの進め方について僕の考え方をまとめていきますね。
リハ塾の松井です! 身体を大まかに分けると、末梢と中枢に分けることができます。 中枢は中枢神経系、末梢は髄膜の外側にある全ての組織を表しています。 リハビリによってセラピストが直接触ったり、関与できるのは末梢組織です。 中枢神経系の機能や役割を知り、それをリハビリへ活かすことも大事ですが、まずは直接関われる末梢組織に関する知識を深め、最大限にリハビリへ活かせるようにするのが大事です。 そこで、今日は末梢組織に対するアプローチが身体とどのように関連するのか、生理学的な背
リハ塾の松井です! 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、神経根や末梢神経が痛みなどの機能障害に関与する場合、神経系の解剖学の知識は必須です。 「神経が圧迫されるから痛い」という理解だけでは不十分です。 そのような理解では、結局何となくストレッチして、何となくマッサージして、何となく筋トレして、というような内容で終わってしまいがちです。 そして、患者さんの痛みもあまり変わらないという残念な結果になってしまいます。 そうならないためにも、まずは基本的な神経系の解剖
リハ塾の松井です! 臨床で関節運動や筋力運動を実施する際、とりあえず背臥位で寝かせて実施していませんか? これがダメなわけではありませんが、筋肉の「最大限の動き」を出そうと思うとそのままの姿勢では難しいです。 筋肉の最大限の動きとは何なのか、それをすることがどうなのかを解説します。
リハ塾の松井です! 外傷後や循環障害による下肢の浮腫みに対して、マッサージだけしかできないなんてことはありません。 むしろ、積極的な介入で浮腫みを軽減させることはできると思っています。 僕は普段整形疾患をメインに担当しますが、長期間浮腫を残存させてしまうと、組織間の癒着が生じて可動域制限や筋力低下にもつながってしまいます。 重要なのは浮腫みに対して何かするのではなく、浮腫みを起こしている原因を何とかしないといけないのです。 今日は浮腫みの原因と対策について一緒に見て
リハ塾の松井です! 坐骨神経領域の痺れや痛み、足底や手指の痺れなど、末梢神経の影響が疑われるこれらの症状は臨床的にも非常に多い訴えだと思います。 何か背景に原因となる要因がはっきりしていれば解決もできるかもしれませんが、原因がはっきりしていない症状はアプローチも難しく、中々改善してこないですよね。 そんなはっきりしない症状の原因の1つに末梢神経の滑走の問題があります。 筋骨格系で考えるのは簡単ですが、神経も脊髄から分岐して、四肢を走行しているわけなので、神経による影響
火曜日ライターの松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)やTKAの術後症例を担当する機会は病院に勤めている方なら多いと思います。 僕も急性期で約8年勤めましたが、TKAの術後症例は非常に多く担当しました。 多くの症例を担当してみて、比較的スムーズに疼痛が軽快しADLを獲得できた症例もいますが、疼痛が長引いて中々実用的なADLの獲得に至らない、あるいはADLは獲得できても痛みに悩まされる症例も多くいました。 このように、痛みが軽快する症例と長引く症例の違いは何でしょう
リハ塾の松井です! リハビリを進める上で痛みは大きな問題点の1つであり、痛みをとること自体がゴールとなることも少なくありません。 痛みは、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、侵害可塑性疼痛の3つに分けられ、特に組織の治癒過程を過ぎても痛みが残存し、3ヶ月以上続く疼痛を慢性痛と呼びます。 慢性痛は上記の3つの内、侵害可塑性疼痛に含まれ、いわゆる心理的な痛みと言われるものはここに分類されることがあります。 僕自身は病院で急性期や外来リハ、老健で入所・通所リハに関わってきて、ど
リハ塾の松井です! 今日は痛みと薬のお話。 痛みを考える上で鎮痛薬の服薬状況や種類をちゃんと知っておくことはかなり大事なんですけど、意外とスルーしてしまっていることが多いです。 僕も昔はそうでしたが、ちゃんと痛みのメカニズムを知ると、薬について知っておくことは大事だなと気づけました。 あんまり内服状況や種類について気にしていなかったな…という方は、是非この機会にチェックするようにしてみてください。
リハ塾の松井です! 骨折など急性期の痛みは当然痛いのは患部に問題がありますが、急性外傷などではないのに痛みがある場合、何が原因で痛いのはっきりしないことも多々ありますよね。 例えば、膝OAの荷重時痛、画像検査などで問題がないのに痺れる手指や足趾、ヘルニアや狭窄症などがないのに痛い腰痛、などなど。 痛い部位をマッサージしたり、ホットパックなどの物理療法を行ってもあまり変わらない痛み。 このようなはっきりしない痛みの僕なりのポイントについて解説します。
リハ塾の松井です! 疼痛や可動域制限、筋力低下などの機能障害は臨床でよく遭遇し、対応することも多いと思います。 ですが、感覚障害は苦手意識を持っていて、敬遠しがちじゃないでしょうか。 脳卒中後の感覚障害は約60%もの方が訴えるとも言われるほど、感覚障害は珍しくない症状です。 また、脳卒中でなくても高齢者の感覚機能は高齢化によって低下する傾向にあるので、普段脳血管障害を担当しない方も運動器疾患でも感覚機能の低下は考えられるので、必要な知識になります。 今日はそんな感覚
リハ塾の松井です! 臨床では、疼痛や関節可動域制限などに対し、筋肉へのアプローチをすることは必須です。 ですが、筋肉に対する問題に対し、何となくマッサージやストレッチをしていませんか? マッサージやストレッチを選択した根拠はありますか? 筋肉が問題となる場合、原因は複数あるので、原因に対するアプローチをしなくてはいけません。 なので、マッサージが適切なアプローチとなることもありますし、別の方法が良い場合もあります。 そこで、今回は筋肉における代表的な問題を3つ挙げ