木頭十二日目

午前中は、お世話になった交流センターの最後のお掃除です。
交流センターともこれでお別れ。
あっという間の12日間でした。
センターには、初日に人生初のゴキブリ対面や、神出鬼没なヤモリなど、いろんな思い出がつまっています。

午後はおまつり準備のため公民館へ。
お弁当のあとは、あめごつかみ見学を予定していましたが、なかなか開催場所が見つけられず、結局小林さんと私たち三人での最後の北川散策となりました。
「あの草変わってる!」「この虫なんて名前?」と周りに目を向けながら歩けたのは、きっと田中さんや細貝さんとの散策の影響だと思います。

結遊館に一度荷物を置きに行ったあとは、お祭り会場の北川小学校へ。
突然振りだした雨は、なかなかやむ気配がなく、これは開催できるのかな…と不安に思いながら、小学校の中を見てまわっていました。


大豆挽きに苦戦していた子供たち。
中村さんの巧みな石臼さばきに、「すげー!」と歓声があがります。

夕方は高知大の皆さんと、屋台準備。
タレの準備や切る作業では、交流センターで培った、三人の連係プレーが活かされました。


お祭りの開始時間には、なんとか天気も持ち直しました。


一昨日作った松明に、自分達の手で火を灯します。
見事に燃え、辺りを明るく照らす灯台を見ていると、これが自分達が作ったものだとは少し信じられない気分に。

自然教室の子供たちが作ったきなこもちに、高知大と協力してつくったチキンなど、お祭りならではの美味しいものがたくさん。
いろいろあって出るはめになったサイダー一気飲み大会では、結果は案の定途中でギブでしたが、柚子塩サイダーは、お土産にしたいほどの美味しさでした。


お祭りの最後は花火で締め括り。
昨日の花火も素晴らしかったですが、今日の花火も負けず劣らず綺麗でした。
なにより、打ち上げ場所との距離が目と鼻の先なので、花火が真上に見え、大迫力。

帰り際、小学校の階段近くに飾られた木彫り絵の前で話す親子を見かけました。
「これ覚えてる。お父さんが作ったやつだ。まだ飾られていたんだなあ…」
そう呟いていました。
自分の通っていた学校が休校になってしまうというのは、仕方がないとわかっていたとしても、どれだけ寂しいことでしょうか。
年々生徒数が減っている、自分の母校を思いだし、少ししんみりしてしまいました。

木頭最後の夜は、結遊館におとまり。
お風呂場に蜘蛛が大量発生するという恐ろしい事態が起こりましたが、お風呂を借りに来た高知大の方が助けてくださり、なんとか無事はいれました。
お風呂まちの時間で、国際関係の学科の方とお話ししたところ、東南アジアに興味がある方で、カンボジアの話などを聞かせて頂き、思いがけず楽しい夜を過ごせました。

明日の朝、とうとう木頭を出発します。
お世話になった方々に最後に会えるそうなので、楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?