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リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
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2021年7月の記事一覧

腰部脊柱管狭窄症における運動療法のエビデンス

リハ塾の松井です! 前回、脊柱管狭窄症における3つのタイプについて解説しました。 そして、腱反射、MMT、整形外科テストを元に評価し、介入していきましょうという内容でした。 ・でも、実際どんな治療が有効なの? ・どんな運動療法をしたらいいのか分からない ・どんなエビデンスがあるの? こんな悩みがあるかもしれません。 そこで、今回は腰部脊柱管狭窄症(以下、LSS)におけるエビデンスを踏まえ、どんな運動療法を選択するのが良いかを解説します!

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脊柱管狭窄症には腹筋しておけば良いと思っていませんか?

リハ塾の松井です! 脊柱管狭窄症って腰椎の前彎が強いから腹筋しておけば良いんでしょ。 こんなふうに思っていませんか? 若手の頃の僕はまさにこの考えでしたが、そんな安易な考えで良くなるわけもなく…。 まず、評価もせずに疾患名だけでプログラムを考えること自体おかしくて、結果的に腹筋をすることになるかもしれませんが、評価ありきの話。 そこで、今日は脊柱管狭窄症のタイプ分類と評価・アプローチについて解説します!

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整形外科テストにおける「固定」の重要性

火曜日ライターの松井です! 昨日の吉田さんの記事は読まれましたか? これ、めちゃくちゃ大事なことだなと共感しまして、「固定点を作る」という点で考えてみると、普段の評価をする際でも、固定点を作る場合と作らない場合で比べるのが重要だと感じています。 整形外科テストでも、 ・SLRテスト ・パトリックテスト ・Neerインピンジメントテスト などなど、色々あります。 ただそれらのテストを行うだけでも評価にはなりますが、固定点を作る場合と作らない場合それぞれで評価すると、

評価から原因を導くために大事な3つのこと

リハ塾の松井です! 臨床で推論する中でこんな悩みありませんか? ・どのように評価を進めたらいいのか分からない ・評価結果からどのように問題点を導くのかが分からない ・どんな勉強をしていいか分からない 評価は患者さんや利用者さんの問題点を把握するためには必須の技術です。 決して簡単ではないですし、僕が完璧にできているかというとそうではないですが、僕なりに評価において大事だと思う要素を挙げてみたので、参考にしてみてください! 評価において重要だと考えるのは以下の3つです

痛みに焦点を当てず運動学的エラーに着目した症例

リハ塾の松井です! 今回は脳神経系の異常がないのに、歩行時のふらつきが大きい症例を通して、どのようにリハビリを進めたかについて症例報告形式で解説していきます。 論文や書籍を読む、セミナーや学会に参加するのも良いですが、やっぱり症例報告しようとすると、1人の患者あるいは利用者様に向き合って考えを深めることができて良いですね。 自分自身の考えを整理し、分からないことがあれば調べるきっかけにもなりますしね。 若手じゃなくても症例報告するのは賛成派です。

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膝荷重時痛の考え方

リハ塾松井です! 臨床では変形性膝関節症(以下、膝OA)は多く担当する機会があると思います。 膝OAの問題点の1つとして、荷重時痛があります。 荷重時痛へのリハビリで、こんな悩みありませんか? ・何で荷重時に痛みが出るのか分からない ・とりあえず、大腿四頭筋や中殿筋などに対して筋力運動するがあまり変わらない ・中々痛みが良くならないから、結局マッサージして終わってしまう 患者さんから 「何で痛いんですか?」 「これは良くなりますか?」 と聞かれて、何故荷重時に痛い

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痛みの解釈【関節と筋肉の痛み】

リハ塾の松井です! 臨床では必ずと言っていいほど、患者さんの「痛み」の訴えを聞きますよね。 そんな時、こんな悩みありませんか? ・痛みを訴えられるけど、その痛みをどう解釈していいか分からない ・何で痛いのか分からない ・そもそも、何で痛くなるのか分からない こんな悩みを解決すべく、今回は臨床でも多く遭遇するであろう関節と筋肉の痛みの解釈を解説していきます! 関節痛のメカニズム関節包や靭帯には、侵害受容器が分布しています。 その中には、圧刺激や伸張刺激などの機械的ス

原因がない痛みは気持ちの問題なのか?

