木頭三日目

今日は早めに起きお弁当をつくって、バスで結遊館へ。
そこから兵庫自然教室のみなさんと合流して、堰作りに向かいました。


川底を掘ってその石を積み上げ、堰を作っていきます。
この作業は想像以上に腕と腰にきました。
途中、玄番さんがとびとつるの使い方を教えてくださいました。
実際に使って丸太を転がしてみて、昨日田中さんとのお話の中で出てきた「力以上に要領が大事」という言葉の意味を身をもって理解しました。
丸太を転がすのも、どこにつるを刺し、どのように力を入れるのかで、動かしやすさが全く違いました。
要領がわかっていれば、より少ない力や時間で効率的に仕事ができます。
力勝負の仕事に見えても、実は知恵が重要なのだと感じました。


全員で力を合わせた甲斐あって、筏を浮かべられるほど水位をあげることに成功。
試しに乗せてもらった筏は、とても快適でした。


午後からは、結遊館に戻って、石臼できな粉作り体験

中村さんご夫妻がいらっしゃり、レクチャーしてくださいました。

大豆を炒って、石臼でひく。
言葉でいうと簡単ですが、作業は楽なものではありませんでした。


大豆を炒る際は、焦げないようひたすらかき混ぜ続けなければいけません。
鍋の前は非常に暑く、かき混ぜ役の人は暑さに耐えながら混ぜ、周りの人たちは見守りつつ団扇で仰ぐという協力プレー。


また、石臼で挽く作業は想像以上に力が要るものでした。
腕先だけでまわすのでは駄目で、からだ全体を使って回す必要があるのだとわかりました。


作業を通じて感じたのは、石臼がコミュニケーションツールになるということ。
小学生から80代の方までが集まって、石臼を囲んで、皆で中村さんご夫妻のお話を聞き、誰かが大豆を挽いて、誰かがそれに口を出す。
植木さんが最初に仰っていたように、石臼が異なる世代をつなぐ道具になるのだと 、和やかな雰囲気の中思いました。


みんなで作ったきな粉は、普段のものより芳ばしくて、大豆本来の味を感じました。


木頭に来てから三日間、毎日星を見に外に出ています。
今日は、白鳥座や北斗七星、夏の大三角形を見つけました。
流れ星も昨日から四つほど見かけています。
地面に寝転んで見る星空は、横浜では決して味わえないもの。
木頭に住んでいる人たちには、これが当たり前なのかと思うと羨ましくなりました。


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