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リハ塾マガジン

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2020年5月の記事一覧

円背の攻略法

リハ塾の松井です! 高齢者に多い身体的な特徴の1つに「円背」があります。 円背が強いせいで上手く起立できない、歩けないという方も少なくはありません。 僕自身、円背の方に何ができるだろうか?と悩んだこともたくさんあります。 そんな経験も踏まえ、今日は円背をテーマに身体機能、能力的にどのように介入していくべきなのかをまとめました

棘上筋の機能解剖から考える評価と外旋筋群との関連

リハ塾の松井です! 腱板筋群が肩関節の安定化に関わるのは周知の事実ですが、腱板筋群の1つである棘上筋の作用ご存知ですか? 教科書的には外転、外旋という認識でしたが、実は「内旋」へ作用します。 挙上角度の変化によって外旋の作用も有しています。 これは棘上筋と骨頭中心との位置関係から考えられることです。 今日は、この辺りの解説と臨床での活かし方について解説します。

肩関節包と上腕靭帯の臨床的な考え方

リハ塾の松井です! 今日は肩関節における関節包、関節上腕靭帯の臨床的な捉え方について解説します。 肩関節は筋肉で考えても、小さい筋肉が多数付着しており、臨床的にも難しい関節の1つと思っています。 筋肉ならまだ良くても、靭帯や関節包となると途端に苦手意識が強くなる方も少なくないのではないでしょうか。 そんな関節包と靭帯について、なるべく分かりやすくまとめてみました。

脊柱単関節筋への運動療法

リハ塾の松井です! 脊柱単関節筋と言えば、多裂筋、回旋筋、半棘筋があります。 ですが、表層は分厚い脊柱起立筋に覆われ、単関節筋自体はとても小さいため、視診はもちろん、触診も難しいです。 しかし、単関節筋は椎体間の安定性を高める上では重要な筋肉。 じゃあどうやってアプローチするのか、答えは「運動療法」しよう!です。 触れないなら運動で機能を変えていくしかないので、今日はその具体的な方法について解説します!

歩行における接地時のポイント~足部に着目して~

リハ塾の松井です! 今日は歩行における足部の役割と見るべきポイントについて。 今回は立脚初期に焦点を当てて解説します! 歩行において、足部には以下の3つの役割が存在します。 ・固定 ・加速 ・減速 これらを踏まえて読んでいただければと思います。

バイオメカニクス的視点から起立動作を考える!

火曜日ライターの松井です! 日曜日は休みだったので、休みの日の日課になっているジョギングを朝からしてました。 5km程度しか走ってませんが、その日は朝から気温が高く、走った後はかなりへばってしまいました。 動画作ったり記事書いたりしようと思ってましたが、結局ほぼ1日フォートナイトして終わりました。(笑) こうやって意図的に何もしない日を作るのも重要だと言い聞かせています。本当に重要ですからね!(笑) さて、今日は起立動作をバイオメカニクス的な視点から考え、起立からどんな

膝窩筋が膝関節の安定性に貢献している

火曜日ライターの松井です! 膝関節の単関節筋には膝窩筋がありますが、膝の痛みに関して膝窩筋が関わっている場合は少なくないです。 膝窩筋が機能しているかどうかで、膝へ加わる負担は異なります。 今日は膝窩筋と膝の痛みとの関係について解説します。

動作時の過緊張は頸部に着目!前庭との関係

リハ塾の松井です! 脳卒中後の運動麻痺の方で、起立時に上肢が屈曲してしまう、歩行時に足部が内反尖足になってしまう方おられますよね? 臨床では少なくない症状だと思います。 このような筋緊張が高くなってしまうケースでは、どこに着目すべきでしょうか? 上肢が屈曲してしまうのだから肘屈筋群? 足部が内反してしまうから下腿三頭筋や後脛骨筋? それも大事ですが、もっと根本の評価も重要です。 それが「頸部」です。 今日は筋緊張が高くなってしまうことと頸部との関係を解説します!

筋緊張を理解するには網様体脊髄システムを知る

リハ塾の松井です! 臨床では筋緊張が亢進して、関節運動が思うようにできなかったり、運動制御が困難で歩行が上手くできない方は多くおられます。 そんな筋緊張に対して、動きが悪い関節にストレッチやROMexなどをするのは間違いではありませんが、筋緊張が亢進するメカニズムを知ることで介入方法の幅も広がります。 それによって、より効果的な介入ができるはずです。 今日は筋緊張と網様体脊髄システムについて解説します。

運動学習のポイント!如何に不使用部位をなくしていくか

リハ塾の松井です! 今日は脳卒中後の運動麻痺に対する介入において、どうやって介入していったら良いのか、とても悩むことと思います。 介入の1つのポイントは「不使用の抑制」にあります。 これを如何に抑制しつつ、activeな動きを獲得していけるかにかかっていると言っても過言ではありません。 今日は、その背景にある神経系の理論から、実際の具体的な介入方法を解説します。

筋膜の繋がりを意識した運動療法

リハ塾の松井です! 僕が若手の頃は、徒手療法系の勉強ばかりしていて、やたらと徒手療法にこっていました。 ですが、今はそれはそれで必要な時はあるけど、「運動療法」の方が汎用性があるし、セラピストはここが弱いと感じています。 臨床で周りを見ると、臥位でブリッジやパテラセッティング、座位で股屈曲や膝伸展など、局所的な関節運動しか考えていない運動が多いです。 しかも、どの方にも同じ運動療法を提供しがちな現状があります。 そこで、筋膜の繋がりを学ぶと運動療法にも応用がすごく効くの

評価を再考しよう!大殿筋の特徴から当たり前を疑う

火曜日ライターの松井です! 今、小学生が最もはまっているゲームらしい「Fortnite」をやり始めたのですが、小学生じゃなくてもはまってしまいます。(笑) ソロプレイやチームプレイなど色々あるみたいですが、100人でよーいドンで銃などを駆使して撃ち合い、最後の1人になるまで続けるというゲームです。 物陰に隠れたり、自分で壁を作ったりもできて、如何に相手に見つからず、撃たれずに生き残るかがワクワクしますね! 始めたばかりですが、ほぼ毎回上位10~20位以内に入っているのは上

筋紡錘と腱紡錘を最大限に活かそう!

リハ塾の松井です! 臨床で関節運動や筋力運動を実施する際、とりあえず背臥位で寝かせて実施していませんか? これがダメなわけではありませんが、筋肉の「最大限の動き」を出そうと思うとそのままの姿勢では難しいです。 筋肉の最大限の動きとは何なのか、それをすることがどうなのかを解説します。

痛みを刺激としか考えないのはやばい!

リハ塾の松井です! 臨床でも多い訴えの1つ「痛み」。 術後の侵襲による痛み、筋スパズムによる痛み、骨折による痛み、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛による痛み、などなど。 一言で痛みと言っても原因は様々です。 私自身そうでしたが、痛みの主な原因は末梢からの「侵害刺激」によるものと思っていました。 ですが、痛みが発現する過程を考えると、原因は何も侵害刺激に限ったことではありません。