火曜日ライターの松井です! 皆さんは臨床でのこんな経験や悩みありませんか? ・痛みのきっかけとなるようなエピソードがないのに、強く痛みを訴える ・何か月もリハビリしているが、中々痛みの改善がない ・痛みに対して強く固執しており、思うようにリハビリを進められない 僕は普段、老健でデイケアに従事していますが、器質的要因では説明しにくいような痛みを訴える方も多くおられます。 デイケアに通われる方の多くは直近に外傷など、特別痛みのきっかけとなるようなエピソードがないことが多く

肩関節周囲炎のしつこい痛みはどうしたらいいのか?

リハ塾の松井です! 最近は臨床相談や勉強の仕方などの相談を受けることがありますが、肩関節周囲炎の中々取れない痛みについて相談を受けました。 そこで、今回は相談者様に許可をいただき、一連の相談内容と僕の回答をここで解説していきます。 ・痛みが強くて評価も満足にできない ・痛みの場所が広く、複数あって優先順位がつけにくい ・痛みが出現してから長いが、良くなってこない ・生活の中であまり肩を使わない方が良いのか などなど、自分が担当している肩関節周囲炎、あるいは肩関節周囲炎

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股関節痛の原因組織と評価【内側・外側編】

火曜日ライターの松井です! 股関節は下肢と体幹を繋ぐ関節であり、歩行など抗重力位において重要な関節であり、大腿骨頸部骨折などの股関節疾患は臨床的にもかなり多いですし、骨折が治癒したとしても痛みが残存する症例も少なくありません。 また、骨折していなくても股関節痛を訴える方も少なからずおられます。 そのような場合、股関節痛の原因組織にはどんなものが考えられるのかを理解し、その原因組織を評価し、その組織に対して介入することが必要です。 ストレッチやROMex、筋力exなどを

膝OAに対する徒手アプローチ【運動療法前の準備】

リハ塾の松井です! 膝OAは臨床でも担当する機会が多く、新人でも若手でも担当する機会はあると思います。 膝OAと言えば、膝の内反変形が多いですが、運動療法だけしていても中々効果が出ないこともあります。 個人的には、徒手アプローチで外反方向への運動をしやすくした上で運動療法を進めていくのが良いと考えています。 変形は程度に差はありますが、病院で担当するような膝OAの内反変形は徒手でアライメントを修正できるレベルではないことがほとんどなので、あくまでも運動療法のための補助

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覚えるのは筋肉の走行!股関節痛の評価の仕方

リハ塾の松井です! ・股関節伸展時に股関節前方が痛い ・歩行時に臀部が痛い こんな訴えよくありますよね。 股関節にはたくさんの筋肉があるので、個別に評価して何が原因となっているかを評価しないといけません。 逆に言うと、評価するポイントを知っていれば案外すんなりと痛みが和らぐことも多いです。 そこで、今回は股関節でよくある痛みと原因の評価について解説します。

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股関節痛の原因組織と評価【前方・後方編】

股関節は下肢と体幹を繋ぐ関節であり、歩行など抗重力位において重要な関節です。 股関節疾患において、大腿骨骨折は臨床的にもかなり多く、骨折が治癒したとしても痛みが残存する症例も少なくありません。 また、骨折がなかったとしても股関節痛を訴える方もおられます。 そのような場合、股関節痛の原因組織にはどんなものが考えられるのかを理解し、その原因組織を評価し、その組織に対して介入することが必要です。 ストレッチやROMex、筋力exなどをしていても中々良くならないのは、原因組織

運動療法の前の準備と実践

リハ塾の松井です! 痛みや機能障害は、関節モビライゼーション、筋膜リリースなど、徒手療法も良いですが、それだけでは絶対に機能障害は良くなりません。 徒手療法によって獲得した関節可動域や筋力などを活かせるように運動療法が必須です。 ですが、運動療法を行う前に知っておくべきことがあります。 ここをおさえずにいきなり運動療法を実践し、失敗してしまう方も多いです。 実際僕も昔はよく知らないまま運動療法を実践していたので、良くするためにやっているのに、全然良くならないばかりか反

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